用語集: 「WACC」

今回は「WACC」について見ていきましょう。

AIまとめ

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「WACC(ワック:Weighted Average Cost of Capital:加重平均資本コスト)」: 「会社が事業を続けるために、株主や銀行から集めたお金(資本)に対して、全体でどれくらいのコスト(利息や配当)を支払っているか」を%(パーセント)で表した指標です。

企業が投資(新しい事業やM&Aなど)をする際に、「この投資はWACC(調達コスト)以上の利益を生み出せるか?」を判断する基準としてよく使われます。

なぜ「加重平均」するのか?

企業がお金を調達する方法は、大きく分けて2つあります。

  1. 銀行などからの借入れ(負債コスト):利息を払う必要がある。

  2. 株主からの出資(株主資本コスト):配当金を払ったり、株価を上げたりして報いる必要がある(一般的に、リスクが高いため借入れより高いリターンを求められます)。

これら2つのコストは、単純に足して2で割るのではなく、「それぞれどれくらいの割合で調達しているか」というバランス(重み)を考慮して平均を計算するため、「加重平均」と呼ばれます。

ざっくりとした計算のイメージ

例えば、ある企業が総額10億円の資金を調達しているとします。

  • 銀行からの借入れ: 4億円(全体の40%)⇒ 金利 2%

  • 株主からの出資: 6億円(全体の60%)⇒ 求められるリターン 5%

この場合、全体の調達コスト(WACC)は、それぞれの割合を掛け合わせて計算します。

参考

※ 実際の計算では、銀行に払う利息は税金が安くなる効果(節税効果)があるため、負債コスト側にはさらに「(1 - 実効税率)」を掛け算して低く見積もるのが一般的です。

参考

ビジネスでの使われ方

  • 投資判断のハードルレート: 新規事業の収益率がこのWACC(上記の例なら3.8%)を下回る場合、「コスト倒れ」になるため、その投資は見送られる可能性が高くなります。

  • 企業価値の算定(DCF法): 企業が将来稼ぐキャッシュフローを現在の価値に割り引く際、このWACCが「割引率」として使われます。WACCが低い企業ほど、投資家から見て効率よく資金を使えていると評価され、企業価値が高く見積もられやすくなります。

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