ジョーイ・ボイオのちょっと怖い話
飲み会って、つい調子に乗って軽口を叩いてしまう。
そんなことありますよね。
今回は、そんなお話です。
少しでも涼を届けられればと思います。
今回お話をくれたのは、仮にボイオさんとしておきますね。
ボイオさんは当時、T先輩とA先輩という二人の先輩にお世話になっていたそうなんですよ。
ある日の会社の飲み会の話しです。
以前ボイオさんとT先輩が参加した、草野球の話しをしていたらしいんですよ。
ボイオさんとT先輩は、若い事務員さん相手ということもあり、楽しく談笑してたらしいんです。
「お二人、野球活躍されたみたいですね!」
ボイオさん
「そうだよ!僕は2安打だからね!」
A先輩
「コイツ8点取られてるけどね(笑)」
気付けばその場は、みんなで笑っていたそうなんです。
ただ、ボイオさんとT先輩は、笑っているA先輩を見て思ったそうなんですよ。
「俺らは、お前を許したとは思ってない。」
何故彼らがそんな感情になるのかと言うと、
A先輩の都合で「野球経験者がいる」とチクられ、今回の草野球に半ば強制参加させられたらしいんです。
そんな空気の中、事務員さんから聞かれたそうなんです。
「ちなみに部長のプレーはどうなんですか?」
「あー、プレーは知らんけど、なんかあいつフォーム変じゃね?(笑)」
A先輩がイジります。
「そうそう!あれは笑うよね(笑)」
T先輩も乗っかります。
そして……
辞めとけば良いのに、ボイオさんも乗っかってしまったみたいなんですよ。
「あー、俺、あんなフォームだったら野球しないです(笑)」
ハズイから。
そのテーブルは凄く会話が盛り上がってたみたいです。
ただ……
なんですかねぇ。
ここでボイオさん、全く霊感なんてないんですよ。
しかも普通の飲み会会場なんです。
掘りごたつのね。
でも、なんか悪寒がしたそうなんですよ。
「あー、なんか嫌だなぁ。」
そう思っていると……
遠くの席にいる部長から、強烈な視線を感じたそうなんです。
そこで誰からともなく、三人は顔を見合わせて思ったそうなんですよ。
「あいつは、いつから聞いていたんだろう。」
「俺たちは、どこからが地雷だったんだ?」
一瞬、気まずくなる三人。
ただ……
最後に一番かましたボイオさんだけは、
「あ、これは絶対バレてる。」
そう思ったみたいなんですよ。
そこからはハイボールを10杯飲んでも、妙な緊張感だけは最後まで消えなかったそうです。
その日は、それで解散。
皆さん、不安そうに帰っていったそうなんですよ。
そこから数日経っても何もないんですよ。
三人は昼飯を食べながら、
「なんだ、気のせいだったな(笑)」
と安心していたそうです。
ところが週末。
夜21時を回った頃。
急にボイオさんの会社の携帯が鳴ったそうなんですよ。
ブーブーブーブー……。
ガラケー特有の強いバイブ音で、ボイオさんは着信に気付いたそうなんです。
仕事は17時30分定時。
こんな時間に会社の携帯が鳴って良いわけがありません。
嫌な予感しかしない。
画面を見ると……
**パワハラ部長。**
登録したのはボイオさんなんですけどね。
「あー怖すぎる。……これは携帯に塩でもかけた方が良いかな。」
そう思ったそうなんですが、勇気を出して電話に出たそうなんです。
すると……
ツーー……
無言が5秒ほど続きます。
そしてほくそ笑むような声で、
「今週、野球な。」
「練習だから覚悟してこいよ。」
えっ。
練習なのに何故強制参加なのだ。
少し引っかかるものを感じたそうなんですよ。
そしてボイオさんは、明日僕が暇なことを、何故この人は知っているんだろう。
プライベートが筒抜けの会社って怖いですよね。
練習に行ってみると……
ボイオさん、違和感を覚えたそうなんですよ。
とにかくノックが厳しいんです。
10球連続成功で抜けられるノックが、9球目で明らかに失敗するようになってるんです。
ミスをして最初から。
また9球目で失敗。
おかしいですよね。
他の方の守備の光景を見ていると、こんなことなかったんです。
周りにいるメンバーもグルなんじゃないか。
そんなことまで考えてしまうくらい、不安だったそうなんですよ。
ボイオさんの番になると、最後は横っ飛びしないと追いつけない打球ばかり打たれる。
それを何回も続けるんです。
少しヘラヘラしながら打球を打つ部長を見て、
ボイオさん、心の中で思ってしまったそうなんですよ。
「……部長って、やっぱフォーム変だな(笑)」
次の瞬間、
ボイオさんハッとしたそうなんです。
「あー……これは完全に恨みを晴らされてる。」
真っ昼間なのに、急に涼しくなったそうです。
幸い金縛りには遭わなかったみたいです。
最後は横っ飛びでようやく10球連続成功。
ノックが終わり、ようやく解放された。
そう思った、その時でした。
背後から、ほくそ笑む部長がゆっくり近づいて来たそうなんですよ。
ボイオさん、恐怖でそこから先の記憶が曖昧らしいんですが、一つだけ部長から言われて、耳に残ってる言葉があるそうなんです。
「僕のフォームって変かな?」
いやぁ……
これは怖いですねぇ。
ボイオさん、その日は最後まで部長と目を合わせなかったそうなんですよ。
やっぱり聞かれていたんですね。
これから夏休み、飲み会も増えると思います。
皆さんも、口は災いの元。
どうぞ、お気を付けください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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