The ROSTER #001|なぜ友杉篤輝は使われ続けているのか?
今日も、今日とて野球の時間です。
今シーズンの千葉ロッテマリーンズの中で、目立たないがキラリと光る選手がいます。
それが、友杉篤輝です。
試合を見ていると、
「守備は良い」「足も速い」
という声がある一方、
「打撃が物足りない」
「もっと打てるショートがいるのではないか」
という意見も耳にします。
確かに打率やOPSだけを見れば、
リーグを代表する打者とは言えないでしょう。
それでも友杉はスタメンで起用され続けています。
それはなぜでしょうか?
今回は友杉篤輝という選手を、
球歴、プレースタイル、そしてデータから読み解いてみたいと思います。
⚾️PLAYER JOURNEY
立正大淞南~天理大学~2022年千葉ロッテドラフト2位
友杉篤輝は大阪府出身。
高石ボーイズ(大阪市立南港桜小学校)
和泉ボーイズ(大阪市立南港北中学校)
立正大淞南高校を経て天理大学へ進学しました。
「第30回 ハーレムベースボールウィーク2022」に出場し、俊足・堅守の遊撃手として国際大会の舞台を経験。
それまでは世代の中で全国的な知名度を持つ
スター選手ではありませんでした。
徐々にその高い守備力と走力によって遊撃手として評価を高め、2022年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズから指名を受けます。
ロッテは当時から二遊間の固定に課題を抱えていたなかで獲得された友杉。球団としては「守備の要」としての期待が寄せられることとなります。
🏃PLAYER PROFILE
友杉篤輝はどんな選手なのか
友杉を一言で表現するなら、
"守ることで試合を作る選手"です。
プロ野球においてショートは特別なポジションです。内野の中心であり、
ゴロ処理
併殺完成
カットプレー
内野陣の連携
すべての起点になります。
友杉は派手なプレーよりも、
当たり前のプレーを高い確率で成功させるタイプです。
これまでのプロ野球OBに照らし合わせると、
井端弘和(元中日ドラゴンズ)のような
玄人好みの選手。
そしてこの能力は数字以上に首脳陣から評価されやすい特徴でもあります。
📊DATA INSIGHT
打率では見えない価値
友杉の評価が分かれる理由はシンプルです。
多くのファンは打撃成績を見るからです。
野球は点を取るスポーツですし、
もちろんそれは間違いではありません。
何よりもわかりやすいから。
しかし、ショートというポジションでは、
打撃だけでなく守備や走塁も重要な評価対象になります。
実際に総合指標WARやUZRを見ると、
友杉は打撃成績だけでは説明できない価値をチームにもたらしています。
特に守備面では、リーグの中でも明確に「リーグ最高峰の優秀な領域(Excellent)」に到達している事実が見て取れます。

そして、ここで重要なのは、
友杉が「失策しない」だけではないことです。
失策数は守備力の一部しか表しません。
本当に価値があるのは、
他の選手ならヒットになる打球をアウトに変えることです。
当たり前のプレーを当たり前にこなす。
友杉はその能力に優れています。
🧐WHY HIM?
なぜ友杉は使われ続けるのか
いよいよ友杉が使われる理由に近づいてきました。
私が考える答えはシンプルです。
計算できるから。
打撃は好不調があります。
しかし守備力は比較的安定します。
友杉がグラウンドにいることで、
投手は安心してゴロを打たせることができる。
フライアウトが一番楽な方法ですが、
長打になる危険性もあります。
そんななか、ゲームの中でほとんどの事象を占める”ゴロ”という現象に対して、着実にアウトを積み重ねてくれる安心感は何よりもありがたい。
すると、内野陣の連携も安定する。
結果としてチーム全体の失点を減らすこともつながります。
これが打率やOPSだけで見えない価値であり、
だからこそ首脳陣は友杉を起用するのでしょう。
🎢NEXT STEP
友杉が次のステージへ進むために
前述までの通り守備力はすでに一軍上位レベルです。
だからこそ今後の課題は明確です。
出塁率です。
以下が、直近3シーズンの数字となりますが、
このタイプの選手としては”やや心もとない”ともいえるでしょう。
2023年:.287
2024年:.241
2025年:.275
もし出塁率が向上し、
1番や2番打者として安定して塁に出られるようになれば、
友杉の価値はさらに高まります。
守れるショートから、
勝てるショートへ。
(あくまでも”打てるショート”ではないところがミソ”)
そこが次のステージなのだと思います。
📕THE ROSTER Verdict
私は友杉篤輝を
「守備職人」ではなく、"試合を整える遊撃手"
だと考えています。
派手なヒーローではない。
スポットライトの中心に立つタイプでもない。
しかしながら、試合が終わったとき、
勝利の土台にはいつも彼のプレーがある。
それが友杉篤輝という選手なのだと思います。
2026年シーズンは序盤こそバントなど求められる小技で失敗など散見されたものの、徐々に調子を上げて打撃も好調に推移してきてます。
オールスターファン投票でも堂々の1位選出(6/18現在。締め切りは6/28)
また一つ、素晴らしい選手へ変貌を遂げてくれそうです!
