第108回全国高校野球選手権・南北海道大会 準決勝 駒大苫小牧 対 北海 観戦!
エスコンで行われた北海 対 駒大苫小牧戦の一戦を観戦しに行きました。
一番楽しみにしていたのは北海の森健成投手。注目されている投手を実際に見てみたい。その思いが、この試合を見に行った大きな理由でもある。
序盤の森投手は、やはり力のある投手だと感じた。真っすぐには勢いがあり、駒大苫小牧の打者も簡単には捉えられていなかった。振り遅れているように見える場面もあり、序盤は森投手の球が打者を押し込んでいたように思う。
ただ、駒大苫小牧打線も簡単には終わらなかった。無理に早い段階で打ちにいかず、ボールをできるだけ近くまで呼び込んでいるように見えた。森投手の球威によって結果的にそうなった部分もあるかもしれない。それでも、ボール球には手を出さず、ファウルを重ねながら、一打席ずつ粘っていた印象が残った。
森投手は5回までに80球前後を投げていた。四球で崩れたわけではないが、駒大苫小牧は簡単にアウトにならず、少しずつ球数を重ねさせていた。そこに二巡目、三巡目の慣れも加わり、5回以降の同点、勝ち越し、追加点へつながっていったのではないかと思う。
特に印象に残ったのは、駒大苫小牧の走塁だった。森投手、小野投手のどちらに対しても、走者が投球モーションを盗んで、思い切りよくスタートを切る場面が多かった。5回の三盗は、その後の右翼前安打を確実な同点打に変えた大きなプレーだった。
森投手を一気に打ち崩すのではなく、球数や走塁によって少しずつ負担をかけていく。その積み重ねに、駒大苫小牧のチームとしての強さが表れていた。
一方の北海にも、序盤から流れをつかむ機会はあった。初回の一死一、三塁、3回の無死一、二塁など、得点につながってもおかしくない場面を作っている。しかし、併殺や凡打で得点を奪えず、4回に先制した後も追加点を取ることができなかった。
そして、試合の流れを大きく変えたのが、駒大苫小牧の2番手・佐藤大愛投手だった。球速だけを見れば、特別に速い投手という印象ではない。それでも北海打線は、打者有利のカウントでも空振りや打ち損じが目立った。球持ちの良さやリリースの見えにくさを感じさせ、安打を許しても次の打者を抑え、北海に反撃のきっかけを与えなかった。
森投手の力強さを見るために足を運んだ試合だったが、終わってみれば印象に残ったのは、駒大苫小牧がその力にどう向き合ったかだった。打席で粘り、走塁で揺さぶり、終盤に得点へつなげていく。個人の力以上に両チームのやりたい事に対する表現力が高く、チームとしての完成度が高い印象を受けた。
決勝戦といっても差し支えない、終始、ワクワクが収まらない素晴らしい観戦日和となりました。
