認識の相違はあって当然だから、優しい気持ちで、少しずつ掘り下げて話しをしていきたい
「『海』と聞いて思い浮かぶ言葉を5つ上げて下さい。」
そう聞かれたら、皆さんは何て答えますか?
私は、
1、水分 2、白 3、冷たい 4、チャラい人 5、電車から見えた
と答えます。皆さんと共通する言葉はあったでしょうか?もしかすると私と皆さんが共通する言葉は、1つもなかったかも知れないです。
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誰もが知っているはずのものでも、万人共通のものでも人によって認識が違う。もし共感や理解を得たいなら、例えば「海の色は何色?」と聞かなければならない。
会話が通じない、話が噛み合わないとなるとき、話し手の認識と聞き手の認識が異なることがある。例えば、話し手は「海の色」の話をしているのに、聞き手が「しょっぱい」と海の味について回答してしまうようなとき。
この時、「普通は色を聞くでしょ」と話し手が聞き手をバカにする態度を採れば会話は終わってしまう。
「色を教えて下さい。」と聞き手は優しく伝えなければならない。
さらにその回答が、例えば、「ターコイズブルー」等となれば、「北の地域の海の色を教えてよ。」とより限定した聞き方が必要になる。
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だから言葉が少ない中での意思疎通は難しいし、思いやりがないと対話が出来ない。
それでも事が「海の色」ならどこかで理解や納得は得られる。しかし、例えば「損害賠償請求」や「贈収賄」なんてことになれば、最低限、勉強をされてから相談に来ていただきたいとなる。
それは、例えば「海」の存在や用語すら知らない方と、仕事を続けていくのは困難だから。
としてもその思いは態度に出してはならない。
なぜなら、他方で私も技術は無知で教えてもらわずには理解に及ばないから。「剛接合」だの「磁性流体シール」だの言われても意味不明な宇宙人語。最低限、勉強されてと言われても、出来ない。
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具体例は専門分野の話にしたが、この様にお互いに存在を理解し合えない物事は日常にもある。
例えば、「片道7時間の出張は辛いから前入か一泊させて欲しい。」と頼んでも、
聞き手に「片道7時間が辛い」という認識がなく、さらに思いやりまでないと、
聞き手は私が「我儘な人」「サボっている」との認識になる。
この時、二人の会話はまるで「磁性流体シール」の機能についての語り合いのように噛み合わない。
なぜなら、片方に存在しない概念を二人で語り続けるから。
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勿論、共通の感覚を持っている人もいるかも知れない。しかし、先程の例のように、誰もが知る『海』さえ、異なる認識なのだから、共通の感覚がある前提で会話をすることは難しい。
1番仲良しの人に『海』の質問をしたところ、「りりいちゃん、海は白じゃなくて、透明なの。後ね、おっきい。しょっぱい。寒い。一緒に見たよね。」
との答えだった。
長年の仲良しでさえ、合致しない。
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人と会話していると、「嘘?」「そんなことある?」と思いが沸き上がらずにはいられないこともある。
しかし、それが当たり前なのだろう。同じ出来事でもモノでも、誰もが異なる認識をし、ズレがあるのだから。もっとも例外的に話を作っている人もいるが。
だから、「違う?」「あれ?」と思ってもまず思いやりを持って話を聞いてみたい。その時は丁寧に少しずつ掘り下げたい。
「色を聞いているよ。」
「寒い地域の海について聞いているよ。」
等のように。
そして、簡単には否定したり、ましてや「最低限、自分で勉強して」との思いを態度で示したり、怒るなんて態度は取りたくない。
同じ北国で、同じ海を見ながら一緒に電車に乗っていた友人とさえ認識が違うことがある。それほどに同じ概念を持っていたり、認識が共通することは難しいのだから。
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