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坂井瑠星「溜めても伸びない」に疑問の声も…勝ち馬が強過ぎた札幌記念

秋天でも怖いかもしれない

夏の札幌開催の一大イベントとして注目を集めた札幌記念(G2)は、古川吉洋が騎乗したシェイクユアハート(牡6、栗東・宮徹厩舎)が優勝した。

前走の宝塚記念(G1)は直前の集中豪雨で本来の実力を発揮できなかったものの、リフレッシュ明けの札幌で見違えるような走り。後方から外を回す競馬で2着サクラファレルに2馬身半の差をつける圧勝劇だった。

札幌11R札幌記念(G2)芝2000

札幌記念

ここにかける陣営の意気込みも素晴らしかった。1週前も当週も唸るような力強さとスピード感たっぷりの追い切り。終わってみるまで分からなかったとはいえ、調教の動きに超抜ジャッジをしたのも我ながら納得した。

今回の勝利も含めて重賞3勝目。約1年8ヶ月もの間、3勝クラスを卒業できなかったことが噓のよう。昨年6月にオープン入りしてから、自己条件で惜敗を繰り返していた馬とは思えない快進撃である。

札幌記念のラップ構成

12.4 - 10.2 - 11.6 - 12.8 - 12.4(前半3F34秒2、5F59秒4)
11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.9 - 11.4(後半5F58秒8、3F35秒1)

レースは岩田康誠とホウオウビスケッツのコンビがハナを主張。2番手に横山琉人のオニャンコポン、3番手に横山典弘のレディネスが続いた。

少し後ろの川田将雅とショウヘイ、1番人気に支持された坂井瑠星とアドマイヤテラは、ポジションを取りにいかず中団の8番手。シェイクユアハートは12番手と後方待機策を採る。

レースが動いたのは前半600m-800mあたり。後ろにいた坂井瑠星が一気に先団までポジションを上げていく。ラップ構成を見れば分かるように、確かにこの区間は12秒8-12秒4と緩んだタイミングではある。

人気馬が外からプレッシャーをかけたことにより、11秒台までペースが上がり、先行勢には苦しい展開となった。ステイヤーが中距離を走ること、積極的な競馬が持ち味の鞍上だったこともあるが、結果的にこれは失策に映らなくもない。

実際、ここで釣られたかどうかも上位入線した馬の着順に影響した。ワンテンポ追い出しを遅らせた馬が掲示板を賑わせた一方、早仕掛けした組は直線で伸びを欠いている。

7着ショウヘイや9着アドマイヤテラが後退したのに対し、行きたければ行けと我慢したレディネスの横山典弘はさすがの判断力。そう考えれば同じように動いたサクラファレルの2着は正しかったとは言い切れない動き出しのタイミング。着差こそ完敗でも強い内容だっただろう。

まあそれにしてもシェイクユアハートがあまりにも強過ぎたという感想しか残らない結果だったことは確か。

札幌記念の直線

本馬は金鯱賞(G2)の走りを見て想像を上回る強さに感心したのが◎にした最大の理由だったのけれど、勝てる予感はあっても圧勝するまでのイメージは持っていなかった。

覚醒した一因は厩舎の努力もあるだろうが、やはり晩成型の父ハーツクライの血がなせる業か。思えばジャスタウェイもとんとん拍子に世界最強馬まで上り詰めた。

これなら天皇賞・秋(G1)でも軽視するのは危ういかもしれない。予想記事で述べたように、札幌記念で狙いたくても天皇賞やジャパンCでは買いたいと思わない馬と考えていたのだが、警戒度を上方修正した方がよさそう。

ジョッキーコメント

1着シェイクユアハート 古川吉洋
「強かったですね。外枠で流れに任せてという感じでしたが、あまり離れたくはないと思っていました。道中の手応えは抜群でしたし、最後の直線は見ていただいた通り抜群の反応で抜群の伸び脚でした。

言うことなかったですね。この馬はずっと何年も変わらずにいてくれて、調子が落ちることもなく、崩れることなく走ってくれて頭が下がります。この馬と一緒に歩んでこられて嬉しいです。秋は期待しかありません」

※道中は抜群、抜群の反応、抜群の伸び(語彙力)

おそらく秋天直行か。マスカレードボール信者としても気になる走りである。

2着サクラファレル 佐々木大輔
「ペースが速かったので、じっくり前を見ながら運びました。それで減速しないように気をつけてはいたんですが、もう少しうまく誘導してあげられたら良かったですね」

※映像を見ても仕掛けのタイミングは早い。勝ち馬には完敗だが強さも際立った。

3着レディネス 昆調教師
「まあまあでしたね。まだ重賞も勝っていない馬ですし、あそこまで健闘してくれたら十分です」

※巴賞は明らかに実力を出せていなかった。このとき◎を打っていたからこそ、巻き返せると期待した通り。周りがガシガシやってる中、内でじっとしている典ちゃんにしびれる。

7着ショウヘイ 川田将雅将
「具合良く競馬を迎えてくれて、2角まではいい感じで行けました」

※AJCCでは速い流れに便乗して勝ったが、今回は慌てて動いたことも裏目に。自力で勝ち切れるほどの強さはないか。

9着アドマイヤテラ 坂井瑠星
「溜めても伸びるタイプではなく、ペースが緩んだところで上がっていきました。ただ、4角では余力がなくなってしまいました。距離はもう少しあってもいいかもしれません」

※ガシマンの言い分は分からなくもない。実際に切れる脚もないだろうし距離も足りない。

しかし、アレをやらなければ、ここまで凡走していなかっただろう。勝ち負けできるとは思っていなかったので押さえるだけにしたものの、この馬はやはり武豊の方が合っている。

坂井のせいで負けたとまでいうのは可哀想だけど、そういう声が出てもおかしくない騎乗をしたことは間違いない。

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