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ロードス島戦記と「魔力の塔」のおはなし

ロードス島戦記、というお話をご存じでしょうか。

1980年代の後半に一世を風靡した、テーブルトークRPGのリプレイ本。いまでいうならゲーム実況みたいなお話です。

フォーセリアという世界にある、呪われた島ロードスを舞台に、剣と魔法、王と邪龍、若者たちが血湧き肉躍る冒険活劇を繰り広げる迫力のシリーズでした。
アニメ化もされましたし、今見ても十分見応えがあります。

いまでは当たり前になりましたが、「エルフの耳は長くてとがっている」という常識も、ロードス島戦記のヒロインから始まったといわれています。指輪物語とかじゃないんですね。日本発祥です。

ただ今日はちょっと切り口を変えて、このお話とAIの面白い符合について観察してみたいと思います。

なんだか前にも似たような話やりましたよね。フリーレンか。あのあと「いやAIならフリーレンよりもむしろ魔族では」とか思ったので続きは書いてないのですが。

ここで注意。ネタバレしますので、既読の方、もしくはネタバレ上等の方のみお進みください。
ネタバレ回避したい方は、下記よりKindle Unlimitedで予習いただけます。

さて。
このお話の中で重要な登場人物の一人に、カーラという魔術師がいます。
500年前に栄えた古代魔法王国カストゥールの高位魔術師で、ロードス島太守の娘だと言われています。

カストゥールは、魔法によって高度な文明を築いた王国でした。
文明が進むにつれて、魔術師たちは自分たちの魔力を使えなくするのと引き換えに、額に黒水晶を埋め込み、「魔力の塔」からほとんど無尽蔵の魔力を受け取り、その力で世界を支配しました。

ところがあるとき、その魔力の塔が突然力を失います。
強大な敵を滅ぼすために、王国が総力を挙げて魔力を使った結果、供給に耐えられなくなった魔力の塔が崩壊してしまったのです。

その結果、彼らは一切の魔法が使えなくなりました。
魔法の力に頼り、貧弱な肉体しか持っていなかった魔法使いたちは、それまで抑圧し、見下していた人間の反乱にあい、その強靱な体力の前にあえなく滅亡してしまうのです。

ところで、ここまでの話を聞いて、もうお気づきだとは思いますが。
似てますよね。いまのAIをとりまく状況と。というかそっくりです。

現代の「魔力」が力を失うのは、塔の崩壊=突然のデータセンターダウンというよりは、Fable 5のときに赤裸々になってしまった、各国の思惑によってアクセスが遮断されるときのことかもしれません。
パソコンやスマホは、現代の「額の黒水晶」です。

カストゥールの魔術師は、魔力を失って魔法が使えなくなりました。
現代の我々は、AIへのアクセスを失うとどうなるのでしょう。自力で考える頭や、自前で引き出せる知識は残っているのでしょうか。いきなり無人島に放り出されたような状態でサバイブできるのでしょうか。
あるいは、ボトルに入れるSOSメモの文案くらいは、考える力が残っているでしょうか。

いや、無理だろうな。
でも、もうこの流れは止められないし引き返せませんね。
ただ人類の叡智は、電気がなくなったときのことも考えて、石版にでも書き付けておかないといけなくなるかもしれない。

そう考えると、じつは現代に発掘される石版には、遠い昔の文明の残滓が刻まれていたりするのかも…と考えるとなんだかわくわくしますね。するかな。

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小笠原 裕 | 経営とITの羅針盤 最後までお読みいただきありがとうございます。 もし、本記事や問題集があなたの学習の「羅針盤」としてお役に立てたなら、サポートいただけると大変励みになります。 合格を目指す皆様への「価値提供サイクル」を回し続けるため、温かいご支援をよろしくお願いいたします。