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福祉の現場を支える存在として取り組んでいきたいこと

今回の「役員の顔」は、法人の監事を務める公認会計士の田中 謙吾さんからの寄稿です。
田中さんはびーのびーのの監事として、財務会計的な視点からいつも大きな視座で審議事項に対して意見を投じてくれる存在です。

私たちの想いが先行し、現場感満載で走り出しそうになるところを、「こういうリスクを考えていますか?」「こんなアプローチもあるのでは?」「数字的にはどうなりますか?」と常に多(他)方向からの気づきを与えてくださいます。
また、高齢者関係の社会福祉分野にお強いこともあり様々な事例をお持ちです。

法人の会計監査を毎年ご担当いただいていますが、初めての監査の際、「今年は〇〇事業の現場に行きます!」とおっしゃり「ええっ!??」といささか狼狽えたびーのびーの💦・・・。
「一番小さな事業のお金の出入りを見ることで大体わかるんです」と言われ
「はあ~っ」と全納得。首を垂れて真摯に監査してもらいました。

とっても明るくやんちゃな面があり、ノリと実直さとを双方兼ね備える本当にびーのびーのにピッタリの(勝手にぴったりにしている)監事さんです。

初詣にて、一年の無事と健康を祈りました。

私が福祉業界で果たしていきたい役割、そしてこれから取り組んでいきたいことについて、少し書いてみたいと思います。

私の役割は、びーのびーのをはじめ、福祉の現場で日々尽力されている皆さんが、安心して本来の活動に集中できるよう、事務や管理の土台を整えることだと考えています。

小規模な組織では、人も時間も限られているため、本来であればアウトソーシングを活用するのが合理的な場面も多いはずです。
しかし実際には、責任感の強さゆえか、あるいは発想として選択肢に入っていないのか、事務や管理を自前で抱え込んでいる組織を多く見てきました。
もっとも、近年は人手不足が一段と深刻になり、アウトソーシングが急速に進みつつあるとも感じています。

福祉の現場では、支援の仕事と並行して経理や管理といった事務を担う「二足の草鞋」の状態になりがちです。
そうした中で、事務作業がどうしても後回しになったり、無理のある形で回ってしまったりすることも少なくありません。その結果、経理や管理が十分に整わないまま積み重なってしまうこともあります。

私は、そうならないよう、現場の皆さんが目の前の支援に向き合っている、そのすぐそばで、必要な部分をそっと支える。前に出て引っ張るというよりも、裏側から支える立場として関わってきました。

最近では、ICTやDXといった言葉を耳にする機会も増え、「システムを入れれば楽になる」と言われることも多くなりました。ただ、実際の現場を見ていると、そう簡単にはいかない場面も多いと感じています。

機能が多すぎて使いきれなかったり、費用負担が重く感じられたりと、ちょっとしたズレが積み重なってしまうことも少なくありません。
そうしたズレを放置せず、現場のやり方や規模感に合わせて、無理のない形に整えていくことも、最近は私の大切な仕事になっています。

最低限必要なところから始めること、複数の法人で共同利用できる形を考えることなどを通じて、「これなら続けられそうだ」と思える落としどころを一緒に探す。

制度やITの話を、そのまま持ち込むのではなく、日々の実務に馴染む言葉に言い換え、実際に回る形にしていくことも積極的に進めていきたいと思っています。

びーのびーのでは監事という役職をいただいていますが、単に監督する立場にとどまらず、一緒に最適な形を探っていく存在でありたいと考えています。

会計や管理は、福祉を行うための目的そのものではなく、あくまで手段です。
福祉の現場に関わる皆さんが、本来の役割に集中できるよう、これからも裏方として、身近な立場で関わっていきたいと思っています。

大好きな利根運河の写真。もうすぐ菜の花でいっぱいの季節を迎えます。

びーのびーの監事 田中 謙吾


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