【わたしとあなた】自省の鞭のあて方に思う

たったひとつの答え
を
すぐに
導き出す
のではなくて
それぞれの
解釈
や
未知の考え方
に
時間
をかけて
出会える
ような
そういった
場所
になれたら
意外な言葉の組み合わせ
から
想像したことのない風景へ
普段のコミュニケーション
や
理論の組み立て方
から
少し離れた言葉
によって
自分自身で蓋をしていた感情
を
思い出させてくれる
つくる人
も
うけとる人
も
未知の感じ方
や
考え方
に
時間
をかけて
出会える
ように
どこか遠くへ
あるいは
どこまでも
深い場所へ
と
連れていかれるような
感覚になれる
そんな
言葉たち
と
触れ合いたい
■句「紫木蓮」(6句)/佐藤文香

海錆びて春は疾風を繰り出しぬ
欲情は墨のかをりの二月かな
梅あらば梅のをはりの空ならむ
狂ひ飛ぶ一羽を見たり紫木蓮
葡萄酒や夜空へ花はこはれつつ
あなたゐる夢の淋しさ靄の街
短日やこのいち日のこの一句/鈴木真砂女
真率な生活のこえ。
人間の声で。
戒名は真砂女でよろし紫木蓮/鈴木真砂女
特別な技巧を弄せず。
一貫した姿勢で。
自分のことを書きながら、残る者への思いやり。
空へ尖がるように、花を咲かせる紫木蓮の姿が、ふと、思い出された。
鈴木真砂女『紫木蓮』

