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AI使うときに試されているの、人間の方なのでは?~語彙力と構造力の話。~

こんにちは、ブラストメールのマーケティング担当、滝口です。

最近、業務でGeminiやChatGPTを使う機会が激増しました。

以前の記事でも書きましたが、プログラミング知識ゼロの私でも、Geminiにお願いして30分で「診断ツール」を作れてしまったりして、AIの進化には驚くばかりです。

でも、毎日AIと向き合っているうちに、ふと背筋が寒くなる瞬間があるんです。 AIがすごい回答をしてくれた時は「おっ、賢いな!」と思うんですが、逆にトンチンカンな回答が返ってきた時。

昔なら「なんだ、AIってまだまだだな」と鼻で笑っていたかもしれません。 でも今は、こう思うんです。

「あれ、これって俺の指示(プロンプト)が悪かっただけじゃね?」

AIが進化すればするほど、「使い手である人間のレベル」が露骨に可視化されてしまう。今日は、そんなAI時代に突きつけられる「語彙力」と「構造力」の話を、自戒を込めて書きたいと思います。


実は、語彙力にはちょっとだけ自信あります。

私は前職で出版社で働いており、Amazonなどネット販売の担当をしていたので、サイト上のコピーを考えたり、サイト掲載用のバナーを考えたりしていました。

デザイン自体はデザイナーさんに作っていただいていたのですが、イメージを伝える際に必ず複数の単語でトンマナを指定するように心がけていました。

また、周りには日々言葉と向き合う編集の方が多くいらっしゃいましたから、普通のビジネスパーソンと比較しても「言葉」とも向きあう機会は多かったのではないかと思います。

なので最近は、「昔取った杵柄」じゃないですけど、当時の経験がプロンプトという形で使えていてうれしく思います。

プロンプトは「自分の思考の解像度」を映す鏡

AIを使っていると、「プロンプト(指示文)の内容は、入力者の語彙力と構造化力に完全に依存する」という残酷な事実に気づかされます。

例えば、私がGeminiに診断ツールを作らせた時もそうでした。

最初に「MBTIみたいな診断作って」とだけ投げたら、それっぽいけど中身スカスカのものが返ってきました。

AIは悪くありません。「MBTIみたいな」というフワッとした指示を、フワッと解釈しただけです。

そこで、指示を以下のように変えました。

1. 目的: メール配信システム選びの診断を作りたい

2. 選択肢: ブラストメール、配配メールなどをこの条件で出し分けてほしい

3. 出力形式: HTMLとJSで、ブラウザで動くコードにしてほしい

ここまで言語化(構造化)して初めて、AIは「使える成果物」を出してくれました。

つまり、こちらの頭の中にある「完成イメージ」を、どれだけ正確な「言葉」に変換できるか。

AIという鏡には、私たちの語彙力不足思考の浅さが、そのまま映し出されてしまうのです。

バナー生成時のプロンプトで、トンマナを伝える語彙力

沖津井の方もいらっしゃると思いますが、私はこのnoteに掲載している記事のバナーのほとんどをGeminiのnanoBananaに作ってもらっています。

ここで直近3回のバナー生成プロンプトをお見せします。


これはかなりシンプルに頼んだらいい感じのが出てきたのでそのまま使っちゃいました。参考になりませんね。Geminiすごい。


使った追加のプロンプトは「シビア」「まじめ」
・・・あまりトンマナとして使われるフレーズじゃなさげ。。。?


これはまだ出していない記事ですが。

POPって指定するとたいていめちゃくちゃカラフルになってジェリービーンズみたいになるのでそうならないようにしました。

そして今回の記事。

「ビジネスライク」「青基調」。

ここまでお見せしてきて、私流、トンマナの流儀を2つ紹介します。

形容詞にとらわれすぎない

トンマナワードの目的は「イメージのすり合わせ」なので、必ずしも「明るい」「速い」「かっこいい」みたいな形容詞に固執しなくてもいいと思います。

「シビア」「真面目」形容動詞ですし。
「○○みたいな」というサンプリングを使うこともあります。

かっこいい言葉は不要

小難しく考えるのではなく、シンプルで伝わりやすい表現を複数頭の引き出しに入れておくことが大切。

難しい言葉は解釈の余地が狭い代わりに、伝わらないときのはずれが大きいです。

ピンポイントで当てに行くのではなく、広めの言葉を複数使って、弁図を埋めていくイメージです。

AIは「超優秀だけど、察してくれない部下」

まあこの議論というか内容については3年前ぐらい、ChatGPT黎明期から言われている内容なので詳しく書く必要もないかもしれませんが。

こう考えると、AIを使うスキルというのは、「部下へのマネジメント能力」そのものだと言えそうですね。

AIは、文句も言わず、疲れも知らず、膨大な知識を持った超エリート部下です。 でも、一つだけ欠点があります。 それは、「空気を読んでくれない(察してくれない)」ことですよね。

上司(私)が、 「いい感じで資料まとめといて」 なんて雑な指示を出したら、AIは「いい感じ」の定義が分からず、一般論を並べただけの資料を作ってきます。

一方で、AIを使いこなす人は、指示が具体的でロジカル。

「ターゲットは〇〇層で、目的は××。構成は△△のフレームワークに沿って、3000文字でまとめて。口調はビジネスライクで」

これって、「仕事ができる上司の指示出し」と全く同じですよね。

「AIが使える人」は「良き上司」の素質がある説

よく「AIに仕事が奪われる」なんて言いますが、AIを使いこなすには、AIにはない「高度な指示出し能力(ディレクション)」が必要です。

ゴールを設定する力(構想力)

タスクを分解して伝える力(構造力)

曖昧なイメージを言語化する力(語彙力)

出てきたアウトプットの良し悪しを判断する力(評価力)

これらはすべて、人間が部下をマネジメントする時に必要なスキルセットです。

そう考えると、AIを上手に使いこなせる人は、きっと人間相手でも「良き上司」になれる素質があるのではないでしょうか。

逆に、AIに対して「使えないな」とイライラしてしまう人は、部下に対しても「なんで言わなくても分からないんだ!」とイライラしているかもしれません(ブーメランが痛い……)。

試されているのは、いつだって人間。

AIは魔法の杖ではありません。 それは、「使う人間の能力を増幅させるアンプ(増幅器)」です。

入力する側の思考が整理されていれば、AIは100倍のスピードとクオリティで応えてくれます。 でも、入力する側の思考がノイズだらけなら、AIはノイズを100倍にして返してくるだけです。

「AIを使う」ということは、自分自身の「言語化能力」や「論理的思考力」を突きつけられる修行のようなもの。

テクノロジーが進化すればするほど、結局最後に問われるのは、私たち人間の**「基礎的な知性(言葉にする力)」**なのかもしれません。

私も、Geminiくんに「この上司、指示が雑だな……」と呆れられないよう、精進したいと思います。

メルマガに関する情報の交換のお願い

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。

今回はメールマーケティングとは関係ない話でしたが、こうした「AI活用」や「マネジメント」の悩みについても、ぜひ情報交換できれば嬉しいです。

「うちのAI活用術」や「上司としての悩み」など、何なら営業でも結構です。

私は普通のマーケターなので、リアルな現場同士の雑談をしましょう。

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(さすがにこの提案は無理があるな。)

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