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夜明け前の雨音と空の色…その匂い。

コンクリートに打ちつける雨音が
妙に耳に届いて、目を覚ます。

まだ夜明け前の静まり返った空間に
その雨の降る音は
静かだけど、妙な存在感を放ち
心の中にまで入り込んでくる。

雨の雫が、どこに当たっているかで
発する音が、違って聴こえる…

布団の中で、目を閉じたまま聴く雨音は
なぜか心を落ち着かせてくれるから不思議だ。

車が走行して、水飛沫をあげる音が時折混じる。

かなり激しく降っているみたいだ。

でも、家の中で、布団に包まって聴く雨の音は
守られている…という感覚からか
なんだか安心するシチュエーションで
音楽のBGMより、少しだけ迫力があって好き。

寝返りを打つと
また違ったリズムに聴こえてくる雨の音。

さっきより少し、降り方が弱まった…?
重かった瞼が、不意に軽くなる。


少しだけ起き上がって、枕を背もたれにし
カーテンからそっと空を覗いてみた。


雨が降っている空でも、今日は
少しだけ明るい灰色の淡い光を伴って
上空に広がっている。

寝起きのぼんやりした頭では
まだ、何も考えられないけれど
ただぼんやりと
雨の降る景色と灰色の空を見つめるだけなら
飽きることなく
続けられそうな気配が寝室に静かに漂う。


時計は、朝の5時を示している…

なんとなく珈琲を飲みたくなって
キッチンへ向かう。

今日は休日だから
雨の音を聴きながら、ゆっくり過ごしたい…

ケトルの口から沸いた
お湯の湯気をぼんやり見つめながら
そう思ってみた。

ドリップ珈琲をゆっくりと淹れて
外から聴こえてくる
ポタ…ポタッ…という雨音を聴きながら
香りを楽しむ。

今日はちょっと、甘くして、ミルクも入れて…

熱々のカフェオレを私好みに仕上げていく。


カップを両手に包み込んで、
そっと窓を開けてみる。

雨の匂いの中に、
木々や草、土やコンクリートの
濃く立ち込めた気配が含まれていて

いつもと同じ空間のはずなのに
雨の日の空気は
その時々で、色んな表情を持っている。

カフェオレの湯気が外へと吸い込まれていく…

それを遮るように、ゴクリと飲んでみる。

甘さとミルクが
香ばしい珈琲の深い味わいと混ざりあって
鼻から抜ける香りが
雨の匂いと共に、身体に浸透していく。

雨はかなり弱まってきた…

雨と外の空気が、少しの風と共に
頬を柔らかく撫でていく。

ぼんやりと外の世界と繋がっていると
たまに、心の中が「無…」になったりする。

それぐらいに、
雨の日の空模様とそれを取り巻く外界の空気は
私が思う以上に
幻想的な世界を作り上げていることに気付く。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
雨の日に感じる癒しが
あなたの心にもそっと訪れますように…



I want to heal you with my words.
Rie_note☘️







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