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書評 徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男 看板に(ちょっと)偽りあり

五十路のおじさん、ばっどです。

徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男
木村元彦

木村氏の著書「労組日本プロ野球選手会をつくった男たち」を読んで、感銘を受けたので、次に読む著書を探していたところ出逢ったのが今回の紹介本。
(4月14日に今西氏が逝去されていた流れで、新聞コラムで紹介されていた)

今西氏は広島出身。サンフレッチェ広島の立上げに大きな功績があった方。広島での選手~指導者~クラブ運営、協会技術委員のところまでは、まぁ「めっちゃエエ話」である。

で、問題はその後。
その徳を乞われてFC岐阜の社長になられるのだが、ここからの話がエグイのである。
他所から来たから地域事情がわからない。地域の有力者の知己もない。直接触れ合うクラブスタッフは氏の人徳についてきてくれるが、行政は完全塩対応。
何と最後はリーグのライセンス事務局と行政が寄ってたかって足を引っ張ると、個人保証になっているクラブの借金をおっ被せたままクラブから放り出してしまうのである!!!
扱いはむろん功労者としてではなく、かといってただの馘でもなく、徹底的に縁を切る、追い出すという体の処遇なのである。ありえん。。

そしてお話の真骨頂はここから!
著者の木村氏は取材により情報を集め、当時のライセンス事務局の責任者に対決的取材を挑むのである!
勝ち目があると思ったわけではないと思う。それでも当たらないと、そしてその成果を公にしないと、おさまらなかったのだろう。
見方を変えると「やいこしい人」。だが共感できる。
悪い奴を放っておいてエエわけがないのである。

その後今西氏の(岐阜でしょわされた)借金がどうなったかはわからんのだが、まぁすごい本を読んでしまった感。

今、会社でいろんな問題を見ながら仕事してるけど、木村氏くらい悪い奴にガッツリ嚙みつくことが人生で叶うのであろうか?
会社辞めるまでに刺しやりたい人は一人いて、悪事?の尻尾は掴んでいるのだが立場的にもどうしたらええのか悩み中。
考えさせられる本ではありました。

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