新人会見の言葉は全部つながっていた。山縣秀が1年で見せた“自分の型”
まえがき
始まりはこちらの動画を聞いていた。
GG賞を獲得した坂本誠志郎選手ののフレーミングについて振られており、
点差が開いた試合でも、彼は1球もフレーミングをサボらない。
これは単なる技術ではなく、このような積み重ねが彼のフレーミングを作り上げたのだなと。
上記からファイターズでは誰が当てはまりそうかと考える。
浮かんできたのが個人的に攻める守備に感じている山縣秀だ。
興味がわいてきたので、素人目線ながら彼のルーツを考察してみた。
以下で説明するが、このあたりの理由は、実は入団会見でもう語られていた。
1,止まらない山縣の守備
山縣は「待って最短距離」じゃない。
動きながら“最短距離を作りに行く”守り方をしている。
三遊間の深い打球を追いかけて、
流れた体勢から回転して投げてもアウトにする。
一塁手のミスを背後から拾いに行って、
そのままジャンピングスローまで持っていく。
CSのホークス戦では、これがもっと露骨に出た。
深い位置で捕って、最初は一塁へ投げる動きに入る。
ただ、その途中で「これじゃ間に合わない」と判断したのか、
スッと送球先を二塁に切り替えた。
捕球→足→肩→視線。
全部が動いてるのに、その途中で“判断ごと入れ替える”。
2,攻めているように見えて、実は逆算の塊
山縣の守備を分解すると、いくつかの層が見えてくる。
① 準備段階でポジショニングから攻めている
打者・球種・カウントからポジションを微妙にずらし、
打球が来る“確率の高いライン”に先に立っておく。
つまり、動き出す前から“攻めている”。
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② アウトになれば正解、という守備観
送球フォームや見た目の美しさよりも、
「アウトになるかどうか」を最優先に判断している。
サイドスロー気味の送球も、決して“型崩れ”ではなく、
自分の確率を最大化するための“引き出し”だ。
【連載】野球部 秋季早慶戦直前特集 『圧倒』 第7回 山縣秀 | 早稲田スポーツ新聞会
③ プレ―後の“確率調整”で毎試合アップデート
谷内コーチと「今のプレーの確率をもっと上げるには」を毎試合話し、
成功したプレーすら反省材料にしている。
これは坂本の“1球の質を固定して積み上げる姿勢”と同じ匂いがする。
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3,この土台は1年前の入団会見で全部語っていた
山縣がなぜこんな守備を成立させているのか。
その答えは、1年前の入団会見や学生時代のバックボーンにすでに出ていた。
□ 器械体操6年
動きながら体勢を変えることへの恐怖がない。
あの“途中で変える守備”の肝になっている。
□ ピアノ経験
複数要素を同時処理して、自分の身体に落とし込む神経系。
守備中のマルチタスクとリンクする。
譜面を見ながら両手両足を同時に動かす。無意識になるまで繰り返すのが野球にも生きている。
ドラフト5位・山縣秀は〝リアル殿馬〟の守備職人 特技はピアノで学業優秀 起業に関心も | 道新スポーツ | DOSHIN SPORTS
まとめ
山縣秀の守備は、派手さや瞬発力だけでは説明できない。
坂本誠志郎が1球ごとにフレーミングを積み上げていくように、
山縣は1打球ごとの“最適解の更新”を積み上げている。
その構造が、攻めているように見えて、実は確率の塊であり、
CSでのプレーのような“動きながら判断を変える守備”を成立させている。
そしてそれは、
新人会見で本人が語った価値観と、
器械体操・ピアノなどによって形成された土台が、
1年後のプレーに正しく反映された形でもある。
山縣の守備は、基礎の上に“自分の型”を設計した結果だ。
だからブレないし、だから強い。
それを作り上げているのが、全ての守備機会でアウトを取りたいというプライドの積み重ねなのかもしれない。
