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【神奈川のこと119】Nice View, Uh?(横浜市中区)

色々あった年だったが、おおつもごりだ。
さっぱりした心持ちとなって明日、元日を迎えたい。

よってこれを書く。

先日、佐野元春45周年記念コンサートで新しくなった横浜BUNTAIへ。BUNTAIは通算3度目か。いや、もっと行っているかもしれない。ただ、記憶では中学生の時分に爆風スランプのコンサート、そして、20代に女子プロレスを観戦した以来だから、30年ぶりだろうか。まあ、当時「文体」と頭の中では漢字を浮かべて呼んでいた。

少し早めに家を出て、物心ついた頃に5年程過ごした横浜の街を散策することに。JR京浜東北線の根岸駅で降り、牛舎跡地に記憶の道を辿りながら、その痕跡らしきものを発見。不動坂上へと続く階段を歩く。

クロエも一緒だ。ジャンケンが弱くてかなわない。先にこっちはどんどん進んじまうもんだから、「君がいない」と嘆いた。

幼い頃「けーばじょー」と呼んでいた森林公園でクロエはその開放にときめき、今にも駆けだしそうだった。木の実を見つけては無邪気に喜んでいる。

山元町を通って、山手の街に入れば、時が止まって見える。変わらぬたたずまいのカトリック山手教会。聖堂では、子供たちがクリスマスミサのリハーサル。調子っぱずれな歌に思わず笑みがこぼれる。ふとクロエを見ると、涙を浮かべていた。チーンと鼻をかむほど泣いていた。

フェリス女学院横の階段を降りる時、手を繋いだ。元町のポンパドウルの香りに誘われ、小学校の頃に出前を頼んだ喜久家の前を通り過ぎ、カフェで小腹を満たす。

辺りがすっかり暗くなってから、BUNTAIまで歩いた。コンサート中は、魂が幾度となくぶち上がった。

そのまま人波に押されるようにしてJR関内駅まで行くなんて嫌だったから、ひょいと道を外れて、クロエと一緒に夜の山下公園に向かう。

真っ黒な海と、街の灯りの境界線を行ったり来たりして歩いた。

優麗なクロエ。

あれはレインボーブリッジじゃないぜ。


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