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今の佐野元春の集大成的ライブ!45thツアー最終日に行ってきた。

追加公演が決まってやっとチケットが取れた本ツアー!どんなに待ち侘びてきたことか。

というわけで、今日は有明・東京ガーデンシアターへ。

オープニングに、なぜか元NHKの武田真一アナがファン代表でステージに登壇して、ファンとしてのメッセージを読み上げてライブがスタート。

3/21はデビューシングル「アンジェリーナ」のリリース日ということで、ステージ上のモニターにはデビュー当初からアルバムリリースを軸に今に至るまでのビジュアルが佐野さんのポエトリーリーディングとともに映し出される。ここで大好きな「リアルな現実 本気の現実」が流れて感激。「寝てもウィル、覚めてもウィル。彼女はウィルに夢中」シングルレコードで聴くのが気に入って、ドーナツ版に何度も針を落としてた曲。

そしてバンドメンバーと佐野さんがステージに立ち、いよいよライブがスタート。

「君を想えば」「Youngbloods」「つまらない大人にはなりたくない」と立て続けにNew Recordingした名曲が続く中、佐野元春の詞が自分の血となり肉となっていることを改めて実感。「つまらない大人には〜」に至っては、自分にとっての座右の銘といっても過言じゃない。

そんなことを思っていたら流れ出したのが「JUJU」。リズミカルなポップナンバーなのに、いろいろな思い出が重なってしまい苦しくなった。「世界はいつも君を振り向かずにすっと通り過ぎていくだけさ。君がいない」

ライブ前半はNew RecordingアルバムHAYABUSA JET1&2からの曲で構成。「太陽」からの「レインガール」ほか、曲の魅力を取り上げたらキリがないが、これらの聴いていると自分の半生を振り返っているような感覚に陥った。

佐野元春の音楽は不思議で、自分にとっては能動的に手にして聴いていたという感覚があまりなく、気がつくといつの間にか自分の一部になっているような感覚なのだ。もちろん自身が選んで能動的に聴いてきたのだけど、気づくと自分の中に染み込んでいるというか、身体の一部になっているような気がする。超個人的な感覚だが、佐野元春とTHE YELLOW MONKEYの音楽には自分にとってそういった浸透性があるようだ。話が逸れたが、そんなことを思わずにはいられなかったので記録しておく。

「ずっと変わらない」とか逆に「変わり続けている」とアーティストは多々いる。でも佐野元春はちょっと違って、新陳代謝を繰り返しているアーティストなのではないかと感じた。彼によって生み出され、さらにリブートた曲を聴いていると、どこを斬っても佐野元春なのに、斬り口がみんな違う。要はいつも新しさを感じさせてくれる。そんな彼ならではの力を改めて思い知らされた気がする。

休憩時間には10分程度のインタビュー映像が流れ、ステージバックのモニターには、冬の山中湖畔で愛犬ゾーイとともにリラックスした佐野さんの様子が映し出された。素朴で愛嬌もあり、愛犬をこよなく愛する佐野さんも魅力的。

ライブ後半は近年の曲を中心としたセットリストが展開。「愛が分母」「純恋(すみれ)」で盛り上がり、ふたたび「新しい世界」「スウィート16」と懐かしい曲が続く。その後のMCで前出の「アンジェリーナ」のリリース日である旨のエピソードを語り「アンジェリーナ」ではなく、まさかの「Someday」を披露。自分はライブで「Someday」を聴くのが初めてで、とにかく感慨深かった。続いたのは「明日への誓い」そして「約束の橋」で本編が締めくくられた。

これだけでも胸がいっぱいになったが、アンコールでは「スターダストキッズ」「悲しきレディオ」そして「アンジェリーナ」と、誰もが愛する初期の曲を駆け抜けるように披露。こうしてアンコールは締めくくられた。

45周年ツアーの追加公演、しかも最終日ということで、これまでの集大成的なライブとなったこの日。歌った曲数は全32曲。

最後のMCでは、45年を振り返って好きなようにやれてきたことの感謝を告げ「でもそれはあたりまえじゃないのかもしれない」と続けた。「今、世界中のあちこちで自由とは何か、デモクラシーとは何か、いろんな意見が飛び交っている。今、世界で起こっていることを思えば、とても悲しい現実がある」と世界の現状を憂慮しながらも、「オーディエンスの皆さんがこうやってここにいてくれることは、僕にとってとても心強いです。これからもミュージシャンとして今まで通り楽しく最前線でやっていきたいと思います」と語る佐野さん。「最前線」と口にしてくれたことがうれしい。

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