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【全編無料で読めます】トラ🐅ベルミステリー『パラオ、沈黙の寫眞館』──沈黙は深海よりも深く、真実は深海に沈む。

割引あり

はじめに
ようやく、新作トラ🐅ベルミステリー
『パラオ、沈黙の寫眞館』が完成しました。
今回は、ちょっとだけいつもと違う形で公開します。
noteの「有料設定」を使いますが――お金は払わなくても読めます。
「Xなどで紹介する」ボタンを押すだけで無料解放。
基本、自己申告ですから実際にXに投稿しなくても大丈夫です(もちろん本当に広めてもらえたら最高にうれしいです)。

もちろん、これまで通り普通に無料で公開して「よかったら拡散してね」という方法もできました。
でも今回は、ちょっとだけ“参加してもらえる公開”にしてみたかったんです。
ただ読んでいただけただけでなく、「せっかくだし宣伝してやるか」をお願いする、ちょっとした、私のわがままです。
すみません、何卒ご容赦ください。

でも、もちろん面白くなかったらシェアなんてしなくて大丈夫です。
それでも最後まで読んでくれたら、それだけで本当にありがたいです。
そしてもし「ちょっとは面白かったな」と思っていただけたら、SNSでも、ブログでも、友達に口頭でも…どんな形でも伝えてもらえたら、それが最高のご褒美です。

今回は本編前の前説的なストーリーを最初に「エピソードØ(ゼロ)」として、用意してみました。まずはエピソードØ(ゼロ)から、どうぞゆるっと読んでみてください。

『パラオ前夜、寅子とひとしのフラグ会議』
──沈黙の寫眞館 Episode Ø


旅行前夜
「寅子さぁ、今回の旅行で、仮に気になることがあっても、絶対に首を突っ込むなよ。パラオ楽しみにしてるんだから」
ひとしはスーツケースのファスナーを「ジジジ…」と閉めながら、真顔で言った。

「なによその言い方。私だって、好きで事件に巻き込まれてるわけじゃないわよ」
寅子は南国柄のワンピースをひらりと広げ、鏡に当ててにっこり。

「じゃあ京都のときは? 東京行きの新幹線で、近くの座席にいた政治評論家が急に倒れたときだって、車掌や乗務員に任せればいいのに、率先して犯人捜しを始めただろ。で、トイレで事件に遭遇してるところを鶴岡警部に見られて、僕らは犯人扱いだった」

「でもそのおかげで多くの乗客も助かったし、結果オーライでしょ。あれが鶴岡さんたちとの忘れられない出会いになったわけだし」

「いやいやいや、あれは俺の知り合いのホワイトハッカーが新幹線止めて助けたんだけだから。」

「細かいことはいいじゃないの。助かったんだから」
寅子は全く悪びれない。ひとしは肩を落とした。

「函館だってそうだぞ。空港で見かけた男女のうち、女性が翌日殺されたって新聞で見たら、街で男性の方を見かけて、いきなり声かけて尋問みたいなこと始めて…。結局あの人は犯人じゃなかった」

「あぁ〜、そんなこともあったかしら?」

「覚えてるくせにとぼけて。その人と名刺交換したせいで、あの人が俺の名刺を持ってたもんだから。その人が泊まった温泉旅館で殺人事件があって、部屋から俺の名刺が見つかって、東京から地面師事件で来ていた鶴岡警部と穴崎刑事に、また犯人扱いだ。結局そのまま事件に巻き込まれたじゃないか」

「でもあれで、鶴岡さんたちとの仲も深まったわけだし」
寅子はケロリとしている。

「いやいやいや、“仲が深まった”じゃないんだよ…」

「はいはい、わかりましたよ。今回は首を突っ込みません。たぶん」
寅子は笑ってパスポートを確認しながら、ひょいと肩をすくめる。

「“たぶん”じゃ困る!」

ひとしはふと、つぶやいた
「でも、事件に巻き込まれるときって、必ず鶴岡警部たちがいるな。
でも今回は海外だし、さすがに遭遇はないよなぁ」

寅子はあっけらかんと言う
「そんなのわからないわよ。今は闇バイトだの、海外に潜伏してる日本人だの…」

「おいおい、怖いこと言うなって!」

「冗談よ。…たぶんね」

「たぶんって言うな!」

二人の声と笑いが、夜のリビングに軽く響いた――。

ひとしは笑ったが、その笑みの奥に、ほんのわずかな不安がのぞいた――。

「まさか…な。」

本編へ続く…


🎥寅子の事件ノートシリーズ『パラオ、沈黙の寫眞館』紹介動画

👤『パラオ、沈黙の寫眞館』登場人物解説

🕵️‍♀️ 主人公コンビ
寅子(とらこ)
南の島でも、事件の匂いは見逃さない。奔放で自由気まま、時に天然。けれどその直感は、誰より鋭く真実に迫る。古びた寫眞館の静けさも、彼女にはただの沈黙には聞こえなかった。

ひとし
慎重で現実派。寅子の夫にして、彼女のひらめきを形に変える“もう一つの頭脳”。水中の異変も、書き換えられた時間のような矛盾も、彼の冷静な分析が暴き出す。

👮‍♂️ 警察関係者

穴崎(あなさき)刑事
常識派の現場刑事。だが今回は偶然、休暇先の海で事件の渦中に巻き込まれる。潮の流れのように、見えない力が働く現場で、彼は読者の視点を背負いながら真相を追う。

鶴岡(つるおか)警部
昭和の香り漂う熱血刑事。早合点も多いが、情に厚く、勢いは誰にも止められない。今回は遠く離れた現場に声を飛ばし、観光地の一騒ぎを国家レベルの動きへと変えてしまう推進力を持つ。

 🏝️パラオ編オリジナルキャラ

ハナエ・カシワラ
パラオ在住の日系警察官。真面目で正義感が強く、日本語と現地語の両方に堪能。亡き父の遺した事件ノートを手掛かりに、寅子たちと共に真相を追う。

👤他にも、今はまだお話しできない事件関係者が多数登場します。物語が進むにつれ、その素顔や真意が少しずつ明らかになっていきます。お楽しみに。

【📖本編】『パラオ、沈黙の寫眞館』──沈黙は深海よりも深く、真実は深海に沈む。


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