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傷だらけの人が、汚れなき光(ときめき)を守る物語。映画『ゴールデンカムイ』を観て感じた本当の強さとは?

割引あり

人は、誰かの“まっすぐさ”に触れたとき、
どこまで変われるんだろう──

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を観て、
私はそんなことを考えていました。

もともと私は、山﨑賢人さんのファンです。
だから、杉元佐一を彼がどう演じるのかを見るのを楽しみにしていました。

でも実際に観てみたら、
ただ「かっこよかった」で終わらなかったんです。

もちろん、圧倒的にかっこいい。

けれどそれ以上に心を持っていかれたのは、
杉元の奥にある、
言葉にしきれない“痛み”のようなものでした。

この物語の舞台は、
雪と森に包まれた北海道。

白い雪。深い森。
静かで、美しくて、でも一歩間違えれば命を奪われるような自然。

美しいのに、厳しい。
その世界の中に立つ杉元の姿は、
どこか孤独で、どこか危うくて、
大きな何かを背負っているように見えます。

そして、今回いちばん胸を打たれたのは、
やっぱり杉元とアシリパの関係です。

この二人って、
ただ「仲間」ではなくて、

お互いを一人の人間として、
ちゃんと敬意をもって見ているのが、
本当にいいなと思いました。

相手を支配しようとしない。
自分の価値観で染めようとしない。
でも、心から相手の幸せを願っている。

その関係性が、すごく美しいなって。

杉元は、日露戦争という
血みどろで殺伐とした世界を生き抜いてきた人です。

たくさんのものを見て、
たくさんのものを背負って、
きっと心まで傷だらけになりながら、ここまで来た。

だからこそ、杉元は、
アシリパの持つ高貴さや、
まっすぐで、汚れを知らない魂のあり方、
その“美しさ”を壊したくないと思っていることが、
すごく伝わってきました。

守りたいのは、命だけじゃない。
その中にある、
まだ汚されていない何かまで守りたい。

それって、とても深い愛情だと思いました。

言葉にすると単純になってしまうけれど、
この二人の間にあるものは、
もっと静かで、もっと尊いものに見えました。

そしてこの作品の面白さは、
そんな美しい関係性だけでは終わりません。

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