地名辞典を少しずつ読んでみる―飯田
本業の繫忙期が一段落して、残業代で手取りもそこそこ入ったので、何か本でも買おうかと、近くの本屋やブックオフを回って……。

『角川日本地名大辞典 20 長野県』角川書店 1990
が、2200円でブックオフにあったので、買ってしまった。
図書館の郷土開架や資料室でしか閲覧できないようなものを、いつか自分の本棚に置いてみたかったので、物凄く嬉しい気分。
内容がホントにびっしり。
’90年時点での市町村の沿革・自然地理は無論、旧国郡・藩制時代、街道・路線、古墳・神社・仏閣・城址などの歴史の解説まで載っている。
巻末の参考図書目録、遺跡分布図、荘園・城館分布図、各時代の交通図も眺めるだけで楽しくなる。
私の出身の飯田市を引くだけでも、中世期の飯田郷、江戸期の飯田藩、廃藩置県後の飯田県、筑摩県統合後の飯田町、昭和以降の飯田市、松本市・豊科町・小布施町・白馬村の同名字、飯田城、飯田線と、各項目が詳述されている。
一つの自治体を引くだけでも、項目が盛り沢山なので、とりあえず最初の項目から抜粋。
いいだ 飯田(飯田市)
天竜川の支流松川と野底川の合流点あたり、両川の間に位置する。
(121Pより)
飯田は、厳密には旧飯田城下町の辺り、上記の川に挟まれた舌状台地の地点を指している。
「イイ」は、自然堤防や段丘などの小高い所にある土地を意味するといわれ、飯田もそれに派生される地名であるといえる。
諸々の変遷を載せながら、最初の項目のシンプルな説明は、その土地の起点・語源を精確に捉えているのが伝わってきて、情報の量・精度ともに贅沢な辞典であるのがわかる。
暇があり次第、少しずつ項目を拾って、自分なりに要約したものを挙げていこうと思う。
