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記憶が飛んだ日

【ある日の記憶】諫早・杵の川の蔵開きから始まった、記憶喪失に至るまでの長い一日

お酒好きにとって、あの賑やかな空気と搾りたての美酒は格別のものです。しかし、楽しさのあまり一線を越えると、人間の脳は信じられないような「空白の時間」を作り出すことがあります。

これは、職場のメンバーと長崎県諫早市の銘醸「杵の川(きのかわ)」の蔵開きへ行き、凄まじい記憶のワープを体験した、ある日のリアルな記録です。

始まりは西諫早から。杵の川での至福の時間

その日は絶好の行楽日和でした。職場のメンバーで「杵の川の蔵開きに行こう」という話になり、私たちはJRに乗って長崎駅から西諫早駅へと向かいました。駅からはタクシーに乗り込み、期待に胸を膨らませながら蔵元へと直行します。

会場に到着すると、すでにたくさんの人で大賑わい。私たちはなんとか場所を確保するため、ひっくり返したプラスチックのビールケースを椅子代わりにして陣取りました。

ここからは、お楽しみの時間がスタートです。

木の香りが心地いい升(ます)を受け取り、並々と注がれた日本酒でまずは乾杯。

【会場を彩る絶品おつまみ】

香ばしい匂いの「焼き鳥」

贅沢な「うなぎ串」

手軽につまめる「スナック菓子」

などなど

屋台から漂う最高の匂いを肴に、ひたすら升酒をおかわりしては乾杯を繰り返しました。最高の仲間と、最高の地酒。楽しくないわけがありません。あっという間に時間は過ぎ、気がつけば辺りは夕方近くに。「そろそろ帰ろうか」と片付けを始めたところまでは、はっきりと覚えているのです。

――そう、楽しかった記憶は、本当にここまででした。

気づけば長崎駅。失われた「移動の記憶」

次に私の意識が戻ったとき、目の前に広がっていたのは西諫早の風景ではありませんでした。

なんと、そこは長崎駅。しかも、駅の立ち飲み屋の近くで、私たちはまだ飲んでいたのです。

西諫早駅からどうやって電車に乗ったのか。切符は誰が買ったのか。そもそもどうやって長崎駅まで移動してきたのか。その道中の記憶が、文字通り「丸ごと一滴」も残っていません。お酒の力で脳の記憶スイッチが完全にオフになっていたようです。

団地での3次会と、強制終了

長崎駅で正気に戻ったのも束の間、お酒の勢いはまだ止まりませんでした。

次に記憶が繋がったのは、職場の近くにある、友人が借りている団地の一室。どうやらそこで「3次会」が始まっていたようです。

車窓の景色も移動の記憶もないまま、舞台は一気に宅飲みへ。私はベロンベロンになりながらも、後輩にお金を渡して「ちょっと買い出しに行ってきて!」と頼んだことだけはおぼろげに覚えています。

しかし、限界はすぐにやってきました。

メンバー全員が泥酔状態。部屋のあちこちで雑魚寝が始まり、私もそのまま団地の床で深い眠りに落ちてしまいました。

「……ハッ!」と目が覚めたときには、すでに外は真っ暗な夜。

時計を見て青ざめ、急いで荷物をまとめてタクシーを拾い、命からがら家に帰り着きました。

結論:お酒は楽しく適量に

諫早の「杵の川」の美味しいお酒が引き起こした、激しい記憶のワープ現象。

仲間との最高の思い出……になるはずが、半分以上が「空白の思い出」になってしまった、お酒の恐ろしさを知る一日でした。

楽しい蔵開きですが、やはり結論はこれに尽きます。

「飲みすぎは良くない。お酒には飲まれず、適量を」

しかし、あの空間こそ「賑わい」だと思います。杵の川さん、いつもありがとう。

(終わり)

6人くらいで行ったんですが、私含め半分は潰れました。介護してくれた同僚には頭が上がりません。

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