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jotm5
虹の河
虹の河を 流れている
身体という舟にのって
エンジンも ハンドルもあるが
進んでいるつもりでも
流れを凌ぐことはできない
術を知る者は
そっと ニュートラルに入れる
七色にほどける光の粒が
観る影を 色に変え
夢のような景色を 水面に写す
避けたい場所へ
いつのまにか 入り込み
上流へともがいて
激流に 身を置くこともある
胸を高鳴らせる瀬や
離れがたい 渦があって
元の静けさへ還るのは
容易ではない
となりを行く舟と
速さを合わせ
波を立てず
穏やかに 並んで進むとき
しずかな
幸福を 知る
どんなに傷んでも
やがて下流へと運ばれ
透明な 海に出て
終わりに 触れる
微笑みながら
見ている
ただ 流れていく
虹の河の舟
