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松野元官房長官に新たな裏金疑惑が浮上、安倍派裏金問題では検察審査会に申し立て~叙々苑などの会合費を大量支出訂正

安倍派(清和政策研究会)の元幹部の松野博一元官房長官が代表を務める政治団体・国会議員関係団体の「松風会」が、派閥の政治資金パーティーのパーティー券収入から1051 万円をキックバックして受け取っていた、いわゆる裏金事件で、松野元官房長官ら4人が三月に東京検察審査会に審査申し立てをされていたことが分かった。それだけでなく、「松風会」には新たな裏金疑惑が浮上していた。

松野博一元官房長(本人公式Facebookより)

〇もう一つの裏金疑惑とは・・・

2020年の「松風会」は、2019年から約58万円を繰り越している。
一月の収支はこうなっている。

1月5日・・・家賃(1~6月)18万円(支出)
1月9日・・・資料購入費  約119万円(支出)
1月30日・・第8回松風会フォーラム  124万円(収入)

1月9日の段階で、前年度の繰越金を下回り赤字に転落している。この場合、借入をしなければ1月9日の資料購入費は支払えないはずだ。しかし、借入金は政治資金収支報告書のどこにも記載されていない。「松風会」はこの資料購入費をどうやって支払ったのだろうか?

松野元官房長官(本人公式Facebookより)

〇裏金で贅沢三昧?

1月30日のフォーラムで124万円の収入を得た「松風会」だが、2月7日には会場・飲食代として約94万円を支払い、再び赤字に転落している。その後、3月6日に精進料理「醍醐」に会合費として約4万5千円支払ったのを皮切りに、「醍醐」「銀座玄海ずし」「新橋亭」などの会合費の支出が続き7月7日には約114万円まで赤字が膨らむ。7月24日に松野元官房長官本人が「松風会」に100万円の寄付をしているが、それでも赤字は解消できず、その後も会合費の支出が続き、9月7日には約50万円の赤字となる。当然、この間、借入金は収支報告書のどこにも記載されていない。

「松風会」は、赤字の間、どこかから資金を調達していたことになる。つまり、「松風会」は裏金がなければ、会合費を支払いができなかったということだ。

松風会の2020年収支(上脇教授作成の申立書より)

裏金事件の捜査終了後の2024年2月5日に、安倍派から315万円のキックバック(裏金)を受け取ったのが10月頃、と収支報告書が訂正された。この315万円が「松風会」に入ることによって黒字化しているが、この入金がなければ赤字のままだった。

(松風会の政治資金収支報告書より)

上脇教授のコメント1

「『松風会』の2020年分収支報告書を収支を確認したら、『前年からの繰越額』が59万円弱しかなかったのに1月の上旬に家賃18万円と資料購入費119万円余りの支出があり赤字でした。不可解に思い収支を更に精査したところ、安倍派からのキックバックの寄附金収入が入る10月まで赤字が継続していたことがわかりました。どう考えても、キックバックによる寄附金収入以外に114万円超の裏金を保有していたのです。しかし、松野元官房長官はこの説明を国民にしていません。」

〇叙々苑、ホテルニューオータニ、割烹宮本などの会合費

「松風会」は、2024年1月の東京地検による裏金事件の捜査終了を受けて、収支報告書を訂正している。2020年は2件、約10.5万円。2021年は4件で、約38.2万円。最多の支出は12月24日に叙々苑で約23万円支払っている。2022年は、42件、約456.4万円で、最多の支出は10月11日にホテルオークラに支払った約38万円だ。ミスは誰でもあるものだが、これほど大量の会合費を記載忘れしていたのだろうか?

松野博一元官房長官(本人公式Facebookより)

〇一人追加された被疑者

2024年6月上脇教授が「松風会」の裏金事件を刑事告発した際には、告発対象は松野元官房長官と会計責任者二人だった。(2021年以前の会計責任者と2022年の会計責任者の二人)この三人は、東京地検の捜査では、嫌疑不十分で不起訴となっている。しかし、今回、新たに松野元官房長官の秘書が起訴猶予(罪を犯したことが証拠上明らかだが、何らかの理由で不起訴)となったことが分かったため、秘書も被疑者として加えられている。

2018年分のキックバックについては告発の時点で5年の公訴時効が完成していたので審査申立てでも審査対象にしていない。よって、2019年から2022年のキックバック(裏金)の4年分が申し立て対象となっている。

上脇教授のコメント2

「東京地検に刑事告発した時には松野元幹部長官の秘書を被告発人に含めていませんでしたが、東京地検が処分した際に、秘書が起訴猶予で不起訴にしたことがわかりましたので、東京検察審査会には職権で審査して、起訴すべきであるという“起訴相当”と議決してほしいと求めました。

 秘書が起訴猶予だったということは、松茂元官房長官も共謀しているはずなので、“起訴相当”議決をしてほしいのですが、たとえ証拠不十分でも東京地検に再捜査を求める“不起訴不当”と議決してほしいです。

今年の5月下旬には2019年分の公訴時効が完成するので、東京検察審査会にはそれまでに議決してほしいのですが、それまでに議決できないときには、2019年分は取り下げるので審査を継続してほしいと明記しておきました」

松野元官房長官は、2000年に初当選し、安倍内閣では文部科学大臣、岸田内閣では官房長官などを歴任した。2019年から2021年に安倍派の勇を取り仕切る事務局長を務めていた。安倍元総理の死後、安倍派5人組の一人として常任理事も務めていた安倍派の重鎮ともいえる存在だった。

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