田辺裕信「僕は合図を出したくらい」のレコード更新…46万馬券もWIN5では?
強過ぎたなあピューロマジック
年に一度しかない千直の重賞、アイビスサマーダッシュ(G3)は、1番人気に応えたピューロマジック(牝5、栗東・安田翔伍厩舎)が、2着ロードトレイルに3馬身差の圧勝を決めた。
昨年の覇者でもある同馬は、カノヤザクラ(2008&09年)、ベルカント(15&16年)に続く史上3頭目の連覇。2勝を上げた馬としても、カルストンライトオ(02年&04年)、オールアットワンス(21年&23年)を加えた5頭目の偉業達成だ。
陣営の大誤算があったとすれば、当初騎乗を予定していた松山弘平が負傷で今週の騎乗を見送ったことだろう。
だが、代打を任された田辺裕信も今夏だけで既にラジオNIKKEI賞(G3)をサノノグレーター、七夕賞(G3)をアスクナイスショーで制していたように絶好調。ここも難なく勝って約1か月の間に3勝の荒稼ぎ。持っている勢いが騎乗依頼にも繋がったか。
実際、レースも全く危なげのない完勝。まさに掴まっているだけで勝てるとはこのこと。無難にスタートを決めるとレース前半で負けようがない雰囲気すら漂っていた。
松山も乗れなかった申し訳なさより、重賞1勝を損したことが気の毒に思えるほどの勝利である。
新潟07RアイビスSD(G3)芝1000

ラップ構成
11.7 - 10.1 - 10.4 - 10.4 - 10.9(上がり3F31秒7)
予想記事でもピューロマジックが勝つこと以外に触れなかった通り、当方も回ってくるだけで勝てると確信めいたものはあった。
奇しくも昨年と同じ3枠6番を引き、本来の形ではない差す競馬で31秒3の末脚を繰り出した一年前。いつも通りに乗りさえすれば負ける理由などないに等しかった。
残念ながら底力のあるタイプではないため、重賞を狙える舞台にしても北九州記念(G3)やアイビスSD程度。ところが北九州記念はハンデ戦でもあり、実質年に1回の七夕のようなレース。ここで勝てなければ、チャンスがなかったといえば言い過ぎだろうか。
先を見据えて間違った乗り方をした昨年の走破時計でも53秒7良。これは快速馬カルストンライトオのレコードタイ。それより0秒2短縮した今年は53秒5で単独の更新。往年の名馬の名前が消えることを惜しむファンの声も出た。
この2頭が本気でやりあったら、どっちが速いのだろうと思いを馳せたりもするが、そこはそこでG1タイトルを持つカルストンライトオに敬意を表したい。
正直なところ、レースに関してはピューロマジックがただただ速くて強かっただけであり他の馬はどうでもいいと言っては失礼か。
2着に14番人気ロードトレイル、3着に10番人気カウスリップが入った組み合わせは3連複9万2420円、3連単は46万2350円と超高配当。勝つ馬が分かっているレースなら1着固定で272点購入すればよかったかもしれないね。
少し違和感があったとすれば、2着ロードトレイルは3番手、3着カウスリップは2番手から粘り込んでいたこと。
この疑問を解明するのはピューロマジックがほぼ馬なりで押し切ったシーンと新潟の超高速馬場との関係だろう。

ラップにしても前半2F11秒7-10秒1(21秒8)、後半2F10秒4-10秒9(21秒3)と後傾ラップ。ゴール前も流していることを考えれば、まだまだ余裕があったと推測可能である。
要するにスローの前残り。ただし、勝ち馬以外ってところだね。その気になれば53秒4や53秒3も出せたかもしれないよ。
それだけ新潟の馬場が異常に速かったはず。不良で行われた関屋記念(G3)でさえアンパドゥが33秒7出してたもんね。
ジョッキーコメント
1着ピューロマジック 田辺裕信
「スピードの違いで押し切れました。僕は最後に合図を出したくらい。去年は意図的にポジションを下げたようでした。この時計ですからスピードがありますね。急にいただいたチャンスを生かすことができて良かった」
※フリーで入ったらランキング1位のキャストが付いたみたいなラッキー。
2着ロードトレイル 大野拓弥
「手応え良く、道中進んでいきました。格下馬でも重賞で頑張ってくれました」
※とにかく前に行ったのがよかった。
3着カウスリップ 津村明秀
「頑張りました。いいスタートで勝ち馬について行き、道中もいい感じでした。ただ今日は勝ち馬が強かったです。それでも(勝ち馬に)離されてからも踏ん張り、2着争いも際どかったですし、自己条件ならチャンスがあると思います」
※16キロ増で怪しいと思った割に上々。ちゃんと前で競馬しているのが今の津村。
4着ビッグシーザー 荻野極
「枠は凄く良かったです。スタートもきちんと出てくれました。ただ、初速が他の馬とは違い、列が若干下がりましたが、追走の仕方は手応えもすごく良く、スムーズであればもっと差は詰められたと思います」
※半信半疑だったけど千直適性が思いのほかあった。近走は調子を落としていたが復調を感じる走り。上がりも32秒0を出せた。
5着アメリカンステージ 戸崎圭太
「いいスタートを切って勝ち馬についていきましたが、今日は勝った馬が強かったです」
※3番手で負けたなら圭太ちゃんを責める理由はない。
6着エコロレジーナ 菊沢一樹
一樹君のコメント見当たらないけど、このスロー決着の展開で8番手は後ろ過ぎたね。千直の神にしてはもうひとつ。圭太ちゃんには負けて欲しくなかったよ。
個人的見解
1着にしか用のないWIN5なので、2着3着に何が来るかなんてのはハナから考えてもなかった。
46万円の3連単が飛び出そうが、こっちはハナホジでゴールするのを見ていただけ。これだけの走りを見せられれば、ここで2点3点広げる意味はなかったと納得。最近で一番安心して見られた最終関門だった。
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