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「あな」と「バーナバスのだいだっそう」|26年4月号

毎月、日本と海外の絵本を1冊ずつ、計2冊紹介しています。
「絵本はおもしろい」「絵本と仲良くなりたい」と感じているわたしが、読んだ人に「紹介した絵本を読んでほしい」「もし読んでたらあなたの感想を聞かせてほしい」と思って書いています。

先月の記事は以下です。

これまで取り上げた絵本は以下からもご覧いただけます

▼今月の絵本

「あな」

【作者等】作:谷川俊太郎 画:和田誠 【出版社】福音館書店
【出版年】1983年 【価格】1,320円

「バーナバスのだいだっそう」

【作者等】作:ファン・ブラザーズ 訳:原田勝 【出版社】学研出版
【出版年】2021年 【価格】2,530円

▼わたしの感想

「あな」は主人公のひろしが穴を掘るお話だ。最初に読んだとき、非の打ち所がないと感じた。ひろしは母、妹、隣の子、父に問いかけられる。何をしているのか、一緒にやらないか、何のためか、父は問いではなく励ましや評価をひろしにむける。ひろしはどれにもしっかり目を向いて応える。そして、意に介さない。ごちゃごちゃ言わずやっていることだけを伝える。誘いを断り、矮小化をはぐらかし、評価もごく軽く受け取るのだ。一方で、穴に入ってきた芋虫には挨拶をし、やめるときも自分で決める。ひろしの心情は全く語られないのに、意思を感じるというか、ある種の畏敬の念を覚える絵本だ。

「バーナバスのだいだっそう」は、人工的につくられた動物「パーフェクトペット」の失敗作たちが脱走する物語だ。主人公のバーナバスはゾウとねずみの掛け合わせた動物。とてもかわいらしく失敗作にはみえない。成功作バーナビーはぱっちりな目、ふわふわだけど、私はバーナバスの方がいい。バーナバスと一緒に逃げ出す動物たちも異形でかわいらしい。外に出た後、バーナバスはどうなるのか、続編の可能性を感じさせるラストだったが実際に続編あるらしい。こちらも読んでみたい。

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