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チョン・セラン初の掌篇小説集

韓国ドラマを見るようになって、まずはハングルに、そして韓国ドラマに出てくる詩集、さらに小説に関心が向き始めました。

日本の地方都市でも韓国の都市と姉妹提携することが多くなってきて、小さな県の図書館にも韓国作品の翻訳本が蔵書になります。翻訳は値が張るので図書館本を利用できることは、年金生活者には助かります。

昨夜読み終えたのは、韓国でも作品が映像化される、人気の若手作家の作品です。

仕事はぼちぼちで、海外旅行なんて行けないけれど、ルームメイトと乾杯する小さなテラスはある──『フィフティ・ピープル』のチョン・セランが、明るい未来が見えない世界だからこそ、ささやかな希望を失わずに生きる人々をおかしみをもって描く、掌篇小説集。

Amazon内容紹介

原題「아라의 소설」(アラの小説)は、20の短編と2つの詩から構成され
タイトルにもある「アラ」が主人公として何度も出てくる作品が、心に残ります。

それは著者が今を生きる韓国の現代像をこの「アラ」に投影しているように思えるからです。

地方で掛け持ちしながら働くアルバイト、世の中への不信から恋愛小説が書けない小説家、性被害、女性差別、そして社会の不条理を黙っていられない小説家、周囲の人とささやかな優しさを分かち合う人、美しいもの、醜いものの基準が高く、持続可能な社会を目指す若者として描かれているのです。

また作品によっては韓国もコロナの強い影響を受けた時期に書かれたものもあり、国の違いはあれど、大きな被害を受けたことがうかがえます。

掌編という、とにかく短い作品ばかりが収められているので、読み始めるとあっという間に読み終えます。

韓国文学は今ひとつと思われる方もNetflixで映像化された「保健室のアン・ウニョン先生」をご覧になって、興味を持っていただくのもいいかなと思います。

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