本の世界に寄りかかって…空を見上げて。
午前中の仕事から解放されて
お昼休みに入った途端に
私は、真向かいの図書館へ、急いで足を運ぶ。
図書館のエントランスの自動ドアが、開いた瞬間に
その安堵感に、思わずほっとしてしまう。
読もうと思っていた本の棚の所へ、軽やかに歩みを進める。
職場ではあんなに、身体が重かったのに…不思議。
その本を胸に抱きしめて、手続きを済ませたら
図書館のバルコニーへ…
椅子に座り、空を見上げる。
青く澄み渡ったBlueskyと綿飴の雲が、私の目前に広がっている。
本の世界と青い空は、物語への道案内だったりするその瞬間を、いつも胸に抱きしめていたい…そう思った。
『さよならジャバウォック』 伊坂幸太郎
(本屋大賞2026ノミネート作品)
☘️あらすじ
物語の舞台は、どこか現実と地続きでありながら、少しだけ歪んだ世界。
「ジャバウォック」と呼ばれる存在。
それは怪物なのか、象徴なのか、それとも人の内面に潜む“何か”なのか。
物語は、一見すると無関係に思える人々の視点を行き来しながら進んでいく。
日常の延長にある違和感、小さな選択の積み重ね、そして誰かの過去と現在が、静かに絡み合っていく。
やがて浮かび上がるのは、「ジャバウォック」との対峙。
それは単なる敵ではなく、逃げられないもの、向き合わざるを得ないものとして描かれていく。
伊坂幸太郎らしい軽やかな会話と伏線が散りばめられ、読み進めるうちに点と点が線へと変わる感覚が心地よい一作。
☘️この本への思いを感想に代えて
この物語を読み終えたあと
静かに胸に残ったのは「さよなら」という言葉でした。
でもそれは、誰かとの別れというよりも、もっと内側にあるもの…
たとえば、忘れたいのに忘れられない過去や、ふとした瞬間に顔を出す不安や迷い。
そんな、自分の中にある“何か”に向けた言葉のように感じられたんです。
日々を過ごしていると、理由ははっきりしないけれど、少しだけ気持ちが沈む日ってありませんか?
あるいは、もう気にしていないはずの出来事なのに、ふとした拍子に思い出してしまうこと。
この作品に登場する「ジャバウォック」は、そういう目には見えないけれど確かに存在するものの象徴のように思えました。
そして印象的なのは、それを“完全に消し去る”物語ではない、ということ。
無理に乗り越えようとしなくてもいい。
ただ少し距離を取ったり、「さよなら」と言って手放すこともひとつの選択なんだと、優しく教えてくれるようでした。
伊坂幸太郎らしい軽やかな会話や構成の中に、こうした静かなテーマが溶け込んでいて、読んでいる間は心地よく、それでいて読み終えたあとにじんわりと余韻が広がります。
もしかしたらこの物語は、読む人それぞれにとっての「ジャバウォック」をそっと映し出す鏡のようなものなのかもしれません。
この一冊は、無理に答えを出すのではなく、ただ寄り添ってくれる…そんな存在になってくれる気がします。

あなたの元にも
素敵な本との出会いが訪れますように…
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今後も、私らしいnoteを、みなさんにお届けしたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و♪