頂き女子の「離れられなくする」テクニック
頂き女子の【稼がせマニュアル】を行動心理マーケッターが解説してみた【第10回】
依存──安心と刺激、緊張と緩和。
相手を「離れられなくする」テクニック
人間関係の心理学において、最も興味深い現象は「依存」と「安心」が交互に現れるときに発生する。安心感を与えたり取り上げたりすることで、相手をあなたから離れられなくする巧妙なテクニックである。
なぜこのテクニックが有効なのか。それは人間の心理には「安定した安心感」と「刺激的な不安感」の両方を求める複雑な欲求が共存しているからだ。つまり人は、完全な安心だけでも退屈し、不安だけでも疲弊する。この相反する欲求を交互に満たすことで、相手の感情を深く揺さぶり、心理的な依存状態を作り出すことが可能になるのだ。
具体的にどうやってこのこの状況を展開するのか。
方法は意外と単純だ。まず最初は、相手に対して徹底的に「安心」を与えることから始める。相手が話を聞いて欲しいときは親身に聞き、悩みがあれば共感を示し、適切なタイミングで優しい言葉をかける。そうすることで、相手はあなたに対して「この人は安心できる特別な存在だ」と強く感じるようになる。
安心が与えられた状態を長期間続けると、相手はあなたへの刺激を失い、感情的に離れてしまうリスクが生じる。そこで次のステップとして、「小さな不安」をあえて意図的に作り出すのだ。
たとえば、普段即レスしていたLINEの返信を少しだけ遅らせたり、会う頻度を一時的に減らしたりするなど、相手の心に軽い不安を生じさせる。
この不安を感じさせることで、相手は「自分はなぜ不安になっているのだろう?」と自問自答を始める。そしてその原因が「あなたからの関心が少しだけ薄れているからかもしれない」と感じることで、あなたへの執着心や関心度が一気に高まるのである。
人間心理には、心理学者が言う「回復願望」がある。
不安を感じたとき、人間はその不安を解消して元の安心状態に戻りたいという強い欲求を持つ。
その欲求が強ければ強いほど、あなたへの依存度は増し、結果的に相手は自らの意思であなたを追い求めるようになる。あなたが再び安心感を与えた瞬間、相手は「この人がいれば安心できる」と、前よりも強烈な喜びと信頼を感じることになるのだ。
ただ、この心理テクニックを使用するには高度なバランス感覚が必要である。不安が強すぎれば相手は疲弊し、安心が多すぎればあなたに飽きてしまう。このバランスをうまく調整するためには、『間隔』と『タイミング』のコントロールが重要になる。理想は、相手が安心感に慣れ始めたタイミングでわずかな不安を挟み、その直後に再び安心を与えることだ。こうすることで、相手の感情は無意識のうちにあなたを追い求め続ける。
さらに高度なテクニックとして、『予測不可能性』を取り入れることがある。安心感と不安感のタイミングを相手に予測させないようにランダム化することである。相手が次にあなたの行動を予測できないと感じると、さらに強烈な依存心理が発生し、あなたへの関心は劇的に高まる。
忘れてはならないのは、この依存と安心のやりとりはあくまで「相手を楽しませる」ためのものであるということだ。過度に相手を苦しめることが目的ではない。あくまで相手に「刺激」と「安心」の両方をバランスよく提供することで、相手の感情を深く揺さぶり、自然な形であなたから離れられない状態を作り出すことが目的なのだ。
人間関係とは、究極的には感情のやりとりゲームである。
あなたも、この依存と安心を交互に与えるテクニックを使って、相手の心を巧みにコントロールしてみてはどうだろうか。あなたは気づかれないまま、相手にとってかけがえのない存在になっているかもしれない。
※追記
本稿は【稼がせマニュアル】を読んでの解説という軸から
近年、脳科学において「期待物質」としての役割が明らかになっているドーパミンは、いままでは「快楽物質」と呼ばれていましたが、近年においてドーパミンは、報酬予測の誤差によって分泌されるとわかってきました。「激熱」が外れたり当たったりする演出をするパチンコなどの依存性が、これらにより説明されています。
