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【治療日記56】なんとか放射線治療を終えた

全10回の放射線治療を本日終えた。
大きな山場が3回あったが、それも無事に越えられた。今日はお腹の痛みが強いが、なんとか耐えている。立って何かをするのは無理だが、薬を多めに飲んで座っていれば大丈夫だ。明日になればレンビマを再開できるので、少しずつ痛みも和らいでいくだろう。

思い返せば、最後の山場は月曜だった。
この日は9時に家を出て、病院に着いたらまずは採血と採尿。その後、泌尿器科で尿管ステントの交換があった。
交換は3ヶ月に一度。初めて入れた時より交換のほうがまだ痛みは少ないし、すでに3回目ということもあって、以前より恐怖感はない。痛みを少し和らげてくれるゼリーがあることもわかった。
とはいえ、やはり麻酔なしで交換するので怖いし、場所が場所なだけに恥ずかしさや屈辱感もあり、色んな意味で本当に憂鬱になる。肉体的な苦痛に加えてメンタルまでやられるのだ。

それに、処置をしてくれる医師の腕によって痛みが変わることもわかった。前々回、ゼリーを塗ってもらったので痛みがほとんどなく、「ゼリーすごい!これならいける!」と喜んでいたのだが、前回はゼリーを塗ってもらったのに痛かった。時間もすごく長かった。
やっぱりゼリーがあっても痛いものは痛いと知り、今回はまた恐怖で慄いていた。が、そんなに痛みなし!処置の時間も早かった。

ゼリーのあるなしじゃない。医師の腕だ!
今回ではっきりわかった。交換の後、トイレに行くと、2、3回は少し出血するのだが、今回はほとんど血が出なかったのだ。思い返すと、前回の痛かった時は、「これ大丈夫かな?」と心配になるほど出血していた。もちろん夜くらいには、血はトイレットペーパーにつかなくなるのだが。
つまり、医師が下手だと交換の時に傷がつき、それで出血するのだ。時間がかかるのも下手だから。痛いのも傷がつくから。
はっきり差があったので、ようやくわかった。上手い先生にあたれば、早い、痛くない、出血しない。下手な先生だとその真逆。
残念ながら医師をこちらが選ぶことはできないので、いい先生にあたることを祈るしかない。今回は上手な先生でよかったなぁと思った。

ステントの交換を終えたら、今度は放射線科へ。もうお馴染みになったデスマスクのような仮面を取り付けられ、放射線治療を受ける。
その後は婦人科へ。この段階でもう12時半だ。朝の採血と採尿の結果を聞いた。
レンビマを飲んでいないおかげか、腎機能はかなり良くなっていて、尿蛋白も久しぶりのプラス2だった。(ひどい時はプラス4以上で「見たことない数値」と言われる)
炎症はあるが、主治医が思っているほどは悪くなっていないようで、「なんか、いいよね」と、まるで数値がいいとよくないような言い方をする。主治医に悪気はなく、ホッとして言っているのだが、自分の長年の経験とは違う結果であることに納得がいっていないようだった。

とりあえず「よかった」と。
しかしながら、これ以上どうすることもできないもどかしさよ。
結局、いつものように「どうしたもんかなぁ」と頭を抱えても、何の方法も見つからず、「様子見ようか」となって、診察終わり。
「急に使える新薬が出ることもあるから」と、慰めのような言葉を添えて。

ただ、腎機能は良くなっているし、レンビマもショボショボと続けられそうだし、放射線治療もうまくいっているし、まあ今できることは全部やって、それなりの結果が出ているからいいか、という感じだ。贅沢は言うまい。
1ヶ月後に予約を入れて、処方箋をもらって、ようやく会計。

その後の薬局がまた長い。1時間待ちで薬をもらった時は、もう3時だった。
朝9時に家を出てこれだ。夫の送り迎えがなかったら大変なことになっている。
長くて大変な1日を終えて、帰ってからも痛みに耐えて、何をやってるんだろうなと思いながらもどうすることもできず、ただただ虚しさと孤独を抱えて眠った。

そして、今日、放射線治療が終わった。
治療の結果は、次のCT検査までわからないが、見た目にもわかるほど大きくなっていた首のところの腫瘍は、手で触ってもほとんどわからないくらいになった。
かなり効いている。完全に消滅はしていないが、治療の成果は大きかったと思う。もう気にならないくらいの大きさだ。

ただ、治療の副作用的なもので、食道にまで放射線があたったことで、のどから食道にかけて炎症を起こしている。痛いというのとは違うのだが、モノを飲み込む時に違和感がある。ヤケドしているような感覚。(でも痛みではない)
今日、放射線科も最後の診察があり、そのことを話したら、「食道炎ですね」と言われた。自然に治るが、2週間くらいはかかるとのこと。少し飲み込みづらいだけだし、治るのならまあいいか、と思っている。

それより治療の成果があったことが嬉しい。
CT検査の後、婦人科の主治医と相談して、お腹の腫瘍も放射線治療できるところがあれば、してもらえるかもしれない。
全部は取りきれなくても、尿道を塞いでいる腫瘍だけでも小さくできたら、尿管ステントを抜けるのになぁと思う。もしくは、小さくなることで痛みが少しでもマシになれば。
そんなわずかな望みを持たせてくれて、放射線治療は終了した。しんどかったけど、受けてよかった。

ちなみに、尿管ステントの交換は「手術」扱いになるため、私が契約している保険では「手術のたびに1回10万円」が支払われる。
簡単に言えば、交換のたびに10万円が入るということだ。

夫の誕生日プレゼントを旅行にするつもりでいるのだが、病院から帰る車の中で、「ステント2回頑張って、それで旅行をプレゼントするわ。まさに身を削って稼いだ金だよ」と言ってみた。
「やめてー、そんなブラックジョーク!」
と夫は引いていた。

でもほんと、仕事が全然できないんだから仕方ない。元気になって、また好きな仕事をできるようになればいいのだけれど。
まだまだ夫のお世話になる日々が続きそうだ。

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