乳白色から原色へ
うすのろ日記 2026.3.21(土) As seasons change…
朝5時48分、カーテンを開けて外を見る。
寝相が悪かったのか背中に少し痛みを感じる。
街全体が、ミルクをカップの底がかすかに見えるくらいまで薄めて空に蒔いたような乳白色を帯びている。
冬の薄いグレーとは違って明らかに暖かさを感じる色ではあるが、もわもわとした緩慢な空気が身体中に充満しそうで好きではない。
乳白色の街…
そういえば、ある時期流行作家がこぞって使っていた表現だった。
最近は見かけないところをみると、流行作家と同様に流行りの表現方法だったのだろうか。
その表現は『アンニュイ』という言葉と組み合わさっていような気がする。
あの時代はこぞって乳白色の空の下、アンニュイに浸っていた女子が大勢いた。若い人たちが、自分を物語の主人公にして夢が見れる時代だった。
そんな街の様子を見ながら、早朝からやたらと元気でカチャカチャと爪の音をさせて走り回る、花(飼い猫)を、静かにしなさいと叱る。
彼女は一瞬キョトンと立ち止まり、また夫の寝室へと向かって走り出した。
*
午後、夫と無印良品に行く。
無印週間が始まっているせいかやたらと人が多い。
レジも長蛇の列で人員整理のためにスタッフが立っている。
いつも使う日用雑貨をいろいろカゴに入れ、そして新発売らしい『洗顔もできるすっきりマスク』と『オールインワンうるおいマスク』も追加で買う。
だんだん、スキンケアを単純化しようとしている私がいる。
そして他方では、数万円するスキンケアを借金をしてでも買う人がいる。
女性の生き方も二極化している。
どちらが良い悪いではなく『みんな一緒』という考えがなくなって、自分のライフスタイルを自分で選ぶことができるような風潮になったことはいいことだと思う。
夫はお菓子ばかりを買っていた。
カゴにチョコレートやらバウムクーヘンやらクッキーやらコーヒーゼリーやらがどんどん入れられていく。
小学生の子供を連れて買い物に来ているような気分になる。
それにしても暖かすぎる。
半袖Tシャツ姿の人もちらほらいる。
大袈裟ではなく彼らは真っ当だと思う。
体裁を気にして、長袖ブラウスなど気取って着てきた自分が嫌になる。
これから長い長い暑さとの戦いになるかと思うと今から先が思いやられる。
でも、北海道では今日は雪の予報が出ているそうで…同じ季節に生きているとは思えない。日本は狭いようで広いのかもしれない。
帰宅して昼寝をした。

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