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【わたしとあなた】わたしもあなたも心のどこかで待っています

Akiomi Kurodaさん撮影

たったひとつの答え

すぐに

導き出す

のではなくて


それぞれの

解釈

未知の考え方

時間

をかけて

出会える

ような


そういった

場所

になれたら


意外な言葉の組み合わせ

から

想像したことのない風景へ


普段のコミュニケーション

理論の組み立て方

から

少し離れた言葉

によって

自分自身で蓋をしていた感情

思い出させてくれる


つくる人

うけとる人

未知の感じ方

考え方

時間

をかけて

出会える

ように


どこか遠くへ

あるいは

どこまでも

深い場所へ

連れていかれるような

感覚になれる


そんな

言葉たち

触れ合いたい


■詩「me and you」/最果タヒ

イラスト:三好愛さん

自分以外の人も生きているのだということがわかって、かなしくてくやしくて泣いてしまった、だれかの朝ご飯の写真をみている、私の上にも朝が来ていることをそれで知る、わたしがただしく、誰もがちゃんと生きているということを理解したら、自分一人先に死んでいるような気がして、死にたくなるだろう。みんなの食べているものは自分が食べているものより光をたくさんあびている気がする、眩しい部屋にみんな暮らしている気がする、たぶんみんなもう天国にいて、私一人だけ、生きているんだ。そう思わないと人に優しくなんてできない、それでも優しくしたいと思っている私は、私のことが嫌いなんだろう。

「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています、あなたたちがきれいだと言うのは私が嘘をついているから。」

誰のためでもないんです、病気の人のためでも愛しているひとのためでもない、自分のために花をつんでいるときほど、優しいんだねと言われたい、その優しさがわかる人がどこにもいないから私はみんなを軽蔑すれば楽なんだろう。崖の上で最後の一押しを待っている人みたいだ。でも、誰かが最悪な言葉で私の背中を押して、私が落ちる時、私の背中からまっしろな羽が生えてきたら、私は、絶望するだろう。誰のことも救ってこなかったのに、こんな羽があったら、恥ずかしくて、自分のことが初めて憐れに思えてしまう。

友達がいないんです。誰かって誰のことですか。あなたが「誰か」って言っているたびに、私のことですかと駆け寄りたくなる。愛しているぜって言っている人の、視界に入りたい。誰も思い出さないで、誰も視界に入れないで、死んでいく孤独な人がたくさんいる。自分のためだけに花を摘むとき、自然とその人たちの分も、摘んでいる、ことにあなたは気づいていますか、思ったより増えてしまった手元の花はどれも美しくどれがあなたのためでどれが違うのかわからなくなる、近くの川がきれいだったから、つい、とあなたは言う。それでいいんです。それでいいんですと川は言うけど、あなたには聞こえない、夏の匂いがしたと、あなたは言う。

私の孤独がそれでまぎれます。夏ではありません。それはわたし。美しい川も、美しい空も水平線も地平線もそれはわたし、あなたの瞳のなかにあるもの全て。全ての人に優しくしたかったと信じ込んでいる私、私は私を愛しているのではないと、言いたい私。受け取ってもらえない花を抱えて、私もあなたも惨めだった。

あなた一人には多すぎる花が、あなたの棺に入れられる花になっていく。私にもいつか花が詰め込まれた箱にひとり入れられる日が来るのかな、そのときなぜか、あなたのとなりに横たわる私が見える。

棺の中で手を繋ぐ。


世界を、まったく、ちがうように見る。

あるいは、世界が、まったく、ちがうように、見えるまで、待つ。


そういえば、キリスト教の本質が、具体的な

「わたしとあなた」

という個別的な(例えば、目の前に倒れている人を助けるといった)関係に基づいていて、そこから

「社会をまとめるために引かれた境界線を乗り越えること」

なのだ、との主張を、思い出した。


あることを、徹底して、考えてみる。

考えて、考えて、どうしようもなくなったら、まったく、別の角度で、考えてみる。


さまざまな

「あたし」

「あなた」

が登場する37編の詩を収めた詩集。

「あたしとあなた」谷川俊太郎(著)

「どんどん」

気球に乗って
あたしが
どんどんどんどん
昇っていくと
下界で
あなたは
どんどんどんどん
小さくなって
でも
消え去らない


小さくなるなら、消えるのが、

「視覚の論理」

だけど、

「あなた」

を、よく知っていれば、

どんなに小さくても

「見える」

ものなんだと、そう、教えてくれる。


それは、

「見える」

ではなく

「消え去らない」。


そして、

「あたし」

の心から

「消え去らない」。


むしろ、

「見えない」

からこそ、

「心」

は、それを、しっかり、掴んで、放さない、のかもしれない。


なにかを、もっと、知りたいと思う時。

いちばんいいやり方は、素直になって、まずは、それをまねすること、なんだろうね(^^)

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