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かなり近い場所からの警告

うすのろ日記 2026.7.6 (月) caveat


遅刻をした。
遅刻する人を待つことは多々あるが、私の人生のおいて私自身の遅刻は珍しいことである。
20分ほどであるが、私としては遅刻は1分でもしたくないタイプなのでかなりへこんでいる。
10時に待ち合わせだった。途中で電話をして遅刻する旨を伝えた。
相手は機嫌よく「大丈夫ですよ、雨なのでお気をつけて」と、気遣いまでしてくれた。
そう雨なのである。それもかなりの豪雨。
蒸し暑さの地獄にいるような気持ち悪さがある。
良いように言えば、蒸篭の中にいる焼売の心地とでもいうか…
蒸されているという感覚がある。
全身が雨と汗とでびっしょりで、少しでも早く行くのが相手への礼儀なのだけれど、途中でトイレに入って雨粒と汗を拭き取った。
そして2〜3度深呼吸をした。

待ち合わせ場所に到着して、頭を下げて謝る私。
それを優しく見守ってくれる眼差し。
相手の方が本当の意味での『大人』でよかった。
反対の立場なら私はそこまで大人になれるかどうか自信がない。
劇団の次回公演で脚本を書くにあたっての打ち合わせをする。
細かい規定(コンプライアンス)がかなり多く加味されている。
かなりややこしい。めんどくさい。
以前ならこの程度のことは表現の自由として大丈夫だったことが今ではバツである。私にできるのか不安になる。
「コンプライアンスの馬鹿野郎!」と叫びたくなる。
今、ネットで話題になっている某男優と某女優のトラブルをふと思い出す。
そんなことも考えないといけないのだ。

1時間45分ほどで、表向きは無事に打ち合わせは終わった。
私的には疑問だらけではあるが…

帰り道、大雨の中 Loius Vuitton の路面店の前で、海外の観光客の女性たちが「あれ良いわね、素敵、買おうかしら?」なんて話しているのが聞こえてきて、チラッとその素敵と称されているバックを見る。
素敵なのだろう、きっと。
びっくりするような値段が付けられているのだろう、きっと。
でもそのバックより、今の私は快適な空間が欲しい。
彼女らは店内に入って行った。
私はカフェの隅っこに陣取り、アイスロイヤルミルクティーを飲みながら、さっきの打ち合わせの内容を復習する。
憂鬱…でも暗黙の了承をしたばかりで何とも言えない不安だけが残る。
この年になってまでこんなに悩まなければならないなんて、好きなことを仕事にするのはほんましんどいなぁ。
私の席の隣で、しゃっくりが止まらなくなって困っている女性がいる。
ヒッ!ヒッ!という音がBGMのように絶えず聞こえてくる。
どうにかしてやりたいが、どうしていいかわかならい。
ハンカチを口に当ててらっしゃるが、止まりそうにない。

気を取り直して、デニッシュを追加してパクパク食べた。
少しだけ楽になった。




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イトカズ 読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。