VIVISTOP金沢見学
こんにちは。先日、金沢に出向いてVIVISTOPという子ども達の集まるコミュニティーを見学したレポートをまとめました。金沢は人生で2回目か3回目。父親が金沢で単身赴任で働いていたので何度か遊びに行きました。福井市に住んでた頃、修学旅行で金沢に行った気もするちょっとだけ縁のある街、金沢。
VIVISTOP金沢のホームページはこちら。
はじめに ~ジャッキーになりたい~
近頃ある動画を見てからジャッキーに憧れ、ジャッキーのようになりたいと考えるようになりました。
通常ジャッキーで想像する有名人はもちろん香港アクションスターのジャッキー・チェン。自分自身もジャッキー・チェンが大好きで、よくテレビで放送しているジャッキーチェンの映画をよく見ていました。飼っていた犬の名前もジャッキー。
好きすぎたせいか顔がジャッキー・チェンに近づき30代のころ似ていると言ってもらえたこともある。

しかしながら今の自分がなりたいジャッキーは、ジャッキーはジャッキーでもジャッキー・ゴンザレスさん(ジャッキー言い過ぎ)
ジャッキー・ゴンザレスさんはコンピュータークラブハウスのスタッフです。コンピュータークラブハウスは子どもたちが安全に無料で先端デジタル技術に触れ、自由な創作活動を行える地域コミュニティの居場所で、ジャッキーさんはそこに常駐し、Connector(つなぎ役)として仲間や地域と繋ぎ、学びが循環するコミュニティーを作る役割を担っている。
ちょっと古い動画ですが、コンピュータークラブハウスに興味ある方はこちらをご覧ください。
この動画を見て、「うらやましい!ジャッキーさんのようになりたい!(正確にはジャッキーさんの役割を担いたい)」と思うようになり、コンピュータークラブハウスのような場所を探しはじめ、たどり着いたのがVIVISTOP。Geminiさんが教えてくれた、サンキューグーグル。
VIVITAのホームページから理念や活動内容を確認し、自分の理想と合致していたので見学を申し込んだのが見学に至った背景。快諾してくださったクルーの皆様には大感謝。
ちなみに日本でコンピュータークラブハウスは石川県にかつてあったが現在は休止中。
VIVISTOP金沢見学レポート
章立てとして、ライフロング・キンダーガーデン創造的思考力を育む4つの原則(ミッチェル・レズニック 村井裕実子 阿部和宏 著)の4つの原則(Project, Passion, Peers, Play)でまとめる。
本の紹介記事。
外観
VIVISTOP金沢は旧野町小学校の校舎を改修して作られた「金沢未来のまち創造館」の2階にある。

Project ~プロジェクトを促す工夫~
VIVISTOPにはVISTAというプログラムがあり、子どもたちが社会課題に3ヶ月間取り組める。(もっと長く取り組んでる例もあったのでホームページ情報と実情は違い柔軟にやってそう)多分野で活躍する専門家や起業家がメンターとして伴走し、アイデアの具体化をサポートする。INAZUMAと呼ばれるイベントでプレゼンやプロトタイプ展示の機会もあり。

更に個人プロジェクト以外にも、究極のカレー作り、廃坑プール大改造などVIVISTOP金沢で掲げるプロジェクトに参加できたり、お祭りの模擬店出展など粒度が様々なプロジェクトがたくさん発足している。もちろん、椅子を作る子、手押し車を作る子、など公式(?)ではない、自分の作りたいものを作る子もいた。これも彼らにとってはプロジェクト。

通過すると予算が貰え、売り上げの余剰金は発案者が貰えるので本気になる
プロジェクト参加は自由。やりたければやれば良いし、やらなくても良い。強くプロジェクトを勧めるプレッシャーの様なものは感じない。定例のプロジェクトを共有する会議や、壁に貼られた進行中のプロジェクトの一覧、プロジェクト活動を勧める仲間達の姿を見て刺激を受けやすい環境ではある。見学中に話した子供たちはプロジェクトに参加することで大人と議論できたりフィードバックが貰えることが貴重でプロジェクトに参加して良かったと言っておりプロジェクト活動に対して非常にポジティブな印象。
Play ~自由に創造・試行錯誤できる場としての工夫~
VIVISTOPの理念はNo ティーチャー、No カリキュラム、No リミット。この理念を理解した子が参加するのが前提であるため、自由なモノづくりをしたい子が集まっている土壌がある。
そ空間は整頓され過ぎず、散らばり過ぎず、ほど良く創作意欲を高めてくれる。様々なアナログ、デジタルの設備、工具、工作用の材料、調理器具、陶芸設備、塗装設備、モノづくりだけでなく楽器も。基本的なものはVIVISTOPにある設備で製作できるように設備は用意されている。






素材も充実。廃材は材料として再利用することで材料の使用を躊躇わないように配慮。



足りない設備や工具は超STOP会議で申請が通れば購入も可能。クラファンで100万を超える額を集めて自分自身で必要なものを調達した強者も。
Peer ~共創活動を広げるための工夫~
同じ建物内に起業家や料理人が集まるスペースがあり、VIVISTOPにも出入りできる。音楽家や陶芸家は定期的に参加する約束で、一緒に作品を作ったり子供たちをサポートする。
現在、子ども達がVIVISTOPのテーマソングを作りたいようで音楽家と一緒に作成中。曲を作成したり、動画撮影したり、照明を制御できる設備ありととても充実。



大人との共創だけでなく、子ども達も複数人でプロジェクトを進める子もいる。例えば模擬店の応募は友達と一緒に出店内容を考えている子が大半であった。


Passion ~子どもたちが興味・関心を見つける工夫~
VIVISTOP内に様々なプロジェクトや作品が展示されている。また超会議でも様々なプロジェクトを知ることができる。VIVISTOPで出会った金箔の伝統芸能の次世代のなり手がいないことに課題を持ち、絵本を書いたり、金箔で作ったパズルを制作販売するプロジェクトが展示されていた。多様なプロジェクトや人との出会いで、熱意のもてるプロジェクトを見つける子達がいた。


Other ~グローバルな交流~
VIVISTOPの海外支部は数か所あり、VIVISTOPの大野さんが立ち上げに尽力された。夏休み期間にVIVISTOPエストニアの子が日本に派遣された。大人は介入しないライオン崖の子育て方式で、子ども達同士はぐっと仲良くなった。今後も海外派遣は進めていくらしい。

後にその改良版を日本の子が製作したエストニア式ホッケー?
また海外のVIVISTOPとピタゴラをつなぐイベントや、海や山のゴミを集めてアート作品の制作で交流したことも。
Other ~中高生の参加者は少ない~
参加者の多くは小4~6だそう。(そもそも参加可能な年次は小4から)中高生になると部活などで忙しくてなかなか来れない。中高生の中には部活を選ばすVIVISTOPに引き続き来てくれるVIVILOVEな子も。この辺の状況はCoderDojoも同じ。
どうすれば忙しい中高生たちが来てくれるのか。これまでに多くの中高生と知り合えたので、彼らにヒアリングしてどうデザインすれば中高生が来やすくなるか聞いてみたい。彼らが放課後の時間を何に使っているのか。それをこの場でもやれないか。CoderDojo瑞穂のでは友達が少なくなるので寂しくて参加しなくなるという声も聴いている。Technovation Girlsのように外部プロジェクトの支援でグループで参加しなきゃいけない機会を作るのが良いかもしれない。
Other ~大人が手を入れすぎない~
大人が空間作りに手を入れすぎず、子ども達で考えられる余白を用意し、コミュニティーの場づくりを自分ごとにしている。CoderDojo瑞穂はかつて、最初のオリエンテーションやホームページ制作、部活の運営など多くが参加する子達が自主的に(勝手に)やってくれた。最近その子たちが抜けてこの良き文化は廃れてた。継承に失敗したが、また復活させたいな。
Other ~最高の居場所~
なんとこの施設にはキッチンがある。5年前に作った究極のカレーを再現させるため、当時小学生だった現高校生がカレー作りをしていた。ルーを使わない本格的なカレー。一口分けていただいた。美味しい。

キッチンには自分を含めた3組の子がいた。1人は料理、2人はお祭りの模擬店のアイデア練り、1人はタブレットでお絵描き。粒度の違うプロジェクトが一つの部屋で、各々が熱中していた。
工作の部屋で見かけた小学生の子が料理をしている高校生に話しかけたり、模擬店を考えてる小学生の女子がカレーを試食しにいったり、大学生のクルーが絡みに行ったりと、年代性別ばらばらな人と、質の異なるプロジェクトが混ざり合う良きカオスな交流場となっていた。自分もスペースをお借りして、パソコンぽちぼちしていると、名古屋から持ってきたお土産の手羽先せんべいを食べに子ども達が来た。いただきますとわざわざ挨拶してくれた。不審なおじさんにもオープンに接してくれた。
1組の女子チームと仲良くなり30分くらい話した。2人は模擬店のアイデア相談しており、また個人もプロジェクトを持って活動している。2人は5歳も年齢が離れているが仲良しで、Vistaプロジェクトで共通の境遇であったことから仲良くなったよう。彼女たちはVIVISTOPが最高の居場所と言ってた。年の離れた人たちと交流できる点、挑戦することを応援してくれる点、温かいコミュニティーである点、この場所が最高であることを教えてくれた。
さいごに ~ジャッキー到達度~
VIVISTOP金沢では参加する子ども達が楽しそうに交流し、各々がプロジェクトに熱中していた。自分の描く理想の場所で、最初の見学場所として大当たり。他にも回るつもりだったがずっと居残りしてしまった。
現時点での自分のジャッキー到達度は5%くらい。対してVIVISTOPの大野さんを始めとしたクルーの方々はジャッキー到達度100%越えです。VIVISTOPには子ども同士を繋ぐ切っ掛けがたくさんあり、社会と子どもたちも繋いでいた。本当に良い見学でした。快く迎えてくれたありがとうクルーの皆様、ありがとうGemini。
最後にどうでも良い話。雑誌のViviの1984年1月号のNo.7ではジャッキー・チェンのインタビュー記事が載っているんですが、僕は1984/1/7生まれなんですね。何かに導かれてようやくVivistopにたどり着いた42歳。
