GAS HOGのレビュー!ガソリンを垂れ流す初代エルドラドのホットロッド!
このミニカーについて
GAS HOGは1994年度のホットウィール・ハッピーミールにて発売された、1953年式キャデラック・エルドラドベースのホットロッドです。
ハッピーミールとは日本で言うハッピーセットの事で、アメリカでは1979年から始まっています。
ホットウィールがハッピーミールに入れられたのは1983年から。最初はメタル×メタルでブリスターパッケージに入っており、つまりメインライン製品と完全に同じものが貰えるという超豪華なオマケだったのですが、1991年からは、メインライン製品のプラスチックボディ廉価版がプラスチックの袋に入って配られるようになり、1993年からはハッピーミールオリジナルキャストもラインナップされるようになりました。現在もホットウィール・ハッピーミールは続いており、メインラインのプラスチック廉価版とハッピーミールオリジナルのプラスチックミニカーが両方ラインナップされています。

“GAS HOG”というのは燃費の悪い大型車を指す俗語でありまして、ただでさえデカいエンジン積んでてガソリン垂れ流しな50年代キャデラックの燃費を、ホットロッド化してもっと酷くしてやったぜ!みたいな皮肉の意も込められているのではないかと思います。デザイナーは不明ですが、wikiにはMcDonald'sと書いてありました。それはそう。
キャデラック・エルドラドについて
Hot wheels wikiのGAS HOGのページには、
”1953年型キャデラック シリーズ 62 コンバーチブルをベースにしています。”
とありますが、これは半分間違いと言うか、非常に誤解を招く書き方です。多分記事書いた方は勘違いしてます。
1953年型キャデラックであることは明らかなのですが、サイドウィンドウの形状に注目して頂くと、通常モデルであるシリーズ62のような三角窓ではなく四角窓です。これはシリーズ62の高級版であるエルドラドの特徴です。確かにシリーズ62・エルドラドと呼ばれることもあるのですが、普通はキャデラック・エルドラドと呼びますので、多分間違えてます。

キャデラック・エルドラドはもともと1952年に発表されたコンセプトカーの名前で、1953年からシリーズ62の最高級限定コンバーチブルとして生産が始まりました。つまりGAS HOGはそんな初代エルドラドをキャスティングしているわけです。
2ドアコンバーチブルの4速ハイドラマティックトランスミッションを搭載、シリーズ62と同様の5.4L V8エンジンを搭載していました。シリーズ62の発売台数新記録を樹立した85,446台の生産台数のうち、532台のみが生産され、全体の0.006%に当たります。なにしろお値段7,750ドルで、同年式のパッカードが2台買えるくらいだったそうです。
やりすぎたなと思ったGMは翌年からシリーズ62とボディ形状を変えるのは止めて、トリムを追加して豪華にする作戦に変更。お値段を5,738ドルに大幅値下げし、4倍の売り上げを記録しました。
レビュー
フロント

実車はどっしりと迫力がある上にグリルの真ん中が歯をイッ!ってやってるみたいで怖さもありますが、お目目が強調されるなどして少し可愛くなってます。実車はどちらかと言うと平べったい印象を受けるのに対して、グリル部分を少し縦に伸ばしちゃってます。おっぱいみたいでミサイルみたいでインパクトのあるダグマーバンパーもなんだか可愛く見えます。
ナンバープレートはマゾ…じゃなくてM字開…じゃなくMcDonald'sのMが。凝ってますよね。
大抵は惨事を引き起こすプラボディ×メタルシャーシですが、このキャストでは上手くいっていると思います。
リア

嗚呼素晴らしきテールフィン。バンパーまわりなど造形がはっきりしていませんが、それを埋め合わせる用にテールフィンが強調されていて素晴らしいです。素晴らしい。(大事なことなので2回言いました)
トランクにラピュタのマークみたいなやつが付いてます。
サイド

窓が黄ばんでタイヤもきったねーですが、磨けば綺麗になると思います。
それより、まずフロントのフェンダーアーチがホットロッドらしく上に広げてあります。しかし、いつもの古いホットウィールの用にバカっぽくタイヤ形状に合わせて広げるのではなく、元のフェンダー形状を延長しながら、1個上のラインに合わせて止めるという、かなりセンスある広げ方がされています。
と思ったらリアのスカートはつけたままというw ついてたほうがカッコいいから良いか的なことでしょうか。
もう一つの改造ポイントとして、デカいサイドマフラーが出てますね。昔のホットウィール×付け足しサイドマフラーも悪さすることが多いですが、もとから銀のモールがある所の横にピッタリとつけられていて、うまく馴染んでいます。

また、1953年式エルドラドの特徴がベルトライン(窓の下から伸びるライン)です。一度ゆっくり降りて、ドアの切れ目の部分からまた上がっていますよね。シリーズ62だとここはただ真っすぐなんです。
こっちのほうがその下のテールフィンのラインにそっていて、まとまったデザインですよね。この時代のグレードごとの差別化デザインはよく考えられていて凄いです。
また、先ほど述べた四角窓もエルドラドの特徴で、シリーズ62だと三角窓がある所は湾曲したより広いフロントガラスに取り込まれております。
50年代アメ車特有の湾曲窓はサイドが歪んで見えるために危険だと言われておりますが、どうせ人を轢いても電柱に衝突しても、このバンパーなら中の人は確実に無事なので大丈夫でしょう。轢かれた方もこの美しい車に殺されるなら本望だと思います。
このベルトラインの窪みと曲がった広い窓は、デカパワハラおじさんこと、GMのスタイリングチーフ、ハーレー・アールのお気入りだったそうです。
トップ

1950年代前半自動車特有のムチムチボデーの象徴みたいな車ですね。
内装が汚くて申し訳ないです。ホットウィールはたまにオープンモデルは気合を入れて内装クオリティを上げてきたりしますが、この子は普通です。トミカプレミアムのキャデラックくらいの出来です。
そして、幌を収納するハードトノカバーも実はエルドラド特有です。
エンジンフードから飛び出ているスペアタイヤみたいなやつは、おそらくエンジンのエアフィルターです。このキャストの象徴的パーツですね。

アンダー

腹下はシンプルですね。最低限の造形はありますが、おそらく実物を参考して造形したわけではないようです。
三角ネジでとまってるので、三角ドライバーがあれば簡単に外せますが、三角ドライバーを持っていない私にはカシメの分解より難易度が高いという…
おわりに
最後までお読み頂きありがとうございました。
実はこの子2個目で、1個目の子のほうが綺麗だったんですけど手元にあったこっちの写真を撮ってしまいました。ちょっと後悔してますw
カスタムをいくつか作りたいので、3個目もほしいですね。年式も車種も違いますが、あの有名な1950年ル・マン仕様とか、似合いそうです。
このようなミニカーレビューをもっと見たい!という方は明日のBig Bear Customsでお会いしましょう!ではまた!
