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コンサートの想い出⑪ 小沢健二 2026年5月18日

 note寄稿者のコイポンさんからLIVE情報を教えてもらったのがきっかけで、昨日小沢健二のコンサートに初参戦した。結論から先に言うと、期待を上回る素晴らしいコンサートだった。3時間を超える最高のLIVEが終わった後、本当に今回来場して良かったと実感した。コイポンさん、ありがとう!

「ある光」小沢健二

 このコンサートのチケットを購入する前に、同じ日に韓国旅行の予定を入れてしまっていたので、成田空港から自分にできる最速の方法でコンサート会場のSGCホール有明に向かった。残念ながら開演時間に間に合わず、1曲目の途中からの入場となった。
 1曲目が終わると、突然目くるめくライトが会場を回りだし、いきなりLIVEで演奏されるとは思っていなかった、大好きな曲「ある光」が始まった。その瞬間、僕は今日このLIVEに来て良かったと、確信した。
 奇しくも、LIVEに間に合うように日暮里駅から「Let’s  get on board!」とつぶやいて、タクシーに乗った時、「ある光」が頭の中で流れていたのだ。
残念ながら降りた空港は「JFK」ではなく、NARITAではあったが。

「神秘的」小沢健二

  今回のコンサートツアーでは、入場時にLIVE中に使用する特典が配られたり、随所に、小沢健二自身による現在の自分が90年代の「オザケン」を振り返る語りが挟まれたり、ファンを喜ばせるための仕掛けが綿密に構築されていた。その試みに対して、僕はおおむね肯定的に受け入れた。
 ただ、現在の小沢健二を象徴する隠れた名曲「神秘的」の演奏が、仕掛けによって分断されたことは、ちょっとだけ残念だった。
この曲の本LIVEでのクオリティ自体は、自然を象徴するグリーンを主体とした照明と映像の演出、弦楽器の美しい響きを含め、最高に素晴らしかったので、できれば中断なく通しでずっと聴いていたかったからだ。

「天使たちのシーン」小沢健二

 会場のSGCホール有明は初めて来た新しいホールで、予約の遅かった僕は4階席だった。ただ、ほぼ正面の3列目で、照明や映像を駆使した演出も含めて、ひょっとしたら1階のアリーナ席よりも見やすかったかもしれない。
唯一困ったこととしては、1~3階の観客はほぼスタンディングで、楽しんでいるのに、僕の周囲の人々はほぼ座りっぱなしだった。
 しかし、「この曲は立って聴いてもらっていいかも」という小沢健二のアナウンスで始まった、可能ならいちばん聴いてみたいと願っていた名曲、ファースト・アルバムに収められている「天使たちのシーン」のイントロが聴こえた時には、僕は迷わず立ち上がり、身体を揺らしながら、小沢健二と一緒に大声で歌うことも躊躇しなかった。「歌える人は一緒に歌って!」という小沢健二の言葉に勇気をもらいながら。

「流動体について」小沢健二

 「天使たちのシーン」以降、後半の「彗星」「流星ビバップ」「アルペジオ」といった最近のヒット曲を中心とした怒涛の展開は、立ち上がって、踊りながら、一緒に口ずさんでいる僕にとっては夢のような時間だった。そして、現在、一番好きな「流動体について」が始まった時には天にも昇る気持ちになった。特に小沢健二がディストーションのかかった、ひたすら気持ちの良いギターを弾きまくる場面が、僕にとっての今回のハイライトだった。

「ラブリー」小沢健二

 「流動体について」でいったん終了したLIVEは、しばしの間隙を経て、アンコールに突入した。なんとアンコールは8曲もやってくれた!情報によると、このシリーズでは最後の公演ということもあってか、他会場よりも3曲も多かったようだ。今回限りのエクストラ曲は「フクロウの声が聞こえる」「シナモン(都市と家庭)」そして、誰もが大好きな「ラヴリー」。
 90年代のオザケンはこんなにサービス旺盛な人物だったかは知らない。ただ今日見た小沢健二は間違いなく一流のエンターテイナーであった。
そもそも60歳近い年齢になってもクオリティの高い楽曲を作り続けるだけでなく、過去の作品も含め、それをいかにカッコよく観客に伝えるかを綿密に考えて、演出なども含めたトータルの構成を考えられる彼の能力は、類を見ないほど素晴らしい。
 90年代、王子様と呼ばれ、才能が溢れ返ったオザケンもいつまでも同じペースでは生き続けられなかった。90年代のオザケンをも凌駕した、現在の小沢健二が作られるまでには、長い空白が必要だったのかもしれない。
でもそれはまた別の話だ。

 「コンサートの想い出」シリーズはクロノジカルに投稿していく予定だった。しかし、昨日の小沢健二のLIVEの素晴らしさを伝えたくて、あえて順番を無視することにした。時間が経つと当日の感激を忘れてしまうので。


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