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「指文字」の難しさを可視化してみた。(指文字語源一覧)

手話の世界を、これまでにない視点で考察する“手話ラボ”へようこそ!
音楽好きの私がたどり着いたのは、“手話そのもの” を知る事よりも
“手話をやっている人の気持ちや感情” を紐解く研究でした。
言語という枠だけでは語りきれない、手話の “もうひとつの姿”。
手の動きに宿る “伝える力”を、音楽と心理学のまなざしで見つめています。
ここではきっと、「それ、私も感じてた」と思わずこぼれるような
“モヤモヤ” を、そっと言語化しています。

“ まず指文字 ” じゃなくてもいいと思う理由

「手話を学びたいけれど、どこから始めたらいいのかわからない」
そんな声を、いろんな場所で聞きます。
周りに手話を使う人がいなかった私自身も、実は「手話=指文字」というイメージを持っていました。

「手話をやっている人を研究した」という立場で
数えられないくらいは「最初、何から始めた?」という質問をしてきたけど

全く手話に対して知見がない方の中では、
手軽にできそうな入り口としてよく出てくるのが 指文字 です。


「手話=指文字」と思われやすい理由

手話の知識がまったくない人にとって、
「手話=指文字」というイメージがあるのは、なんとなく分かります。

実際、私も最初は「なんとなく」という感覚だけで
「まずは指文字から覚えるものなのかな?」と思っていました。

でも今の私は、指文字から覚えることをあまりおすすめしていません。


指文字の語源はバラバラで、法則がない

手話には語源があります。
動きの意味や形の理由があって、そこから覚えやすくなる。

指文字にももちろん語源があるのだけれど、それがまた複雑で。

  • アルファベットの形

  • 数字の形

  • カタカナの形

  • 手話単語のアレンジ

……と、由来がバラバラ。

実際に語源を調べて分類してみたら、複数のルールが混在していることが分かりました。


まずは、アルファベット由来を色付けしてみる

まずはアルファベット由来だけ印をつけてみた

次に、その他の由来も色付けしてみる

さらに、数詞・カタカナ・そのほか由来を色付け

これが、色分けで示した指文字の語源一覧
青=国際手話、赤=日本式アルファベット、黄=カタカナ由来、茶=数詞、水色=手話単語アレンジなど。
見ての通り、法則性がなく、覚えにくさの一因となっている。


“ 書いたほうが早い ” のでは・・・

手話を覚えたい人は、きっと一生懸命覚えると思う。

でも、ネイティブになりたいという目標を持たない私のような者には、
「指文字を覚えるくらいなら書いたほうが早い」と思ってしまう。
未だに「ゆ」と「わ」を迷ったりする。

表?裏?

“ 気持ち や カタチ を表す手話 ” から入るのをオススメしたい

私の主観だけれど、
「よーし!何が何でも手話ができるようになりたい!」と思う人ではなく
なんとなく手話をやってみようかな、と思う方に
指文字から始めるのはあまりお勧めしない。ここで挫折する可能性がある。

それよりも、
気持ち や モノの形状 を表す手話から入ったほうが楽しいし、覚えやすい。

しかし、
初心者向けの手話を覚えるときに、教材になっている動画や教材では、
「手の動きやカタチ」を教えているモノが多い。

これは、手話をやっている人や、手話ネイティブ目線で教えているからだと思う。


「もっと知りたい!」を刺激するには

例えば、日本語で
ビビるの語源は「ビンビン(鎧がぶつかるいう金属)が語源だし、
もしもしの語源は「申す、申す」が語源。
普段、話していると、そんな語源に気付かないのと同じで、
手話話者は、面白い語源に気付いていないことも多い。

手話で言えば、「ありがとう」という手話が
相撲で勝ったときに、力士が行う手刀であることを知らない人も多かった。

そのように、手話単語を紹介するときに、手話に詳しい人こそ
ただ単に指や手のカタチを正確に教えているシーンが散見する。
語源以前に、
手話の手のカタチやう動かし方を覚えることが多いからなのでは?
と想像している。

だけど、手話に興味がなかった人が、手話を覚えたいとき、
単に手の形を覚えたいのではない。こういう語源が楽しく思えて
それが「もっと覚えたい」に繋がっていく。

これは、私がこれまでに、手話歌を通じて、手話に興味がなかった人
数百人の手を動かしてきた実感として大きい所感である。


手のカタチを教えても、身につきにくい

動きの意味を知ると、手話が楽しくなる

手の動きに意味があるから、身体で理解できるし、
「伝わった」という実感も得やすい。

あくまでこれは「難聴ろう者のような手話話者視点」ではなく
「手話を第一言語としないで生きていく人」が、
手話を覚えるときに 何から入るのが好適か?…という視点の話。

私のように、俯瞰した視点で見てしまうタイプの人間には特に、
こちらのほうがずっと入りやすかった。

手話を第一言語としている方は、指文字と文字どちらが読みやすいですか?
ぜひ、ネイティブの方はご意見をください。


まとめ(手話初心者の視点)

  • 手話の入り口は分かりにくい

  • 指文字は実はとても難しい

  • 語源の法則がバラバラで覚えにくい

  • 指文字から入ると心が折れやすい

  • 気持ちや形を表す手話から入るほうが、身体で理解しやすい

これは、私自身がつまずいた経験からの、ひとつの “入り口の話” 。
同じように「指文字から入ってみたけど、難しそうで辞めちゃった!」
っという誰かの参考になれば嬉しいです。


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