見出し画像

一緒に考える時間

最近、ようやく一つ分かってきたことがある。

私は、人を変えたいわけじゃなかった。
誰かを正しい方向へ導きたいわけでもない。
人生の答えを知っているわけでもない。

むしろ、その逆だった。
私自身も、毎日の出来事の中で
立ち止まっては考えている。
空を眺めたり。
子どもの何気ない一言にハッとしたり。
友人との会話を思い返したり。

そんな時間の中で、
「あ、そういうことだったのか。」
と思える瞬間がある。その時間が好きなんだ。

最近思う。人は誰かに答えを教えてもらうより、
自分で「あ、そうか」と思えた時の方が、
ずっと心に残る気がする。
少なくとも、私はそうだった。 

だから今は、答えを探すことより、
一緒に考える時間の方が心地いい。


「どう思う?」
「なんでそう感じたんだろう。」
そんな問いを交わしながら、
お互いに少しずつ自分のことを知っていく。
そんな時間が好きになった。


以前の私は、何かを学ぶたびに、
「これいいよ。」
「こう考えた方がいいよ。」
そんな言葉を、良かれと思って伝えていた。

もちろん、その気持ちは今もある。
でも最近は、相手に答えを渡すことより、
一緒に考えながら、その人自身の答えが
見つかっていく時間の方が大切なんじゃないか
と思うようになった。


きっと人は、それぞれ歩いてきた道が違う。
価値観も違う。大切にしているものも違う。
だからこそ、同じ答えになる必要なんてない。

話をしたあとに、
「今日は少し考えられたね。」
そんな時間になったら、それだけで嬉しい。
私も考えられた。相手も考えられた。
それだけで十分なんじゃないかと思う。


最近ようやく分かってきた。
私は、答えを渡す人にはなれそうにない。
でも、一緒に考えたり、一緒に迷ったり。
そんな時間なら、作れるかもしれない。
この感覚は大切にしていきたい。 

その中で、お互いが少しずつ、
自分の問いと出会えたら。
そんな時間を、ゆっくり育てていけたら嬉しい。

いいなと思ったら応援しよう!