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暗殺事件後の"新しい赤狩り" 〜 アメリカは再び恐怖に屈するのか

チャーリー・カーク暗殺事件は、アメリカにとってただの衝撃では終わらなかったの。むしろそれは、政権にとって格好の口実となっている。犯人の動機が単独犯行かどうかなど関係ない。トランプ政権は即座に事件を「左派の暴力」と定義し、怒りと恐怖を燃料に“新しい赤狩り”を加速させているの。大学には巨額の罰金を科し、メディアには訴訟を乱発し、批判者には放送免許剥奪をちらつかせる。恐怖を利用して敵を量産し、沈黙を制度化する。これは哀れな再演じゃない。1950年代よりもはるかに巧妙で、冷酷な支配の始まりなの。


新しいマッカーシズム ― アメリカはまたしても「恐怖」に屈するのか

1950年代、アメリカ社会を覆った「赤狩り」は、共産主義者やその疑いをかけられた者を糾弾し、文化・教育・芸術の領域にまで恐怖を植えつけた。上院議員ジョセフ・マッカーシーと、彼の片腕ロイ・コーンが演出したその時代は、「異端を炙り出す政治ショー」として記憶されているの。でも今、わたしたちが目にしている光景は、過去の亡霊の単なる再演ではなく、それ以上に周到で危険なものかもしれない。赤狩りを「歴史の闇」だと笑ってきたアメリカは、結局また同じ道を歩んでいるわ。違うのは敵の名前が変わっただけね。かつては「共産主義者」、今は「リベラル」「大学」「トランスジェンダー」「DEI」。要するに、権力にとって気に食わない相手を片っ端から“悪魔”に仕立て上げる芝居だと言えるの。

国家権力を使った見せしめ

トランプ政権がやっているのは、ただのレトリックじゃない。ドナルド・トランプの再登場以降、政権は大学、メディア、NGOを「左翼の牙城」と見なし、法的・財政的な圧力を加えてきたの。研究費の凍結、教育・文化・美術への補助金停止、巨額の名誉毀損訴訟、放送免許取り消しの脅し――すべて「批判する奴は潰す」というメッセージ。その手口はマッカーシーが振り回した聴聞会やブラックリストを思わせるけど、今回は国家機関全体を動員し、制度の網を張り巡らせる点でより広範かつ強力なの。「敵」の拡散という病理これを“政策”と呼ぶのは冗談なの?
これは見せしめよね。恐怖で縛り、言葉を封じ、社会を統制する。それ以上でも以下でもない。

「外の敵」から「内なる他者」へ

かつてのマッカーシズムがソ連という外的脅威を前提にしたのに対し、現在の「新しい赤狩り」はもっと不気味なの。敵の定義が無限に広がっているから。標的は不法移民、リベラル系大学、メディア、アーティストそしてトランスジェンダーやDEI(多様性・公平性・包括性)といった「身近に存在する他者」へと拡張されているわ。敵の輪郭は曖昧であるがゆえに、誰もが潜在的に「摘発される側」になりうる。この無差別さこそが恐怖の本質。もはや「思想狩り」じゃない。これは社会そのものを丸ごと疑いの網にかける「生贄狩り」。

恐怖の空気に屈するエリート、沈黙する機関

当時と同じように、いま大学や報道機関には委縮が広がっている。カリフォルニア大学バークレー校が教員名簿を差し出したのは象徴的ね。半世紀以上前の「名前を差し出す慣行」を想起させるわ。あの自由の拠点が、たった数十年で再び恐怖に屈した。学生や教授が「話せば処分されるかもしれない」と感じる状況は、言論空間そのものを蝕みつつあるの。恐怖は外からの強制だけでなく、内部で自己規律として働き始めているの。
メディアも同じ。放送免許を盾に脅され、巨額訴訟に追い込まれ、結局は内部から自主規制へと追い込まれる。これは権力のせいだけじゃない。屈して沈黙する側にも責任がある。1950年代と同じように。

歴史のリピートか、それとも断ち切るのか

問題は単純よ。赤狩りの歴史が示すのは、「立ち上がるのか、また沈黙するのか」。アメリカは民主主義を誇りながら、実際には恐怖に弱い国。マッカーシーの時代がそれを証明したわ。そして今も同じ空気が漂っている。怒りより先に沈黙が広がるなら、それはすでに“敗北”なの。
1950年代、多くの機関は沈黙を選び、結果として民主主義の基盤は大きく損なわれた。ではいま、アメリカ社会は同じ轍を踏むのか。それとも、歴史を知るがゆえに、抵抗の声をつなぎとめることができるのか。

結論 ― 怒りを持たないなら、自由は死ぬ

新しいマッカーシズムは、過去よりも広範で、もっと狡猾。敵は「赤」ではなく「社会の多様性」そのもの。武器は聴聞会ではなく、SNS、法廷、金だ。だからこそ危険度は段違いなの。もしこの流れに声を上げないなら、アメリカは「自由の国」ではなく、「恐怖の国」へと完全に転落する。

恐怖によって言葉を凍らせる権力が再び台頭している以上、私たちの問いは明確――「異端狩りに沈黙して屈するのか、それとも連帯して声を守るのか」。

怒りを持つこと、それが唯一の抵抗なの。


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