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七英雄の連携のスキマに割り込んでみる自由研究【ロマサガ2R、リベサガ】

どうも。bankenninでございます。
引き続きご愛読いただいている方はありがとうございます。

今回は上記リンク先でしれっと話題に上げていた単発記事の話です。
サムネイルはコラ画像でもなんでもなく、実機で引き起こせる再現可能な現象ということで、それを判明した範囲で紹介できればと思います。


1_きっかけ

最初のきっかけは筆者の縛りプレイ中にて起こったこちらです。

問題のシーンは再生時間13:13頃。
連携技「流し召雷」の間に割り込んでジェシカが行動できている、という現象を目の当たりにしたことです。

なお、必ず7連携になるとも限らず、実は途中で順番に割り込んで連携を途切れさせることも可能。

サガ用語辞典 Wiki* 【サイコくしテンプポセイドンマリオソウル赤竜波】の項目より抜粋

この割り込み現象自体はwikiwikiの記事にもある既知の存在なのですが、それがどういう条件で発生しているのかよくわからなかったことと、発生条件を詳しく述べている記事や動画などが見当たらなかったことを受けて、noteでまとめてみようかなと筆を執っております。

2_考察開始

・プレイ環境

PS5版、ゲームバージョンはv1.1.0。
過去に連載記事を上げた時のそれと環境は一緒です。

この後の考察の結果を踏まえると、おそらくsteam版やSwitch版でも発生すると思われます。

・どこから調べよう?

とはいえどこを取っ掛かりにするかが問題です。

真っ先に容疑が掛かるのは、ジェシカがクイックターン持ちであること。
瞬速の矢などのファストトリックでは確認できていないので、クイックターン特有の問題と疑うのが筋でしょう。

そもそもクイックターンというアビリティの「厳密な効果」をよく知らないなという気付きに思い至ります。まぁこんな確率発動するうえに行動順序に関わるアビリティは使いにくくて仕方ないですからね。知らず知らずのうちに敬遠してきており、クイックターンの解明が先決だと考えます。

一方で、こんな興味深い記事がありました。

クイックターンではなく先手必勝についての考察記事ですが、アビリティセット者の行動速度に大きな補正を掛けることで見かけ上、最速行動っぽく見せているようです。
仮説の域を出ませんが「クイックターンにも当てはまるのでは?」というのが調査のとっかかりになりそうだ、ということで始めていきます。

3_行動速度概論

・行動速度とは?

クイックターンの深堀をする前に、そもそも行動速度とは何でしょうか。
わかっているつもりという思い込みはこの手の研究・考察では厳禁ですので、一つずつ確かめていきましょう。

行動速度として装備画面で表示される。計算方法は簡単で、素早さから装備重量を単純減算すればよく、結果的にマイナスになる場合もある。

サガ用語辞典 Wiki* 【行動速度】の項目より抜粋

要するに「行動速度=素早さ−装備重量」で求めることができますよ、と。
シンプルで非常に助かります。

直近の縛りプレイでのキャプチャより。

ジェシカの素早さはラバーソウルの補正込みで15、装備重量が4。
よって行動速度は「15 - 4 = 11」となると言っているようです。
わかりやすいですね。

・陣形の補正について

素早さ2段階アップ。

今回は龍陣という素早さが2段階補正が掛かる状況でした。他にもチャームドライブの真ん中とか、飛苦無の先頭とかでも2段階補正になりますかね。

ともあれ行動速度11の人間が先頭に立つとどれだけ素早さが上がってるのかはわかっていないと話が進みません。
ということで、ダメージ計算機のお世話になりつつ、行動速度の影響を受ける体術を使用してどれだけ速度が上がっているのか調べたいと思います。

ここからは検証用のデータを引っ張り出して、実機で確認していきます。
まず、以下のステータスのゲオルグさんを用意します。

全スキルMAXまでもうちょいなら頑張りなさいよ。

腕力:26、行動速度:11、器用さ:13、体術レベル:100というステータスです。
これでマシンガンジャブを体術・火が弱点ではない相手に打ち込みます。
マシンガンジャブの一発一発は乱数による揺らぎがありませんからね。

ただし龍陣の先頭は素早さだけでなく、近接攻撃にも補正が乗ります。
(アマゾンストライクの先頭とかも該当。)
素早さだけに補正が掛かる陣形とも比較しながら、行動速度の上り幅を慎重に測っていきましょう。

これはフリーファイトで打ち込んだ図。
これはチャームドライブ真ん中で打ち込んだ図、素早さに補正。
これは龍陣の先頭で打ち込んだ図、近接攻撃と素早さに補正。

並べると次の通り
       補正なし : 1,628点
    素早さ補正のみ : 1,770点
 近接攻撃と素早さ補正 : 1,947点

行動速度は11だったわけですが、この行動速度をどこまで上げたらぴったりダメージ1,770点になるのか調べていくわけです。
で、調べてみると行動速度:15と導き出されます。

よって、動画中のジェシカは
 ・龍陣の影響があるときは、行動速度:15
 ・龍陣の影響がないフリーファイトのときは、行動速度:11
だったらしいことがわかります。

・行動速度と実際の行動順の関係

行動順は、基本的に行動速度が8差までなら逆転する可能性があり、9以上離れていると逆転しなくなる。

サガ用語辞典 Wiki* 【行動速度】の項目より抜粋

動画内でのジェシカの行動速度が分かったところで、次に気になるのが実際の行動順の話です。wikiの本文からも抜粋しましたが、9以上乖離があると逆転しなくなるそうです。
では差が0~8のときはどれぐらい偏るのか。

今回はこんなデータを用意してみました。

これは行動速度を3まで下げた最終皇帝。
これは行動速度を3まで下げたアンドロマケーさん。

最終皇帝(女)の素の素早さがトップタイの25ということもあって、これ以上下げるのがなかなかに面倒くさいので、いったんここを基準にします。
実際はアンドロマケーの行動速度を固定にしておき、最終皇帝(女)の装備をカスタマイズして、行動速度4、5、6……というのをセットします。

検証場所としてもお手頃なアバロン下水道。

検証方法ですが、
 ・雑魚はマッドバイターで狂戦士を付与しておいて動きを止める(安全)
 ・最終皇帝もアンドロマケーもずっと「防御」を選択する
 ・最終皇帝とアンドロマケー、どっちが先に動いたかをカウントする
というシンプルな方法です。
狂戦士で動きを止めた雑魚モンスターもタイムライン上に存在していますが、これの位置は無視するものとします。

その計測結果がこちらです。

最終皇帝の行動速度:11のときだけ300回計測しています。

体感ですが、差が0~1のときはほぼトントン。2も離れると結構食い違うなという印象です。
あと差が8離れた時、アンドロマケーも先行できるようですが1%ぐらいの確率しかないということでこれもwikiの記述通りのようです。

で、これを踏まえて、次のようなデータでも検証しました。

今度は行動速度:21にした最終皇帝(女)
いわゆる最終装備の形にそろえたエンリケさんが行動速度:21。

基準を3だけでなく、通常のプレイヤーが最終装備として揃えそうな域での行動速度でも念のため計測しておこうという主旨です。敢えて行動速度を落としてプレイすることは皆無ですしね。

このデータでもってアバロン下水道に潜って同じことを行いましたが、偶然なのか必然なのか、興味深い結果が得られました。

これも最終皇帝の行動速度:29のときだけ300回計測しています。

最終皇帝の行動速度が29のとき、差は8。エンリケにも先行できる可能性があるはずなのですが、観測できなかったんですよね。
wikiでは「基本的に行動速度が8差までなら逆転する可能性があり」という言い回しであるため、別に間違ってはいません。むしろ気にしているのは「お互いの行動速度の値がそもそも高いと、差が8では絶対に逆転できない」という現象があるかもしれないという事実です。

それ以外の箇所はまあ順当に「行動速度が1でも高い方が如実に先行しやすくなる」という事実ですね。最終皇帝の行動速度25と26のときの結果が同一なのがモヤっとしますが、試行回数を増やせば解消するかもしれません。

というわけで、行動速度に関するお話はいったんここまでにします。
重要なのは
 ・両者の行動速度が1でもズレると、先手を取れる確率に影響する。
 ・両者の行動速度が8or9以上ズレると、逆転しなくなる。
と言う2点です。

4_クイックターン概論

・クイックターンとは?

帝国軽装歩兵(女)保有のアビリティ。

ゲーム中の表記は「70%の確率でターンの最速行動となる。」だそうです。
わかるようでわからない説明ですね。

検証しようにも何かしら仮定が欲しいところですので、先手必勝アビリティの検証レポートから調査方針を固めることにしました。

「行動速度1+先手必勝あり」のキャラと「行動速度22」のキャラでは先手を取った回数はどちらも近い数字になったので、「一定の倍率」はざっくり22前後ではないかと思われます。

「【ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン】「先手必勝」は必ず先手が取れるアビリティではなかった!?性能について検証してみました。【Ver1.0.2】」より抜粋

クイックターンも先手必勝と同類のアビリティであるならば、行動速度に一定の倍率を乗算しているだけだと見なせます。この値さえ見積もれれば、ジェシカが七英雄の連携に割り込んだ時の行動速度は実際どれくらいだったのかが判明するでしょう。

とはいえ、素早さ25の最終皇帝で作れる行動速度は装備品とアビリティに頼るだけだと精々39が限界のはずで、そこに陣形効果を考慮してもたかが知れています。

これにジャイアントキラーの補正を足すと行動速度:39になる。

仮にクイックターンの補正倍率が22倍だとすると、行動速度:3のキャラですら挙動を正しく見積もることが難しくなってしまいます。

もっとクイックターンを持っていない側のキャラクタの行動速度を弄れないかな……と思っていたところ、そういえば都合のいいものがありました。

ドレッドクィーン第二形態を速攻撃破するときによく使われるアレ。

そうです、竜脈です。重ね掛けにより素早さ:100までの検証が可能です。
どうせ検証中は「防御」しかしないのも都合が良いですね。

これならばクイックターンに行動速度乗算補正が掛かっているなら、行動速度:4~5ぐらいのキャラクターにクイックターンを持たせることで龍脈重ね掛け人といい勝負ができるはずです。

・補正値を調査する

というわけで、用意したのがこちらです。

元が鈍足なゲオルグさん、行動速度:4にされる。
これにHP自動回復ぐらいは足しておきます。
メンバから外せない最終皇帝の行動速度はキリよくしておきます。
こういう検証ではBP非消費もたいへん助かります。

検証方法は基本的に同じで、
 ・雑魚はマッドバイターで狂戦士を付与しておいて動きを止める(安全)
 ・最終皇帝が「竜脈」を規定回数使用する。
 ・ゲオルグはずっと「防御」を選択する。
 ・「竜脈」を使い終わった最終皇帝も以後「防御」を選択する。
 ・カウントするのは最終皇帝が「防御」を使い始めてから。
という方法です。
要するに竜脈で素早さが上がり切るまでカウントしないだけです。

これは竜脈を積んでいるだけの最終皇帝の図。

で、その結果が次の通りです。

QT = クイックターンの略。クイックタイムの略ではない。

「行動速度:4のキャラクターが低確率ながら行動速度:50のキャラクターに先手を取れている」というのは重要な発見です。倍率補正が22倍というのはクイックターンに当てはまらないのはわかりましたが、クイックターンも行動速度にいくらかの倍率補正を掛けているのは間違いなさそうです。

もっと細かく調べていきましょう。

竜脈の重ね掛け値をちょっとずつズラして100ターンずつ防御してました。

行動速度概論で書きましたが、
 ・両者の行動速度が1でもズレると、先手を取れる確率に影響する。
 ・両者の行動速度が8or9以上ズレると、逆転しなくなる。
という法則を当てはめるとそれぞれ次のようになったと考えるべきです。

 行動速度:4がクイックターンを発動 → 行動速度: 約43~44
 行動速度:5がクイックターンを発動 → 行動速度: 約53~54
 行動速度:6がクイックターンを発動 → 行動速度: 約67~68
 行動速度:7がクイックターンを発動 → 行動速度: 約77~78

付け加えると、龍脈を限界まで積んで行動速度:100にした最終皇帝では、行動速度:11のクイックターン持ちゲオルグにはちょうど3割しか先手が取れませんでした。クイックターンが発動したと思しきターンではすべて先手が取られたわけです。

このことからクイックターンでの行動速度上限はほぼ無いものと見て良さそうです。少なくとも108以上の行動速度をたたき出すことも出来そうです。
そしてこの補正値は「約10.8倍」ではないかと見積もれます。

・タイムライン上の表示の話

竜脈を重ねていて、ちょっと気になることがありました。
落書きを描きましたのでご覧ください。

ラクガキその1、とあるターン。
ラクガキその2、とあるターンが進んでゲオルグの手番。
ラクガキその3、次のターンになりました。

七英雄の連携でも同じように割り込んできているような気がしますね?
連携のときだけは無茶な行動速度で動いてくる、と。

つまるところ。
・行動速度だけが変わった場合は次のターン開始時にそのときの行動速度で処理され、タイムライン上に表示および反映される
・陣形が変わった場合は即座に次のターンのタイムライン上に表示される

ここで大事なのは、元の動画でのジェシカが連携のスキマに割り込んだ際、問題のターン開始時はフリーファイトで処理されたということです。

流し斬りは全員見切りを覚えているので、サラマンダー:アウが倒れたのは前のターンとわかる。

よって、行動速度:11のクイックターン≒行動速度:118であれば割り込めるチャンスがありそうだということです。

おっと話が少し先に進みすぎました。
ここまでの話を総括するとクイックターンの効果は
「70%の確率で発動し、次ターン開始時の行動順決定の際に行動速度10.8倍で処理する。」という方が適切でしょうか。

5_再現検証

・実際に確かめてみた

ここまで分かればあとは七英雄と対峙して検証するのみです。
ゲオルグの行動速度を11、陣形をフリーファイトにして試してみました。
その結果がこちらです。

割り込みを確認。
サイコシュトロームでも割りこめました。3連携の方でもいけました。

なお行動速度:10でのクイックターンでも割り込みを確認しています。
行動速度:10の10.8倍は108、行動速度:11の10.8倍は118ですから、
連携時の七英雄の行動速度もこの範囲に収まっていると推測できます。

・まとめ

行動速度:11より行動速度:10の方が割り込みやすかったように思うので、
連携時の七英雄の行動速度は110~112程度だと推測できます。

6_余談:七英雄の挙動そのものについて

・連携解禁後の動き方

七連携後から七英雄の行動パターンが変わるのは有名な話ですが、
あまり知られていないというか、明文化されていないように思う現象がありました。
それは連携をしてこない4回行動時のタイムラインです。

連携してこない時は胸をなでおろしがちだが……。

検証のため、数百ターンほど何もせずにターンを回していたんですが。
 ロックブーケ+ノエル+スービエ+ボクオーン
 ノエル+ロックブーケ+スービエ+ボクオーン
 ロックブーケ+ノエル+スービエ+ダンターグ
 ノエル+ロックブーケ+スービエ+ダンターグ

連携してこないターンはこの組み合わせ・順番でしか動いてこないのです。
言い換えると、連携してこないときはワグナスとクジンシーが絶対にタイムラインに出てきません。なんてこった。

「ノエルとスービエが同一タイムラインにいるときは炎の壁しないとなぁ」とか思っていましたが、ほぼ全ターンが該当しますね……。
(一応、サイコシュトロームのターンだけノエルが出てこないことがある)

・流し召雷 or サイコシュトローム?

二人連携技の決定について。どうもターン終了時に決めている模様です。

注意マークが2つの時と、
注意マークが1つの時がある。これはタイムライン6つパターンだが、5つでも同じ。

もっと厳密に言うと、冥地相による回復描写が挟まっているタイミングでもう確定しているらしいです。

七英雄の行動アイコンが5つのとき、注意マーク2つでサイコシュトローム
注意マーク1つなら流し召雷になる、というのがわかるようです。

……いや、このタイミングで分かっても仕方ないんですけどね。

・スキマに割り込んでいる最中に連携を打つと?

技名だけ見るとコラ画像みたい。

1:連携のスキマにクイックターンで割り込んでいる
2:クイックターン実行者が連携技を使用する
3:味方の連携で七英雄を撃破しない

という条件を満たすとサムネイルに使った画像みたいな状況になります。
ダメージが跳ね上がるとかそういうことはなく、見かけだけのようです。

連携以外のアクションを行うと上記の場合「サイコシュトローム」という表記に戻るようです。これは元の動画でもそうでしたね。

別のシーンですが、「ロザリオロザリオシュトローム」ができた時の動画をアップしておきましたので、よろしければご覧ください。

7_総括

・結局、連携のスキマに割り込める条件は何?

行動速度10か行動速度11のクイックターンなら現実的な確率で割り込めるようです。

クイックターンなしでも
・熱風や活殺獣神衝で七英雄の素早さを下げておいて、
・竜脈を重ねたキャラであれば、割り込めるんじゃ?
という予想は立ちます。
七英雄の連携も現在の行動速度に乗算しているパターンの場合、実際どれぐらいの行動速度のキャラクタを作ればいいのかは不明であるため、興味がある方は是非調べてみてください。
ヴォーテクスが来ないことをお祈りしながら

・実は見かけ上11連携ができる?

筆者はまだ確認できていないのですが、七連携:サイコくしのスキマにも割り込めたとしましょう。サイコバインドとくし刺しの間に割り込んで味方の5連携を叩き込み、かつ七英雄を撃破しなければ「〇〇〇(味方5連携)+くしテンプポセイドンマリオソウル赤竜波(残り6連携)」とかいうトンチキな技名表示を拝むこともできるんじゃないんでしょうか。最大で2530文字ぐらい増えそうですね。

<2026/07/07追記>
「味方側の連携文字数って25文字ではなく30文字が最大では?」
と思い直したのでしれっと修正しておきます。
もし狙うのであればギャラクシィ、ダイアモンドダスト、プロミネンス斬などが該当するはずです。

36文字の連携技。
うっかりブレードロールが混ざりましたが、37文字の8連携技。目指せ、49文字11連携技。

いずれにしても筆者はやる予定がありませんので、こちらも興味のある方は是非挑戦ください。

以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に、参考リンク先の作者・筆者の方々におかれましては貴重な情報に感謝申し上げます。

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