⏱️タイムトラベルフォトブック|振り返り✈️マレーシア The Danna Langkawi旅の記録
写真が語る旅の記録 〜ランカウイ島・2016年ゴールデンウィーク〜
ランカウイ島は、マレーシアの西海岸に浮かぶ群島のひとつ。熱帯のジャングルとターコイズブルーの海に囲まれ、どこかのんびりとした空気が流れる、心地よい免税のリゾート地です。旅先としての魅力は言うまでもありませんが、当時の私たちにとってランカウイ島が頻繁に旅の選択肢に上がっていた理由のひとつが、マレーシア航空のチケットの安さでした。
東京からクアラルンプールまでの国際線の価格はおおよそ1名5万円前後、それ以下の価格で購入できることもありました。フルサービスキャリアでありながらこの価格帯は魅力的で、選ばない理由がありませんでした。さらに、国内線の価格も驚くほど手頃でした。クアラルンプールからマレーシア各地へのフライトは豊富にあり、特にランカウイ行きは格安で、往復8,000円程度。LCC並みの価格でありながら、フラッグシップキャリアの快適さを享受できるのは非常にありがたいものでした。
こうした理由から、ランカウイ島は「気軽に行ける南国リゾート」として、私たちの旅の選択肢に自然と入り続けていました。しかし、今振り返ると、2016年の旅を最後に、ランカウイ島へは再び訪れていないことに気が付きます。クアラルンプールを経由する旅行はその後も何度かはありましたが、なぜかランカウイを含め、その頻度は激減しています。それは単なる偶然なのか、それとも何か心境の変化があったのか——。そんなことを考えながら、当時の写真を見返していると、ふと頭をよぎる出来事があります。
あの頃、世界で起こっていたこと
ランカウイ島を訪れていた2010年代半ば、マレーシア航空を取り巻く環境は大きく変化していました。
2014年3月8日、マレーシア航空370便(MH370)が消息を絶った事故は、同社の経営に深刻な影響を及ぼしました。
クアラルンプールを離陸し、北京へ向かう予定だったこの便は、突然レーダーから消え、それ以降行方不明のままとなりました。大規模な捜索が行われ、後にフランス領レユニオン島の海岸で機体の一部が発見されましたが、墜落地点や原因については確たる結論が出ていません。パイロットの意図的な操作説、機体トラブル説、ハイジャック説など、さまざまな仮説が飛び交いましたが、真相はいまだ闇の中です。
この事故の影響により、マレーシア航空の業績は大きく悪化。もともとLCC(格安航空会社)との競争激化により業績が低迷していた同社は、MH370便の事故後、さらなる経営危機に陥りました。2014年だけで11億7,000万リンギット(約3億5,600万米ドル)の損失を計上し、存続が危ぶまれるほどの状況となりました。
経営立て直しのために、マレーシア航空は徹底的なコスト削減を実施。その一環として、以前はスカイスキャナーなどの航空券検索サイトで最安値の常連だったマレーシア航空の価格戦略が見直され、極端な低価格チケットが姿を消していきました。これにより、私たちがかつて利用していた「安くて快適なマレーシア航空の旅」は、少しずつ過去のものとなっていきました。
マレーシア航空のチケットが手頃ではなくなったことで、自然と利用頻度が減り、結果としてランカウイ島も選択肢から外れてしまったと思います。
旅の記憶と写真が語るもの
写真を見返していると、当時の旅の感覚が蘇ってきます。
旅の記録を振り返ることは、単に「どこへ行ったか」を思い出すだけではありません。その時、自分が何を感じ、何を見て、どんなことを考えていたのか——。写真を手がかりに、その瞬間の自分と対話することなのかもしれません。思いの外、人の写っている写真ばかりだったのでそこはイラストに加工していますことを何卒ご容赦を。
それでは、本編をどうぞ。
写真が語る旅の記憶 〜2016年4月29日〜5月4日・ランカウイ滞在〜
2016年のゴールデンウィーク、私たちは3回目のランカウイ旅行へ向かいました。これまでの旅では、観光やアクティビティを楽しむこともありましたが、今回は「何もしない」ことを目的とした旅。ホテルでのんびりと過ごし、リゾートの時間を存分に楽しむことがテーマでした。
ランカウイの美しい自然や観光地も魅力的ですが、今回はそれらを巡ることよりも、静かな環境の中で、心と体を休めることを優先しました。写真を見返しながら、当時の記憶をたどっていこうと思います。
旅の始まり – 成田空港、深夜便でマレーシアへ
2016年4月29日(金)、この日は昭和の日。ゴールデンウィークの初日とあって、成田空港は旅行者で賑わい、チェックインカウンターには長い列ができていたと思います。
私たちは、成田発クアラルンプール行きのJAL深夜便に搭乗予定でした。通常、この便は23時前後に出発し、翌朝にはクアラルンプールに到着するスケジュール。深夜発ということもあり、成田空港に到着した時点で、すでに少し疲れを感じていたのを覚えています。
JALファーストクラスラウンジ – 旅の始まりのルーティン
長距離フライトの前には、いつもJALラウンジでひと休みするのが私たちのルーティンでした。
まずは、JALカレー。これはもう定番で、旅の始まりに欠かせない味でした。スパイシーでコクのあるルーは何度食べても、このカレーを口にすると「これから旅が始まるんだな」と実感します。
食後には、ビールを一杯。妻はコーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしていました。ラウンジの窓からは、滑走路の誘導灯が幻想的に輝き、次々と飛び立つ飛行機を眺めながら、「これからしばらく日本を離れるんだな」と旅の実感を噛みしめていました。


クアラルンプール乗り継ぎ – ゴールデンラウンジで過ごす時間
現地時間の早朝、クアラルンプール国際空港に到着。ここでの乗り継ぎ時間は約5時間。深夜便の到着直後ということもあり、さすがに疲れを感じていました。
すぐに向かったのは、マレーシア航空のゴールデンラウンジ。ここでは、まず毛布を借りてソファで仮眠を取りました。フライト後の仮眠は短時間でも効果があり、少し体を休めるだけで、移動の疲れが和らいでいくのを感じました。
仮眠の後は、ライブキッチンで作ってもらったヌードルを朝食にいただきました。写真はワンタン麺ですが、妻は、おそらく辛めのラクサを選んだと思います。スパイスの効いたスープが、まだ完全に目覚めきっていない体をじんわりと温めてくれました。
食後は、国内線ラウンジへ移動。コーヒーを飲みながら、次のフライトまでの時間を過ごしました。



午前中のランカウイ行き国内線に乗り換え、約1時間のフライトを経て、昼前にはランカウイ国際空港に到着しました。空港に降り立った瞬間、南国特有の湿気を含んだ暖かい空気と、青々とした空が私たちを迎えてくれました。


タクシーでホテルへ向かう道中、車窓から見えるヤシの木やビーチの風景に、「またこの地に戻ってきたんだな」と実感したものです。空港からは20分程度です。街からも少し離れています。タクシーや車以外の選択肢はありませんが、ランカウイは安いことと、予め値段が決まっているので安心して利用できます。空港で、目的地のタクシーチケットを購入してから乗車します。
ランカウイ滞在 – 選んだのは「The Danna Langkawi」
今回宿泊したのは、「The Danna Langkawi Resort & Beach Villas」。このホテルを選んだ理由はよく覚えています。旅番組「世界さまぁ~リゾート」でも紹介されていた、ランカウイ屈指の5つ星リゾートでした。
白を基調としたコロニアル調の建物が特徴的で、タクシーでホテルに到着すると、すぐにスタッフが迎えてくれ、ロビーに案内されました。


チェックインの際に提供されたのは、ウェルカムドリンクと冷たいおしぼり。そして、意外だったのがウェルカムマッサージ。


たった5分ほどの肩のマッサージでしたが、長旅の疲れを癒すには十分でした。こうした細やかなサービスが、リゾート滞在を特別なものにしてくれます。
部屋に案内されると、すでにエアコンが適温に調整されており、南国の湿気を忘れさせてくれる快適な空間でした。テラスからは青い海が見え、ここで過ごす時間の心地よさを予感させました。
部屋は静かで落ち着いた雰囲気。ドアの前で靴を脱いで案内してくれるなど、細かな気遣いが随所に感じられました。すでにエアコンが適温に調整されており、暑さの中で汗をかいた体に心地よい空間となっていました。

バスルームは広々としており、ダブルシンクの洗面台には使いやすいドレッサーが備え付けられていました。バスタブは十分な大きさがあり、シャワーは水圧もしっかりしていたため、快適に使用できました。備え付けのアメニティは一通り揃っており、不自由を感じることはありませんでしたが、シャンプーやリンスの質はもう少し良いものでもよかったかもしれません。逆に、タオル地のスリッパは履き心地が良く、持ち帰りたくなるほどしっかりした作りでした。

テラスは広く、掃除も行き届いていたため快適でした。朝や夕方は気温も穏やかで、ここでゆったりと過ごす時間が心地よく感じられました。
今回は4泊の滞在でしたが、ほとんどの時間をホテル内で過ごしていたため、日々の動きに大きな変化はありませんでした。朝食を楽しみ、プールやビーチでのんびりし、夕方にはレストランで食事をする——そんな穏やかな時間が繰り返される、まさに「何もしない贅沢」を満喫する旅だったように思います。そのため、いつものような日ごとの記録ではなく、滞在全体を通してホテルの様子を振り返る形でまとめることにします。
朝からシャンパン – 最高の朝食体験
このホテルの朝食は、ただのブッフェではありませんでした。開放感のあるレストラン「プランターズ」で、ピアノの生演奏を聴きながら優雅に朝食を楽しめるという、リゾートならではの贅沢な時間。

パンやフルーツのクオリティも高く、エッグベネディクトや日替わりの特別メニューも用意されていました。そして何より、印象的だったのが「朝シャン」つまり、朝からシャンパンが飲み放題だったことです。と言いたいところですが、シャンパンではなく、スパークリングワインであったことは御愛嬌で😁



通常、シャンパン(もといスパークリングワイン)といえばディナーに楽しむものですが、ここでは朝から自由に注ぐことができる。免税の島ならではの贅沢であり、まさにリゾート気分を満喫できるサービスでした。
プールサイドを眺めながら、スパークリングワインのグラスを傾ける。旅行中とはいえ、朝からアルコールを楽しむのは特別感があります。ゆったりとした時間が流れる中で、スパークリングワインの微発泡が喉を滑り落ちる感覚は、ランカウイの静かな朝とよく合っていました。
「サマーリゾート」で紹介された日本人スタッフ
「サマーリゾート」でも紹介されていたことなのですが、ホテルには日本人の女性スタッフが一人おり、細かな相談にも対応してくれました。ただ、出勤は毎日ではありませんでした。確かに各日だったような。
滞在中、ランカウイの情報や、島内での移動手段について質問すると、とても丁寧に教えてくれました。英語でも問題なくやり取りできますが、やはり日本語でスムーズにやり取りできる安心感は大きいものです。
観光の予定はあったが……ホテルが快適すぎた
滞在中、一度は近隣の島・タイのリペ島へのフェリーを利用して出かけることを考えていました。
ランカウイからリペ島へはフェリーでアクセスでき、透明度の高い海と美しいビーチが魅力のスポットです。
事前に時刻表を調べ、日本語スタッフにも相談し、実際に行くつもりでプランを立てていました。
しかし、いざ滞在が始まると、ホテルがあまりにも快適で「わざわざ移動しなくても、ここで十分では?」という気分になり、結局リペ島行きは見送りました。プールサイドでのんびり過ごし、美味しい食事を楽しみ、心地よい海風に身を任せる——それだけで、十分に贅沢な時間でした。
プールとビーチでのんびり過ごす
インフィニティプールは、ホテルの魅力の一つでした。ランカウイ一大きなインフィニティプールは広々としており、海と一体化したかのようなデザイン。


ビーチチェアもゆったりと配置され、静かに過ごすことができました。スタッフが常駐していて、レストランメニューのオーダーも可能。



プールの奥にはビーチが広がっていましたが、透明度はそれほど高くなく、海で泳ぐというよりは、景色を楽しむ場所という印象でした。宿泊客の多くも、ビーチサイドでのんびり過ごしていることが多かったです。
今は消えてしまった近くのシーフードレストラン。
ホテルの周辺はそれほど栄えていませんでしたが、徒歩3分くらいのところ、すぐ近くにHarbour Park Seafood Restaurantというシーフードレストランがありました。
ここではロブスターや魚料理をリーズナブルな価格で楽しむことができ、ワインをボトルで注文しても驚くほど安かったことを覚えています。





二人でフルコースのようなディナーを楽しんでも、5,000円程度。クオリティを考えると破格でした。いまでは考えられませんが、当時ランカウイの物価の安さを実感しながら、「また来たらここで食事をしよう」と毎晩通っていました。話していたのですが……今になって調べてみると、このレストランはすでに閉店してしまったようです。
当時は気軽に「また来よう」と思っていたけれど、いつまでも同じ場所があるとは限らない。こうして思い出の場所が消えていくのは少し寂しいものです。
2016年5月3日(火)帰国
楽しかった滞在も終わり、ランカウイを発つ時間がやってきました。

チェックアウトを済ませ、タクシーで空港へ向かいました。東京まで来た時の逆のルートをたどります。
国内線でクアラルンプールへ飛び、深夜便までの時間を再びゴールデンラウンジで過ごしました。
深夜便に備えて、軽めの夕食を取りました。空港のラウンジは明るく広々としているものの、この時間帯は利用者も多く、少し落ち着かない雰囲気がありました。
深夜便に搭乗し、日本へ向かうフライト。機内では映画を観るつもりが、思いのほか眠気に襲われ、いつの間にか眠っていました。
目が覚めると、機内には朝の光が差し込み、窓の外には成田到着前の日本の風景が広がっていました。
5月4日(水)早朝成田に到着し、入国審査を済ませ、荷物を受け取りました。ゴールデンウィーク中のため、空港は帰国ラッシュで混雑していましたが、久しぶりに日本の空気を感じると、どこかホッとした気持ちになりました。
こうして、何もしない贅沢な旅は終わりを迎えました。
日々の忙しさを忘れ、心地よい空間に身を委ね、ただリゾートを満喫する時間——2016年のゴールデンウィーク、ランカウイで過ごしたこの時間は、今でも妻との特別な記憶として残っています
🔔Bell
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