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リストラーズ澤田さんの魅力を語る

 さて、4番手。4th Chorusの澤田さんだ。
 これまでどおり、彼の歌声から語っていきたい。
 ところで、筆者はこの投稿の数日前から、インフルエンザにかかってしまった。幸い症状は軽めで、投稿時点ではおおむね熱も引いているのだが、記事の一部は高熱の勢い(?)で書いていたりする。
 ヤバいものは修正・削除したつもりだが、「まあ、いっか」と思ったものはそのままにしているので、これまで以上にオカシイぞと思われた方は、そういうことだとご理解いただきたい。

その1 歌声について

 澤田さんの歌声は、とても艶やかで芯が太く、安定感がある。声量もたっぷりで、オペラのような声楽的な歌唱も似合いそうだ。
リストラーズのボーカル4人の中では最も低いパートとなるが、彼のMCやリード曲を聴いて、“低い”と感じることは少ないのではないだろうか。
 分かりやすいところで言うと、「赤鬼と青鬼のタンゴ」。明るい歌声は、まるで“歌のおにいさん”のようだ。そして、この曲の最高音。最後の“タンゴの~おぉぉぉぉぉぉ~”の部分に出てくるのだが、G4である。これはテナーにとって“地声で出すには高い”音域だが、澤田さんは地声で歌っている。つまり、澤田さんは必ずしも”声が低い”わけではないのだ。

 ならばなぜコーラスで一番低いパートなのかと言えば、おそらくは声の太さ、重さなのだと思う。もちろん、時に大西さんの代わりにベースをやれるほど低音が出るというのも大きなポイントだと思うが、仮にそこまでの低音が出なかったとしても、コーラスの並び順は今と変わらなかったのでは、と思う。
 ただしその場合、大西さんがリードを歌えなくなるという大問題が発生するので、低音域を持っていてくれたことに感謝だ。

 現在投稿されている楽譜動画を見る限り、澤田さんのコーラスパート(ベース担当時を除く)は、実はそこまで低くない。音域的にはやや低めのテナーといった印象だ。
 これはおそらく、野村さんや草野さんの高音域があってのことだと思う。コーラスとしては、一番高い音のオクターブ下より低いところに入る必要性があまりないので、上が高いと低音を使う頻度が下がるのではないか、と想像している。なお、筆者が勝手に言っているだけなので、本気にはしないでいただきたい。
 澤田さんの歌声にはバリトンというイメージがあったために、楽譜がト音記号で表記されていることを最初は不思議に感じていたのだが、テナーの扱いだったということかもしれない。(合唱の楽譜の場合、テナーはト音記号、バリトンやベースはヘ音記号で表記するのが一般的。)

 さて、前置きがやたら長くなってしまったが、澤田さんのリード曲を中心に、歌声の魅力を語ってみたい。
澤田さんの歌声には、加藤さんとは一味違う“色気”、草野さんとは一味違う“華”がある。加藤さんの声が甘いカクテルやフルーティなワインだとすると、澤田さんはブランデーやウイスキー。草野さんがトランペットなら、澤田さんはチェロ。前者については、筆者は全く酒が飲めないので限りなく妄想だが、要するに、”大人”の雰囲気が一番出やすいのが澤田さんだと思っている。
 そのイメージが一番わかりやすいのが、「勝手にしやがれ」だ。
 MIXによる効果もあると思うが、この曲での澤田さんの歌声は実に艶やかだ。
 原曲の沢田研二氏の歌声は”セクシー”と言われることが多いが、見事にその雰囲気が表現されていると思う。本来失恋の歌なのだが、あまりにかっこよすぎて、なぜ失恋しなければならないのか、出ていく女性の気持ちが分からないあたりも原曲どおりである。歌詞のとおりなら男性側の浮気とかではなさそうなのに、何が不満だったのやら。

 澤田さんのセクシー路線と言えば、何と言っても「ワインレッドの心」。
 そもそも、原曲の玉置浩二さんの歌声からして、色気の塊だ。それを澤田さんが歌うとなれば、それはもう、大変なことになるのは必然だ。
 普段の澤田さんの歌声は正統派の美声で、ストレートな印象があるのだが、それゆえにか、絶妙なタイミングで織り込まれる変化球でコロッとやられてしまう。この曲は特に顕著で、要所要所で吐息交じりの切ない表現が聴けるのだ。心臓に悪い…。

 また、澤田さんのリード曲と言えば、忘れられないのが「荒野の果てに」。
 こちらは澤田さんの低音域がたっぷりと味わえる。歌声そのものを味わうなら在宅勤務バージョンがお勧め。ただし、上州あかぺら市場2010版も、観客の方の反応が聞こえるなど別の意味で楽しいので捨てがたい。
客席からの歓声の中に「渋い~♪」というのがあるのだが、澤田さんならではの評価だと思う。

 ここまで上げてきたのは大人でしっとりした雰囲気の歌声だが、実はそれだけではないのが澤田さん。「ハリケーン」のリードの一番手として登場する澤田さんの歌声は、爽やかの一言。例えるならばシトラス系、甘みはあってもしつこさがなく、後味スッキリだ。

 さて、リストラーズのコーラスは1曲の中で様々な構成を組み合わされているが、筆者のお気に入りは、声の印象がソフトな野村さん&加藤さん、パワフルな草野さん&澤田さんで2:2に分かれる組み合わせ。各ペアの声質の対比がはっきりしているのが好きなのだ。この組み合わせて歌われている曲の一つが、「あずさ2号」である。

 原曲のツインボーカルを再現したアレンジなのだが、草野さんと澤田さんの華やかな歌声が曲を引き立ててくれる。
声量豊かなお二人による熱唱は聴きごたえたっぷり。リアルに聞いたら、どれほどの迫力だろうか。
 草野さんのほうは熱唱系リード曲のレパートリーが多いのだが、澤田さんには案外少ない。澤田さんの歌唱力を堪能したいファンは非常に多いので、そちら方面の選曲をぜひ、お願いしたい。

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その2 表情について

 続いて、澤田さんの表情について。

 澤田さんと言えば、眉間にしわを寄せた表情が特徴的だ。
 先に触れた「荒野の果てに」や「赤鬼と青鬼のタンゴ」のほか、「勝手にシンドバッド」で印象に残った方は多いのではないだろうか。もともとぱっちりした澤田さんの目力が増強されてインパクト抜群だ。
 なお、「勝手にシンドバッド」などで見られる、眉間にしわを寄せたまま笑う表情に筆者は既視感を感じていたのだが、ごく最近、正体に気づいた。能の般若面だった。

 なお、眉間のしわが印象的すぎて澤田さんと言えばこの顔、のような認識になりつつあるが、実はそうでない表情も多彩だ。

 例えば「時代」では、アンニュイな表情に目が惹かれる。カメラから大きく逸れる伏し目がちな視線の先には何があったのだろうか。筆者はこの曲で、澤田さんのまつ毛の長さを知った。
 また、「昭和アイドルメドレー」3曲目の「高校三年生」。マッシュルームっぽい髪型とフレームの大きなアラレちゃん系のメガネもあってか、このころの澤田さんは可愛らしい雰囲気である。
 表情の話なら、「ブーメランストリート」の冒頭も忘れてはいけないだろう。完全に“顔芸”の域である。その後のルンルンした笑顔も見ていて楽しい。まあ、失恋の歌なのだが。

 ベースを担当するときは、大西さん同様の鉄仮面状態になるわけだが、これはこれで素の目力とクールな表情がファンに大好評である。

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その3 人柄について(※妄想度:高)

 続いて、人柄について。こちらは例によって妄想の産物であることにご注意いただきたい。

 筆者は在宅勤務動画から入ったせいか、しばらくの間、澤田さんに“大きい”というイメージは全くなかった。むしろ小柄な方だと思っていたくらいである。
 それがビデオリサイタル動画を見て驚いた。こんなに大柄な人だったのか。身長は180cmを余裕で越えるだろう。しかもかなりガタイがいい。リサイタル動画を見て最初の衝撃はこれだった。(これの次に、なんで全員こんなに動くの!?が来る)

 ビデオリサイタルの撮影会場は見る限り割とコンパクトで、横幅はギリギリといった印象だ。メンバーの立ち位置も、間隔が狭い。天井だって、ぶつかりこそしないものの、それなりに圧迫感を感じそうだ。
そんな中で、ひときわ大柄な澤田さんは、非常に周りのメンバーへの配慮をしながら動いている印象なのだ。

 例えば、「星空のディスタンス」では、全員が腕を大きく横に振る動きがあるのだが、この時、澤田さんはかなり前のほうで腕を止めている。なぜかと言えば、振りぬいてしまったら確実に、隣の上村さんを殴ってしまうからだ。
 ところがこの時、逆隣りの加藤さんは、後ろまで腕を振りぬいている。もちろん、澤田さんにぶつかったりはしていない。澤田さんの立ち位置は、加藤さんと上村さんのちょうど真ん中に見えるのに。
 よく見ると、澤田さんは半歩前に出たうえで、体の軸を向かって左、上村さんの方にずらし、さらに右肩を後ろに引いているのが分かる。まっすぐ立ったままだったら、きっと加藤さんの腕が右肩に当たっていただろう。加藤さんが動きやすいように、上村さんの邪魔をしないように、その調整を自分一人のところで完結させている。それも、さりげなく。

 何も、元々動きが控えめなタイプというわけではない。「仮面舞踏会」では見事なダンスを披露してくれているし、少し古いし公式外の動画ではあるが、2011年の「ギンギラギンにさりげなく」では、リードの加藤さんの後ろでポンポンを振っているのだが、動きが大きいのが良く分かる。工大祭2017の「なんてったってアイドル」では、ポンポン片手に跳ねていたりもするし、「スリラー」では、実に切れの良いゾンビダンスを披露してくださっている。

 澤田さんとギンギラギンと言えば、2014年のほうの「ギンギラギンにさりげなく」も忘れてはいけない。この時はステージが狭く、メンバーが苦労しているのが見て分かる。特に最後の決めポーズでは、草野さんが一番後ろから顔を出すのに困っていた。
 曲の後、振付の都合でこんがらがってしまったマイクコードを必死に復旧する作業の中、間を持たせるべく、草野さんが澤田さんの背中を叩き、「この人の(大きな)体で進路をふさがれてしまった」と笑いを取る。それに対して反射的に出てきた澤田さんの反応は、「ごめんなさいっ!」だった。この一言に澤田さんの人柄が凝縮されている気がするのだ。

 そもそも澤田さん、リードやコーラスのほかにベースもやるし、動画編集などもこなす。「勝手にシンドバッド」を見た時は、ボイパまで始めてしまうのではとか、だったら上村さんのリード曲がとか、勝手にドキドキした。アカペラ編曲についても数多く担当しているらしく、その多才さには驚くしかない。なのに、それを一切面に出さず、常に腰が低く、周囲への気遣いにあふれている。
 先に草野さんについて、前に出るより後ろでドンと構えて仲間をサポートするタイプ、と書いたが、澤田さんはそんな草野さんよりも、さらに後ろから(陰から)支えるタイプの人だと感じる。何か問題がないか、取りこぼしはないか、困っている人はいないか。縁の下の力持ちを進んで買って出るタイプだとお見受けする。つまり、”控えめに見えてすごく頼りになる、明るく元気で親切かつ実直で有能な人”だ。各職場に一人は欲しい。

 パワフルで豪快そうな外見と高い実力、対照的に細やかな心遣いと真摯な姿勢。そのギャップが、じわじわとファンの心をつかんでしまうのだ。縁の下には収まり切らないその魅力が、リストラーズの音楽だけでなく、その人気も、力強く支えてくれているのだろう。

【イチオシ動画】