【栃木県佐野市】焚火と静けさを過ごす小さなキャンプ場:焚火は、人を変えるものではない No.333
キャンプ場を始めてから、焚火について考える時間が増えました。
Bird Bellには、焚火を楽しみに来てくださる方がたくさんいます。
「ここは風の影響が少ないから焚火がしやすいですね。」
「直火サイトが最高でした。」
「焚火をするためにまた来ました。」
そんな言葉をいただくたびに、本当に嬉しく思います。
でも、そのたびに僕は、自分自身へ問いかけます。
「Bird Bellにとって、焚火とは何だろう。」
暖を取るためでしょうか。
料理をするためでしょうか。
炎の揺らぎに癒されるためでしょうか。
もちろん、それも焚火の魅力です。
でも、僕が思う焚火は、それだけではありません。
焚火は、人を変えるものではない。
僕は、焚火は人を変えるものではなく、
本来の自分へ戻してくれる存在だと思っています。
炎をぼんやり眺めていると、不思議なくらい頭の中が静かになります。
仕事のこと。
人間関係のこと。
未来への不安。
毎日の忙しさの中で握りしめていたものが、少しずつほどけていく。
薪がはぜる音。
風が木々を揺らす音。
鳥たちの声。
自然が奏でる音に耳を澄ませていると、
「このままの自分でもいいかもしれない。」
そんな気持ちになれる瞬間があります。
Bird Bellが届けたいのは、焚火ではなく"時間"です。
僕たちが届けたいのは、焚火そのものではありません。
焚火を囲みながら流れる時間です。
一人で静かに過ごす時間。
家族と笑い合う時間。
友人と語り合う時間。
初めて出会った人と自然に言葉を交わす時間。
そして、
何も話さなくても心地よく過ごせる時間。
焚火は、人と人との間に流れる空気を、少しだけ優しくしてくれる
気がします。
言葉がなくても、炎を見つめているだけで伝わるものがあります。
だから僕は、焚火が好きなんです。
火を楽しむ前に、火を敬う。
Bird Bellでは、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、安全です。
火は、温もりをくれる存在である一方、自然の力を忘れれば
危険にもなります。
だから、
風の強い日は無理をしない。
自然に逆らわない。
火を思いどおりにしようとしない。
火を敬い、
自然を敬う。
その気持ちがあってこそ、本当の意味で焚火を楽しめるのだと
思っています。
Bird Bellも、焚火のような存在でありたい。
だから僕にとって焚火とは、
ただの「火」ではありません。
自分を素直に受け入れられるきっかけ。
誰かとの距離をそっと縮めてくれるきっかけ。
自然への敬意を思い出させてくれるきっかけ。
そして、
心をゆっくり解き放ち、
自然体の自分でいられるきっかけ。
そんな存在です。
Bird Bellという場所も、
焚火のような存在でありたい。
派手ではなくてもいい。
目立たなくてもいい。
ここへ来ると、
少し心が軽くなる。
また帰ってきたくなる。
そんな場所を、支配人うっちー、Bird Bellを支えてくれる仲間たち
そして訪れてくださるキャンプびとの皆さんと一緒につくっていけたら
とても嬉しく思います。
焚火は、今日も静かに燃えています。
そして、その炎は誰かを変えるのではなく、
その人が本来持っている優しさや穏やかさを、そっと思い出させて
くれているのかもしれません。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
また次回のBBダイアリーでお会いできたら嬉しいです。
ではでは。
See you.
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