見出し画像

頂き女子の人間分類術は心理学者アダム・グラントに通じていた

頂き女子の【稼がせマニュアル】を行動心理マーケッターが解説してみた【第5回】

相手のタイプを瞬時に見抜く「テイカー」「マッチャー」「ギバー」の人間分類術

 世の中には3種類の人間がいるという。
 心理学者アダム・グラントによれば、「奪う人(テイカー)」「バランスを取る人(マッチャー)」「与える人(ギバー)」の3つに分類できる。このシンプルな分類を知るだけで、人間関係は劇的に楽になり、自分の利益も増やせるようになる。

 「テイカー」は、相手からとことん奪い取ることを考えているタイプだ。自分の欲望を最優先し、他人を犠牲にしてでも利益を得ようとする。自己中心的で、常に自分が優位に立とうとする心理傾向を持つのが特徴だ。
 残念ながら、こういう人間と関わってしまうと、あなたは常に消耗し続けるだろう。
 テイカーを見抜くのはじつは簡単だ。彼らの行動には明確な共通点がある。例えば、「自分語りばかりで相手の話を聞かない」「約束を平気で破る」「常に上から目線」「困っている話をすると、自分の方が大変だと張り合ってくる」。こうした特徴が見えたら、相手はまず間違いなくテイカーだ。彼らとは一刻も早く距離を取ることが賢明だ。

 次に「マッチャー」。これは最も一般的なタイプで、相手との関係をバランス良く保とうとする人たちだ。「もらった分だけ返す」というフェアな心理で動いているため、付き合いやすいように見える。ただ注意が必要なのは、あなたが与えたもの以上の利益を彼らに期待すると、簡単に関係が崩れる点だ。
 マッチャーの特徴は、「与えたことに対して常に見返りを求める」点にある。あなたが相手に何か親切をしたとき、マッチャーは律儀にそれを覚えていて、あとで必ずお返しをしてくる。だが同時に、あなたが何かを受け取ったら同じ分だけ返すことを期待してくる。これが彼らの関係性の限界だ。マッチャーとの関係を維持するには、常にバランスを意識することが必要になる。

 そして、最も貴重で希少な存在が「ギバー」だ。彼らは人に与えることそのものを喜びとするため、自分の利益を考えず、常に他人のために行動する傾向がある。ギバーがあなたの人生に現れると、劇的に幸福度が増す。彼らは、誰かに何かを与えることで自己肯定感を得ているため、見返りを求めることが少ない。
 ギバーを見抜くには、彼らの行動をよく観察すれば良い。例えば、「自己主張が控えめ」「自分の成功を他人のおかげだと考える」「困ったときに即座に助けてくれる」「見返りを求めない」などの特徴を持つ。もしこうした人物を見つけたら、できる限り親密な関係を築くことが望ましい。彼らとの関係が築ければ、あなたの人生の質は必ず上がる。

 しかし、気を付けたいことがある。ギバーは「与えすぎる」ことが問題になりやすい。自己犠牲が強すぎるギバーは、結果的にテイカーに利用され、消耗してしまうことが多いのだ。だからこそ、あなたがギバーと出会ったら、相手の親切に甘えるだけでなく、自分からも積極的に返報することで、相手が「無害なギバー」として安心して関係性を築けるように導く必要がある

 これらの分類法を実生活に応用する最大のメリットは、「人間関係の無駄なコストを大幅にカットできる」点にある。
 テイカーとは即座に関係を絶ち、マッチャーとは適度な距離を置きつつ、ギバーとは深く親密に関係を築く。このように、相手のタイプを瞬時に見抜いて自分の行動を調整できるようになれば、ストレスは激減し、自分の望む利益をスムーズに手に入れられるようになる。

 人間は感情の生き物だが、その心理メカニズムを理解することで、他人に振り回されない強さを手に入れられる。「テイカー」「マッチャー」「ギバー」というシンプルな分類は、あなたの人間関係の質を劇的に改善する、実用的な心理ツールとなるはずだ。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集