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『俺がキューピットじゃん』と笑った夜

完璧な正三角形のなかで

​19歳の夏、僕の視界はいつも、バイト先の先輩と、彼女と、B’zのサウンドで満たされていた。
中学時代に野球部で一緒だった、一つ年上の先輩。そして、僕が先に働いていたバイト先で知り合った彼女。
​先輩が同じバイト先に入ってきたとき、僕は仲の良かった彼女を紹介した。
それから1年、僕たちは最高の3人組だった。
バイトが終われば、夜の街をあてもなくドライブする。車内にはいつも、二人が好きなB’zがBGMとして流れていた。
当時は歌ったりすることもなく、ただその心地よいメロディに身を委ね、とりとめもない話を繰り返していた。一番年下の僕はいつも、二人が交互に握るハンドルの、隣か後ろに座るのが定位置だった。
​この関係が壊れることなんて、微塵も考えていなかった。ただ、この時間がずっと続けばいいと、甘やかな受動性のなかに身を置いていた。
1年くらいはこの関係が続いていただろうか。

​境界線が引き直されたテーブル

​その夜、いつも通り入ったファミレス。
席に着く瞬間、世界が音を立てずに形を変えた。

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