DAY12 自分の得意なこと
自分の得意なところは、人と話をすることではないかと思っている。
それも、目上の方のほうが得意で、20歳以上離れていれば、尚更相性が良いと感じる。
まさに自分の親世代だ。
小さいころから、何故かと大人と話をするのが得意だった。
自分なりにだが、挨拶には気を使っていた方だ。
そのせいか、友達の家に遊びに行けば、友達よりもそのお母さんや、お姉さんから歓迎されるというような子供だった。
何も特別なことをしていた訳ではない、ただ、しっかりと挨拶をしていただけだ。
家に上がるときは、「お邪魔します」
既に家に上がっていて、家の方が帰ってきたときは、「お邪魔しています」
何かをしていただいたら、「ありがとうございます」
お菓子などをいただいたら、「いただきます、ごちそうさまでした」
帰るときは、「お邪魔しました」
なんてことのない、至って普通の挨拶だ。
ただそれだけなのだが、遊びに行ったご家庭では、かなり良くしていただいたと思う。
その理由は、何となくだが理解していた。
おそらく、私以外の同級生が遊びに行ったときに、色々と酷かったのだろう。
ろくに挨拶もせず、人様の家でも自分の家のように、好き勝手やっていたのだと思われる。
明確な比較対象があったのだ。
それが図らずも、自分の評価を上げてくれていた要因だろう。
そして私は、20歳から不動産屋で働いている。
20歳といったら、世間ではまだ大学生だ。
主なお客さんは大家さんだから、当時は自分と同年代の方はおらず、親世代または祖父母世代の方がほとんどだった。
まだ何者でもない若造が営業に行き、私自身の人となりを認めていただき、ご自身の貴重な資産を任せていただけたことはとても有り難かった。
当時の私は、大家さんが不動産屋に求めている能力には、達していなかったはずだ。
だが、そんな私を見て、ご自身の息子や孫に姿を重ねて、可愛がっていただけたのかもしれない。
自分が選んだ仕事と、得意としているお客さんの年齢帯が、見事にマッチしたのだと思う。
もし同年代のお客さんを相手にする仕事だったら、おそらくは上手くいかなかっただろう。
私は本当に運が良かった。
そして40歳を過ぎて、自分と同年代や、年下の大家さんも増えてきた。
不動産屋と大家さんとの違いはあれど、かつて自分が良くしていただいたように、私も出来る限りのことをしていきたい。
少しずつだが、そんな使命感も芽生えてきた今日この頃。
私を信頼してくれる方のために、精一杯やっていく。
