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琴(きん)とRock

厳選されたギターの音はわたしにとっては現代の「琴(きん)」(以下の文中、「琴」はすべて「きん」)でありまして、『新編日本古典文学全集』(小学館)『源氏物語』「若菜」下、流るるやふな原文を記せばよいのですが端折りまして、琴に関する記述の現代語訳を一部抜粋いたしますと


「本式に定まった奏法を習得した昔の人は、天地を揺るがし、鬼神の心をやわらげ、すべての楽器の音色がこの琴の音に導かれて、悲しみの深い者も喜ばしい気持ちに変わり、(中略)」

「あきらかに空の月や星を動かしたり、その季節でもないのに霜や雪を降らせたり、雲や雷を騒がせたりした例が、ずっと昔の世にはあったのです。このように琴は際限もなく霊力を備えた楽器であるだけに、(後略)」


ということで、風文庫さんの展示期間中、真の琴の弾き手であると思う押尾コータローさんがラジオで紹介されたギタリスト大森信和さんの「25時の追跡」がわたしにとっておそろしく名曲で、こうして一曲に嵌まり込んでしまうとたまらず音源を探してひとしきり聴きつづけるという生態を持つもので、探し当てた大森信和さんのCDを聴きながら、留守がちにして大惨事となっている部屋の片付けをば。



『NOBU335』のジャケット。「Mars.all」が洒落ていて最高。ギターの姿ってほんとうに美しい。

平和と自由。撥弦の精度。その音色。最終収録曲のBluesky。わたしたちの生きる世界のことを愛し、世界のなりたちのことを「わかって」いたギタリストだと思う。


享年52歳。没年前年のリリース『Peace&Freedom』。歌詞のないこちらを∞リピートにして。07Blue skyはライナーノーツに「国分寺へ出かけた時、浮かんだメロディーををそのまま録音しました。冬晴のとても綺麗な空でした。」とある。ひずみまくった音の高揚感はとても心地よくてすきだけれど、『天国への階段』然り。硬質なRockerが囁くように奏でるやさしい曲も好きだ。


きょうのぼんやりした空からは春の陽射し。

夕方にはおかやまに移動。

日常にもどって1日め。

片付けを進めないと。 


#大森信和

#押尾コータロー

#押しても弾いても


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