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しゃあしゃあと日常を生きる

うすのろ日記 2026.5.11(月) get back to normal


平常に戻った。
少し猫背気味に人々が勤務地に向かって歩いているのが見える。
この中の何人が「今日で辞めます」と、勤務先に宣言するのだろう。
工事現場も再開された。
クレーンの響きも乾いた音で響いている。
好きな感じの日常が戻ってきた。朝からけっこうやる気満々である。

あるメディアからインタビューを受けた。
劇団の取材で誰でも良かったのだろうが、広報担当の人が勝手に私の名前を出したそうだ。なんてこった。
いくつかの質問の後、
『人に対して、あなたは優しい人?それとも厳しい人?自分で分析してどちらだと思いますか?』
なんて愚問だろうかと思いながら笑って聞いている。
人間なんて、みんな優しいと厳しいを持ち合わせている。
多少どちらかに偏ること、または一方だけをひた隠しにして一方だけを全面にアピールする人がいても、やっぱりそれは体の中に半々あるものだと思っている。
どう答えたらわかってもらえるだろうか...と考慮していると、相手はアドバイスのつもりで「例えば、目の前に可哀想な人がいるとします、あなたは助けられるのであれば助けますか?それとも見て見ぬふりをしますか?」
だって。
こう聞かれたら私の答えは昔から決まっている。
『本当に可哀想な人だったら全力で助けます。が、可哀想なふりをしている人だったら助けません』
相手はびっくりしていた「本当に可哀想な人か、ふりをしている人かの判断ってすぐにつくのでしょうか?」
『できます』そう言い切った私の顔を見て相手はまたびっくりしていた。
『でも状況によっては、ふりをしているだけの人に「騙されてあげる」ことがあります。それは助けることではなく甘やかすことになりますが…』

長い間生きているとそれがわかるのだ。不思議とね。
演劇をやってるせいもあるかもしれない。
いろんな人間の裏側を考えて演じる。一生かかっても知り得ないかもしれない感情も演劇をやっていると、役柄の中で手に取るように経験する。
それはいいことも、悪いことも同様に。
演劇をやり始めて抜けられなくなる人は、そこんとことが快感なのだ。

そういうわけでへんてこりんなインタビューは終了した。
相手が納得したかしてないかそれはわからない。
私はインタビューが嫌いだ。
心の中の想いというのはある意味、企業秘密なのだ。

明後日、人生最後の大腸内視鏡の検査をする。
そのせいで、今日から食べ物が制限されている。
こういう時に限って食べたいものがどんどん出てくる。
テレビを見ていても、雑誌を見ていても、SNSを見ていても、どういうわけか私が好物のものばかりが出てくる。
特に、白エビのかき揚げはたまらなかった。

Thanks a lot.



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イトカズ 読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。