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2つの『星』が照らす孤独と反撃——『天幕のジャードゥーガル』第3幕までの感想


はじめに

OPを聴いた瞬間、この作品にとても合っていると感じました。

SEKAI NO OWARIの「Stella」から伝わってきたのは、ヒロインの孤独と、これから始まる反撃の狼煙です。

まだ物語の全貌が見えない段階なのに、曲を通して彼女の抱えているものが先に胸へ届くようでした。

この記事は、第3幕までを観た時点での途中感想です。

僕は今、OPとEDという二つの星が、物語をどのように照らしているのかが気になっています。

作品概要

天幕のジャードゥーガル』は、1213年のイラン東部トゥースから始まる物語です。

主人公は、幼い少女のシタラです。

物語が進むと、舞台はペルシャからモンゴル帝国へと広がっていきます。

僕はモンゴル帝国を扱ったアニメを、これまであまり観たことがありませんでした。

そのため、見慣れない土地や文化の中で物語が進んでいくこと自体が新鮮でした。

詳しい歴史を知らなくても、シタラの目線を通して少しずつ世界へ入っていけます。

二つの「星」が物語を照らす

この作品では、OPとEDが別々の方向から物語を照らしているように感じます。

OP「Stella」から受け取ったのは、シタラが抱える孤独と反撃の予感でした。

明るく前へ進むというより、暗い場所で小さな火が消えずに残っているような印象です。

これから彼女が何かを始める。

そんな気配が曲から伝わってきて、物語への期待が高まりました。

一方、EDは女王蜂の「星」です。

覚えやすい言葉が頭に残り、放送が終わったあとも曲が頭の中で繰り返されます。

悲しさを感じさせながらも、ただ沈んで終わらない力強さがあり、素敵な曲だと思いました。

女王蜂の歌声を聴いたとき、『【推しの子】』第1期ED「メフィスト」で受けた衝撃も思い出しました。

作品同士を比べたいわけではありません。

女王蜂の声を聴くと、以前に受けた強烈な印象まで一緒によみがえってくるのです。

OP「Stella」とED「星」。

タイトルにも星を持つ二曲が、それぞれ違う角度から作品の空気を伝えています。

知らない歴史が物語への入口になった

歴史を扱う作品では、固有名詞や人物関係の多さに身構えることがあります。

けれど本作では、知らないことがむしろ「この先を見たい」という気持ちにつながりました。

トゥースという土地も、ペルシャからモンゴル帝国へ広がる物語も、僕には馴染みの薄いものでした。

だからこそ、次にどのような世界が見えてくるのかが気になります。

知識を試されているというより、知らない歴史への入口に立たせてもらった感覚です。

孤独な少女が知恵を武器に変えるまで

第3幕までで最も強く残ったのは、シタラが知恵を自分の武器に変えようとする姿です。

圧倒的な力を前に、腕力だけで状況を変えることはできません。

彼女は学び、考え、自分にできる方法を探していきます。

その姿を見ていると、知ることや考えることも、状況へ立ち向かうための力になるのだと感じました。

奪われた少女が、自分なりの戦い方を選び始める。

それは派手な勝利ではありませんが、少なくとも僕には静かな強さとして映りました。

ここで、OPから感じていた反撃の狼煙が本編とつながりました。

曲の中では予感だったものが、物語の中ではシタラ自身の選択として少しずつ形になっていきます。

孤独を抱えたまま、それでも知恵を手に前へ進もうとする。

二つの星は、そんな彼女の反撃を遠くから照らしているように感じます。

驚くべき展開の速さ

第3幕までの展開は、かなり速いと感じました。

幼い頃の学びから、その後の大きな変化、そして反撃の始まりまで、一気に物語が進んでいきます。

勢いに引き込まれる一方で、感情を整理する間もなく次の場面へ進む感覚もありました。

これは、欠点だと断定したいわけではありません。

展開が速いからこそ、次の一手を早く見届けたいと思える面もあります。

ただ、シタラの孤独や決意を一つずつ噛みしめるために、もう少し立ち止まりたい瞬間もありました。

まとめ

第3幕までを観た今、僕にとって本作は、二つの星が孤独と反撃を照らす物語です。

OP「Stella」が反撃の始まりを告げ、ED「星」が悲しさと力強さの余韻を残します。

その光の間を、シタラは知恵を武器に進もうとしています。

この先、彼女の反撃がどこへ向かうのか。

二つの星が照らす孤独な道を、僕はこれからも見届けたいと思います。

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