BEVのちっとも楽しくないパッケージに、20世紀のPHSを懐かしく思いだしてる、ショーワなジジイの繰り言
昔々の20世紀終わり、PHSという無線電話があってのぉ、Personal Handy-phone Systemの略称だな。で、これが、おもろいカタチのモノが次々と出てな、当時のワシはワクワクしたもんじゃ。
こんな風にひねるとハート型になるヤツとか、

ウォッチ型とか、

貝殻みたいのとか、

ちっちゃくすればここまでちっちゃくできた、、、

いまのケータイよりも弱い電波を使っていたので、バッテリーも送受信モジュールも小さくて、設計の自由度が高かった。それで、こんなおもろいカタチのが次々出てきたんじゃな。
そんなPHSのシステムの設計思想は、野球で「硬球は日本人には向かないから」と軟式野球の制度を作ったり、同様に軟式テニスとか、さらに軽自動車の独自規格を作ったり、そんな日本のやり方を反映していておもしろかったけどな。ひとことで言ったら、ガラパゴスじゃけどな。
で、最近のBEVじゃよ。これが全くつまんない。せっかくエンジンがなくなって、もっと自由なパッケージングができるようになったというのに、最近のBEVはICE時代のパッケージそのままじゃん。なんだコレ。ぜんぜんワクワクしない。アバンギャルドがウリのシトロエン(DS)でさえ、こんなコンベンショナルなパッケージじゃん(トップ画像)。
かつて、BEVというかCASE(Connected・Autonomous・Shared & Services・Electric)初期の2018年には、メルセデスがこんなショーモデルを発表していたのにな。

ICEのワンボックスよか、圧倒的に広々。ドアなんかがバッと開いて乗り降りしやすそうだし、自動雨天だから運転席ないし。これをベースにキャンピングカーとか作ったら楽しそうじゃん。
そんなふうに、これからのクルマは今とは全く違うカタチや乗り方になりそうだな、とワシはワクワクしたんじゃ。
でも、その後はどうじゃ? 変わらないどころか、先祖返りしてるジャマイカ。

ツマラン、まったくつまらんのぉ。小手先の電気モノをピカピカさせてるだけだ。
いくらBEVが売れないからって、こんなに一般大衆におもねるなんて、メルセデスともあろうメーカーが、みっともない。中国のお客さんがそんなに大事かね。自動車メーカーは、ワシらに夢見させてくれんくなった。
こんなんじゃ結局、BEVはICEの延長線のモノでしかない。だから評価軸も走行距離が何キロだとか充電時間とか、ICEの土俵で闘わないといけないんじゃないか。
そうじゃなく、これまでのICEとは全く違った、新しい価値をもたらしてくれる「次世代のクルマ」として世間をビックリさせないと。それで市場を賑わわせて、つい買わせてしまう作戦が絶対必要だよ、とワシは思ってる。その作戦のひとつが「かつてないパッケージによる、かつてないデザインや使い勝手」だと思ってたんじゃがな。PHSのときのように。
ま、開発も製造もチャンチャンとできてしまうPHSと、自動車づくり&販売を同列に語るのはどうか、とワシも思うけどな。でもな、パッケージからまったく新しくて今までになく楽しそうで便利そうなBEVって、見てみたいなぁ、ワシがこの世を去るまでには。そして腰抜かすほどビックリしたら、年金はたいて買っちゃうかも(足りない足りない)。
という、ショーワなジジイの戯れ言でござった。ワシの繰り言を読んでくれてありがとう。
付け加えると、PHSのその後なんじゃがな。新しいカタチやデザインはあんまり売れず、徐々に一般的な「ケータイ」のカタチへと収れんしていったんじゃ。で、カタチが一緒なら普通のケータイでいいじゃん、音声途切れないしカバーエリア広いし。ということで、PHSのシステムは廃れていってサービス中止になった。病院とかの局所ではまだ使われてるけどな。
自動車メーカーは、BEVでもおもろいパッケージを作っても、結局はPHSのような結果になる。ICEの時代に脈々と培ってきた伝統的なパッケージは当分変わらない、って分かってるんだろうなぁ。賢いからのぉ、あやつらは。
