ひとを描く
2025年2月9日までアーティゾン美術館で開催している「ひとを描く」という企画展へ行ってみた。自画像や肖像画などひとを描くことは画家にとってどういうことなのか?アーティゾン美術館が所蔵するコレクションをつかって「ひとを描く」をテーマに展示されている。
実は、2024年11月12日に地元から2時間かけて電車で東京国立博物館で開催している「はにわ」展が観たくて上野へ行った。会場のチケット売り場をみると長蛇の列で、混雑の中「はにわ」をみる気分ではなかった。
直ぐにアーティゾン美術館のチケットをWebで予約し、「ひとを描く」の会場に入ってみると、「はにわ」よりも古いとされる紀元前につくられた30個のギリシア陶器が一面に並べられていた。
以前も思ったが、この美術館は何故こんなにも紀元前の美術品を所蔵しているのか?所蔵品のセンスと熱意に毎度驚かされる。
【古代ギリシア】

紀元前に制作された古代ギリシアの陶器には、装飾として人物画が描かれている。神々や英雄たちの物語を陶器に描くのが好まれた。
薄暗い入り口近くにギリシア陶器が数多く並べられていて迫力がある。思わず「全てこの美術館の所蔵品ですか?」と係の人に聞いてしまった。
【古代ローマ】

半獣サテュロスの頭部があらわされたモザイク
このように古代の作品をみて「ひとを描く」ということの起源を想像し、近代ヨーロッパの絵画作品群で人物表現について考える。
画家とモデルをテーマに。

マネはこのパーティーに参加し、スケッチした後、マネの友人たちにモデルを務めてもらいこの絵を完成させたと伝えられている。
肖像画をテーマに。
肖像画には家族や親しい友人を描いたものや社会的身分を誇示するために制作されたものがある。

ビュッフェは妻アナベルをモデルにした作品を数多く制作した。
ものがたりの世界をテーマに。
西洋では歴史画(物語画)が「高貴なジャンル」に位置づけられていた。
最後は大好きなルオーの作品で終わろう。

敬虔なキリスト教徒だったジョルジュ・ルオーは、宗教主題を数多く描いている。
「ひとを描く」がテーマの企画展。個人的には入り口のギリシア陶器に一番興奮した。近代ヨーロッパの絵画に関しては、頻繁にこの美術館を訪れているので、「また会えたね。」という感じの心地よさ。
