【自由詩】荷物の重さ
人は誰でも荷物を持っている。
その荷物を捨てるわけにはいかない。
一生、
それを持って歩かなければならない。
たとえば、
自分の躰が荷物だし、
自分の周りの人たちも荷物になる。
自分も誰か他の人の荷物になる。
私はつい最近まで、
私たちの持っている障害が、
とてもやっかいで重いものだと考えていた。
自分が持っている弱点のせいで、
親から受け継いだもののせいで、
時代や周りの環境のせいで、
人よりも苦労しなければいけないなんて、
どう考えても納得できない。
その苦労や努力の結果を見るまで、
だいたい、
そう思うものなのだろう。
なんで、俺だけが?
どうして、私だけが?
理屈は分かっている。
「苦労が自分のためになる」なんて言われなくても、
頑張るつもりはあるけれど、
やっぱり、
しんどい時もある。
荷物は、そんなに軽くないから。
それに、
十分重いものを持ってるのに、
これでもかと、
背負わされる時もあった。
とても、
とても、
自分勝手な考えで、
人よりも努力しなければならないのは、
不公平だとさえ思っていた。
ただ、
私にも、
いろんな荷物があるような気がした時、
改めて考えてみると、
一番の荷物は、
自分自身だった。
しかし、
険しい山に登ったり、
わざと困難なことに挑戦する冒険家は、
そんな荷物をいつも探している。
そう、
荷物があることが大切なんだ。
自分を邪魔しているのは、
いつも自分だ。
このことだけは、
決して忘れないようにしたい。
