★【チーム作り】ケガ・故障防止をチームとして考える・取り組む
(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤康博

高校生はまだ体が出来上がっていない選手が多く(筋力・持久力…)、ケガや故障の危険性は成人の選手に比べ非常に高いです。体は負荷を与えることでしか成長しませんが、過度の負荷はケガや故障を生む要因になってしまいます。
約2年半の短い高校野球期間でケガでプレーできない期間を作ってしまうことがないよう、監督は最大限目を配り選手のけが・故障の防止に努めます。

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何となくケガ・故障を防ぐ…という考えだと、ただ練習が緩くなる・結局けが人が出てしまう ことになるため、以下にあるおさえておくべきポイントを頭に入れて練習・試合の計画や練習内容の精査を行ないます。
※ ”質より量”の意識を変える
日本人は以前から”質よりも量” ”量があってこその質”を重んじる練習スタイルを取り入れるケースが多く、実際試合に勝つチームから聞かれるコメントはそういう類のコメントが多いため、それが成功体験のように認識される傾向もあります。
しかし実際には過度な練習でケガ・故障した選手も多数おり、中には大好きな野球を辞めざる得なくなったケースも多いと思います。
”量”に頼ったチーム強化の意識をあくまで”質”の向上で行なうことを意図的に意識するようにし、ケガ・故障の可能性を少しでも少なくするようにします。
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★【チーム作り ここからスタート】個の力を掛け算でつなぐ”チーム作り”|工藤康博
🥎 選手のケガ・故障を防ぐ監督の注意点
● 選手が行なうトレーニングがケガ・故障の原因にならないよう、
選手個々の能力を常に確認し、把握できる状態を作る。
(高校の場合、科学的なトレーニングを行なうには限界がある。
絶対に無理させないために、能力を把握する。)
● 選手は監督の前で「アピールしよう!」と張り切る傾向があるので、
そこでケガしないようコントロールすることに気を配る。
● ケガ・故障をしたときに「休む勇気」が必要なことを選手に伝え、
共有する。(思わしくない箇所はある場合は、自分から休むように)
● ケガ・故障早めの手当てをチーム内に徹底させる。
(大きなケガになる前に、先手必勝で治療する)
● 高校野球の大会はトーナメント制で「日程がタイト」「一回も負けられない」ことからレギュラー選手を酷使(特に投手)しがちなので、それを避けるよう”戦力の準備”を常に頭におき練習・練習試合を行なう。
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🥎 過度な選手への負担による故障を防ぐ
◉ 過度な負担にならないスケジュールを計画する
以前は、
平日に日が暮れるまで練習、土日祝日は練習または練習試合
と 「試合に勝つため」という名目で実質無休のスケジュールが組む学校が多かったです。
現在は「日本学生野球憲章」で「1週間のうち最低でも1日は野球部として活動しない日を設けること」と規定されており、その規定にならい週1日の休みは必ず入れるようにします(基本は月曜日)。
また、月に1・2回は週1の休み以外にもう一日グラウンドでの練習を休みにする日を設けます(イメージとしては隔週2日の休み)。ただし、そのグラウンドでの練習休みの日は、座学で野球を学ぶ”野球脳を鍛える日”として野球の勉強を行ないようにします。
練習時間に関しては、平日3時間・土日は練習試合を含め7時間くらい とします。十分な休養を取れるスケジュールを組み、集中力を保って中身の濃い練習をすることを意識します。
◉ 筋力トレーニング後は十分な休息を入れる
筋力トレーニングでは、負荷をかけることで筋繊維が微細な損傷を受けます。この損傷を修復しより強くなる(超回復 筋肉の成長が最大化)には十分な休息が必要になります。
休息を取らずにトレーニングを続けると筋肉の修復が追いつかず、逆にパフォーマンスが低下する可能性があります。
例えば、上記隔週2日の週に関しては休日の前日に筋力トレーニングを取り入れることで休養時間が取れ、投手は球速アップ・打者はは飛距離アップにつなげることができます。
一般的には、大きな筋群(脚・背中・胸)を鍛えた場合は48~72時間、小さな筋群(腕・肩)では24~48時間の休息が推奨されています。筋肉の成長が最大化し、ケガのリスクも軽減されます。
🥎 野球のプレーにより起こるケガを防ぐ
プレーの中で疲労・負担が大きくなり起こるケガ(肩痛・肘痛・腰痛 等)は、プレーに大きな影響を及ぼし治すのに時間がかかる傾向が多いです。
これらのケガの原因は、野球のプレーの中で改善可能なものが多いです。
◉ 体のメンテナンスの問題
体のメンテナンスとは、普段のストレッチ等から作る”柔軟性”と練習後等での”ケア”になります。
体の柔軟性は、関節等の可動範囲を広げることにつながり無理なく体を動かせ負担がかかりにくくなりケガを防ぎます。
体のケアは、日々の練習での疲労・体の負担を練習後のクールダウンやストレッチでメンテナンスすることです。練習後の身体をそのままにしてしまうと体が負担に耐えきれなくなってくるので、そうならないようメンテナンスしケガを防ぎます。また整骨院等でメンテナンスをしてもらう方法も有効です。
◉ プレー時のフォームの問題
体に負荷のかかるような無理なフォームでプレーをすると、ケガにつながるケースが多くなります。ケガまで行かなくても、選手のパフォーマンスが100%発揮されなくなることも考えられます。
運動効率の良いフォームを身につけることは、ケガのリスクを減らしパフォーマンスを上げることにもつかがります。
◉ 疲労骨折に注意する
疲労骨折は、慢性的な疲労の蓄積で骨組織が損傷を受け骨折してしまうことです。
疲労骨折は足の骨に多く原因は足への過度な負担によるもので、野球の場合は練習でランニングをすることが多いためそれが原因になるケースが多いです。
足への負担を減らすためには、
≪同じ足に負担がかかることを減らす≫
「シャトルラン」のような切り返しが必要なランニングで同じ足ばかり使って踏ん張ると、その足ばかりに負担がかかり疲労骨折のリスクを高めることになります。
両方の足をバランスよく使うことを意識し、極力同一方向のランニングにならないよう注意します。例えば、回った数と同じだけ反対方向のランニングをする というような感じです。
≪摩耗していないシューズで走る≫
摩耗しているシューズでランニングを行なうと、クッション性やグリップ性が少なくなり足に負担をかけることになります。この負担が積み上がってくると、疲労骨折につながる可能性が高くなります。
🥎 野球とは関係ない(日常生活 等)ときのケガを防ぐ
野球に関係ない事故などによるケガ(外傷)は、注意できても100%防ぐのは難しいです。
例えば交通事故は自分がいくら注意していても「もらってしまう」可能性があります。学校生活の中で転倒し捻挫ということも考えられます。完全に防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、出来る限りケガを避けるよう選手には日常生活の中で「避けられるケガのリスク」はできる限り避ける意識を持って生活するよう伝え、共有します。(コントロールできることに集中し努力する)
🥎 1年生のケガ・故障を防ぐ
特に1年生は 高校野球を始めて日が浅い・体が十分にできていない 等あり、いきなり他部員と同じように練習に入っていくとケガ・故障につながる可能性が高いので注意が必要です。
特に入学から夏の新チームになるまでの間は、練習の中での動き・役割はまだわからないことも多いので注意します。
● ファールボール処理・用具片づけ 等に注意が行き、
打球が飛んでくることに気がつかずに事故が発生してしまう。
● 技量にあわない練習方法を行なったため
(NPBや大学・社会人などの練習方法)ケガ・故障をしてしまう。
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— 工藤 (@kud1021) August 30, 2023
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